海外では人気のミツビシRVR。クロスオーバーSUV車ですね。実は2016年にはビックマイナーをする予定でしたが、2016年6月に燃費を改ざんしていたことがわかり製造・生産がストップした状態になりました。2016年12月で経営陣を一掃して新しく立て直しました。
そのため、大幅な開発及び生産の遅れが生まれ、その中でミツビシRVRはビックマイナーチェンジを行えなくなりました。次期フルモデルチェンジとしての計画は大幅に変更する羽目になりましたが、新型ミツビシRVRの生産は行なうと思います。
では、新型ミツビシRVRの特徴と発売日と燃費・装備・安全性能・新車価格・ライバル車・評価など今、入ってきている情報を元にお伝えしたいと思います。
目次
ミツビシRVRの歴史
初代(1991年 – 1997年)
三菱・Expo LRV スポーツギア
ハイパースポーツギアR
Expo LRV USA
ミツビシRVRの初代ですね。元々はトールワゴンで発売されました。1.8L/2.0Lのガソリン車とターボ車です。駆動方式はFFとフルタイム4WD。トランスミッションは4速AT/5速MTです。
スポーツギアという名前で人気を博しました。
Sponsored Links
2代目(1997年 – 2002年)
2代目RVRスポーツギア(前期型、1997年11月 -1999年10月)
前期(ノーマル)
2代目のミツビシRVRです。2代目までがトールワゴンで車種別となっています。カラーリングもそうですがやはりスポーツギアがかっこいいですね。
1.8L/2.0Lのガソリン車とターボ車に2.4Lが追加されています。トランスミッションは変更なし。駆動方式も変更はありません。2002年には惜しまれながら生産が終了しています。
3代目(2010年 – )
欧州仕様:ASX
2011年 アウトランダースポーツ
3代目です。この代からトールワゴンではなくクロスオーバーSUV車へ変わります。自然の中でも街中でも颯爽と走る車です。1.6Lと2.2L追加されています。ガソリン車とターボ車ですね。
駆動方式はFFと電子制御4WDへ変更です。トランスミッションはCVT・6MTです。マイナーチェンジを繰り返しています。
新型ミツビシRVRの発売日
出典:ミツビシ公式 RVR
新型ミツビシRVRの発売日が気になりますよね。実は周期的には2016年にフルモデルチェンジをするはずでした。同年6月には、国が行う燃費走行のデータを改ざんし、それを一部の社員が提出。その2ヵ月後不正が発覚し、三菱車の販売及び停止させれてしまいました。
9月には現行モデルの燃費修正を行いましたが、国からの許可が出ず、燃費基準未達成という烙印をもらうはめになりました。
ですから、燃費問題をなんとかしないと開発・生産ができないわけです。計画では2015年度第3四半期の決算発表会にて2019年にEV車の新型RVR車を発売すると提言しています。
確かに、燃費改ざんの問題もありますが、遅れても2018年には新型PHEV車の発売までのこぎつけるかもしれません。ミツビシの動向をよく見ておかないといけませんね。
最新情報として、2017年2月16日にやっとマイナーチェンジが発売されました。また、10月5日には一部改良と特別仕様車「ACTIVE GEAR」(11月16日発売開始)、一部改良の内容は下記にて説明をします。
Sponsored Links
新型ミツビシRVRの特徴
プラットフォーム
キャシュカイ+2 後期型 フロント(2010年3月-2014年3月)
出典:You Tube MITSUBISHI Concept XR PHEV
3代目のRVRのプラットフォームは、2代目後期日産キャシュカイ(デュアリス)を元に作られたと言われています。ミツビシと比べますと鼻のフロント部分がでっぱりがあるかないかですね。これを引きつづき利用するか?はたまたMITSUBISHI Concept XR-PHEVというコンセプトカーを元に使うか?です。
これは2013年11月に公開されました。どちらにしても、燃費問題を解消し、信頼を回復することが大切です。プラットフォームもじっくりとそしてしっかりといい車を作ってほしいものです。
エンジン
エンジン | RVR現行車 |
パワートレイン | 1.8L4気筒SOHC 16バルブ |
最高出力 | 102[139]/6000 |
最大トルク | 172[17.5]/4200 |
トランスミッション | INVECS-Ⅲ/6速スポーツモード |
駆動方式 | 2WD/4WD |
エンジン表です。何も真新しいところはありません。考えてみれば何もしていないのでそれだけ開発が幅広くできるのではないでしょうか?
噂によりますと、1.1リッター直列3気筒DOHCターボとPHVを開発するのではないか?と言われています。日産もEVの開発に躍起になっていますので、共同開発にはもってこいのはずです。また、マイナーチェンジでのエンジンの追加はありませんでした。
ボディーサイズ
ボディーサイズ | RVR |
全長 | 4365 |
全幅 | 1770 |
全高 | 1630 |
ホイールベース | 2670 |
室内長 | 1865 |
室内幅 | 1480 |
室内高 | 1260 |
ボディーサイズです。1.8Lのみのサイズなのでもし1.1Lのサイズの場合、若干小さくしないといけませんので、あまり変更はなさそうです。
燃費
燃費 | 2WD | 4WD |
ミツビシ・RVR1.8L | 15.4 | 14.4~8 |
ホンダ・ヴェゼル/1.5L | H:23.6~26.0 G:19.8~20.6 | H:21.6~23.2 G:19.0~19.8 |
マツダ・CX-3/ 1.5L | D:23.0~25.0 | D:21.0~23.4 |
トヨタ・C-HR1.8L/1.2L | 不明 | 不明 |
日産・ジューク1.5L/1.6L・T | 14.2~18.0 | 13.4 |
燃費表で、ミツビシ以外ではハイブリッドやターボといった燃費対策をしています。
今回の新型ミツビシRVRでPHVを作るなら、飛躍的に燃費が上がることは間違いと推測します。JC08モード燃費 28.0km/Lで、EV車だとなんと85km/Lにもなるんだそうです。この数字は非現実的ですが、燃費28.0km/Lが可能だと思いますね。
Sponsored Links
ボディー色
ライトニングブルーマイカ
チタニウムグレーメタリック
レッドメタリック
ブラックマイカ
ホワイトパール
スターリングシルバーメタリック
出典:MITSUBISHI公式 RVR ボディーカラー
ボディー色です。変更はありませんが、次期フルモデルチェンジでは、2トーンがないので、これを新たにカラーとして加えるといい感じになる気がしますね。
また特に提携先の日産は、けっこう派手な色使いをしますから、それをRVRにも活かしてほしいものです。
装備
マイナーチェンジでの内装は、センターパネル、シフトポジションインジケーターパネル、フロアコンソールのデザインが変更しています。また、スマートフォンが置けるトレイを追加し、メーカーオプションである7インチWVGAディスプレイメモリーナビゲーション(MMCS)には、USBポートを付けました。けっこう手が込んでいますし、若者向きの変更ではないでしょうか。
Sponsored Links
Mitsubishi XR PHEV II
出典:You Tube Mitsubishi XR PHEV II
Mitsubishi eX Concept SUV – Geneva Motor Show 2016(EV)
出典 You Tube Mitsubishi eX Concept SUV – Geneva Motor Show 2016
マイナーチェンジでの外装です。ダイナミックシールドというフロントフェイスデザインを取り入れて、フロント前を包み込むような形状となっています。あとは、ルーフアンテナ(ルーフにつける棒タイプアンテナ)をシャークフィンタイプ(サメのヒレに似せたアンテナ)に変更しました。ちなみに、ラジオ受信するためのアンテナです。
コンセプト車の案内動画で、プラットフォームで載せていた動画より進歩したものになっていると思われます。かなりかっこいい外観となっていますので、この型で新型フルモデルチェンジが販売されるのではあればすごく楽しみです。
安全性能
衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]
前方車にぶつかりそうになったとき、警報→ブレーキアシスト(小)→自動ブレーキ(中)→自動ブレーキ(大)、危険度が高くなるにつれブレーキのききが強くなる装備です。
車線逸脱警報システム[LDW]
車体が車線から逸脱しかかったら、警報がなる装備です。
オートマチックハイビーム[AHB]
ハイビームで夜間走行中で、対向車がきた場合にロービームへ自動切り替えをします。(*各Gに標準装備、Mにパッケージメーカーオプション)
マイナーチェンジでの安全性能です。2017年10月、安全性能「e-Assist」を追加しました。ほかにも、LEDデイライトや衝突安全強化ボディRISE(ライズ)、エアバッグ、フロントシート3点式ELR付シートベルト、スーパーワイドHIDヘッドライト(光軸自動調整機構付)、ヒルスタートアシスト、エマージェンシーストップシグナルシステム(急ブレーキで自動にハザードランプが点滅)などが、あります。これだけでもかなりの装備だと言えます。
Sponsored Links
新型ミツビシRVRの価格
価格 | 2WD | 4WD |
RVR/G | 230万円~ | 254万円~ |
RVR/M | 205万円~ | 229万円~ |
価格です。ROADESTシリーズは廃止されて、グレードはG/Mのみとなっています。2グレードしかありませんので、選択しやすいかと思います。セット販売で考えますと、やはり、Gグレードがお得です。
新型フルモデルチェンジでは、PHV車やEV車になるのであれば若干の価格が上がることは間違いありません。
それだけ開発費もかかっていますので仕方がないと思います。ですから、より良い車を作ってほしいものですね。
Sponsored Links
ライバル車について
ホンダ・ヴェゼル
出典:ホンダ公式 ヴェゼル
ホンダ・ヴェゼルです。1.5Lで安全性能のホンダ・センシングを搭載しています。ミツビシRVRの型が古いのか?かなり差が出ています。他社では、死に物狂いで開発やコスト削減をしています。ミツビシもしっかりとしてほしいですね。
ヴェゼル新型(ホンダ)RSマイナーチェンジで価格や燃費は?デザインや評判は?
マツダ・CX-3
出典:マツダ公式 CX-3
マツダ・CX-3・1.5Lで、スカイアクティブテクノロジーを開発しディーゼルエンジンを新しくしました。燃費とよし・経済的にもよしでかなり人気がある車です。
スタイリングもよしで特に若者には定評があります。ミツビシでは足元にも及ばないでしょうね。マツダのライバルはトヨタのC-HRです。ミツビシさんがんばれってしか言えないですね。
【新型マツダCX-3】価格の値下げは?ガソリン車追加で燃費や評価は?
トヨタ・C-HR
出典:トヨタ公式 C-HR
2016年末に販売予定のトヨタ・C-HRです。1.8Lハイブリッドと1.2Lターボ車です。このデザインで1.2Lはとても魅了的ですね。
このレベルを販売されたら右に出る車はないですね。なぜなら、世界のトヨタが作ったSUV車ですからね。ミツビシも相当な追い上げをしないとトヨタのしっぽも見えてこないでしょうね。
【トヨタ C-HR】プリウス型SUV車の燃費、価格や安全性は?ライバル車と勝敗は?
日産・ジューク
出典:日産公式 ジューク
日産ジュークです。1.5L/1.6L・ターボですね。日産は、自動運転やEVの投入で今、燃えに燃えています。2016年11月、日産ノートで新車販売でなんと30年ぶりに月間首位を獲得。
ジュークではまだEVの投入までのは至ってはないようですが、いずれ全車変更になるのではないでしょうか。ミツビシは、ほんとにうかうかしてられませんね。
また、ミツビシは、2016年10月には日産と提携をしています。日産も思い切ったことをしましたが、たぶん勝算があるのでしょう。ミツビシの名前が消えないようにならなきゃいいですが・・・。
日産ジューク新型&NISMOがフルモデルチェンジで燃費や価格と発売日は?
ミツビシRVRの評判
https://twitter.com/mariro2133/status/921556774343151616
この車種ってほんまに燃費偽装してるん??Σ(゜Д゜)SUVで16.0km/hって普通に優秀なんだが。。ちなみにカタログ値15.0km/h#三菱 #RVR #燃費偽装 pic.twitter.com/LHFm14nQZC
— とにー@ダイエット (@TonyTony_555) October 18, 2016
まとめ
新型ミツビシRVRはいかがだったでしょうか。
燃費問題やリコールで揺れてるミツビシですが、この新型ミツビシRVRは、起死回生の切り札になることが間違いないと思います。背後には日産が控えています。両社とも共倒れをしたくはありませんからね。あの手この手でRVR車の価値を高めていかないといけません。
新型ミツビシRVRコンパクトSUV車がどのくらい他車に追いつけるか、しっかりと見守っていきたいです。