日産エルグランドは、大型ミニバンとしてかなりの人気を得た車です。歴史も古く駆動方式ではFR~FFへと移行し、さらに外観のデザインは高級感がまし働くお父さんのためのご褒美的な車として位置つけされています。
しかし、昨今ライバル車であるトヨタのアルファード・ヴェルファイヤに販売台数で負けてしまったのです。危機感を感じた日産エルグランドですが、今回新型エルグラウンドのフルモデルチェンジの話が出てきました。
では、日産新型エルグラウンドの特徴や発売日、価格や燃費、装備・安全性能・ライバル車との比較をご紹介していきましょう。
目次
日産エルグラウンドの歴史
初代 (E50型 1997年 – 2002年)
キャラバンエルグランド
中期型(1999年8月 – 2000年8月)
後期型(2000年8月 – 2002年5月)
出典:ウィキペディア FR
初代のエルグランドです。4ドアのミニバンですが大型ミニバンという感じですね。排気量は3.0L・3.2L・3.3L・3.5Lとかなり細かい設定をしています。
初代のエンジンは珍しくFR(フロントエンジン・リアドライブ方式)後輪駆動と4WDです。7人~10人乗りなので、よくジャンボタクシーなどに使われています。
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2代目 (E51型 2002年 – 2010年)
前期型(2002年5月 – 2004年8月)
中・後期型(2004年8月 – 2010年8月)
駆動方式はFR(フロントエンジン・リアドライブ方式)後輪駆動と4WDです。7~8人乗りになりましたのですこし小さくなったのでしょうね。排気量も3.5Lと2.5Lと縮小しています。
3代目 (E52型 2010年 – )
前期型ハイウェイスター フロント(2010年8月 – 2014年1月)
後期型250ハイウェイスター フロント(2014年1月 –)
出典:ウィキペディア FF
2代目までは駆動方式はFR(フロントエンジン・リアドライブ方式)後輪駆動でしたが、3代目よりFF(前輪駆動)/4WDへ変更しました。排気量は2代目と同じ3.5Lと2.5Lです。
日産には、ハイウェイスターというカスタマイズカーシリーズがあります。エルグランド・セレナ・ラフェスタ(マツダ)・デイズ(三菱)・デイズルークス(三菱)に設定されています。元は、オーテックジャパンが開発した部品です。フロントのエアロパーツがついています。この部品は各日産の工場で完成されていきます。
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日産エルグランド ライダー
ライダーという日産自動車傘下のオーテックジャパンが作った部品をつけている車のことを言います。スポーティな顔立ちでフロントエンブレムに日産のエンブレムは付かないのが見分けでわかるようになっています。オーテックジャパンで一度ライダーを入れてから製作しますので、その分時間もかかりますし、一部個別に運輸局での持ち込み登録となります。
新型日産エルグランドの発売日
新型日産エルグラントの発売日は、いろいろと憶測が飛んでいます。初代エルグランド(1997年)から5年目→2代目エルグランド(2002年)から8年目→3代目エルグランド(2010年)と周期がなっています。
現在2017年の10月ですので、もうかれこれ7年となるわけです。ということはそろそろ新型日産エルグランドの開発を考えてもいい時期ですね。
他車のトヨタ・アルファード / ヴェルファイアなどがフルモデルチェンジをする前のなんとかしないと出遅れてしまいます。ですから早くて2017年~18年の間には販売したいはずです。差がつけばそれだけエルグランドが売れなくなります。
2017年の9月分の販売台数を見ても下降気味ではありますが、トヨタ・ヴェルファイア3,365台、アルファード3,376台、なんとエルグランドは30位までに入っていません。
日産がもしエルグランドを本気で出したいのであれば、開発して販売へなると思いますが。
最新情報では、新型ノートに搭載したハイブリッドのe-POWERや日産のプロパイロット(自動運転技術)も搭載する話があり、発売日は2019年9月あたりになる予定です。
ただ、懸念があります。2017年9月末、大規模なリコール問題が浮上して、現場場がかなり右往左往しています。この影響で全車種の開発や生産の遅れが出る可能性があります。
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新型日産エルグランドの特徴
プラットフォーム
日産エルグランドの3代目は北米向けの日産クエストとの統合によりDプラットフォームを採用して、2代目から3代目にかけて駆動方式(FR→FF)を変更しています。
それによってボディーラインの低床化、威圧感がなくなり丸びを帯びた感じになって大型フロントグリルは残ったものの、走りや全高などで差別化した部分が弱くなってしまいました。これが、オーナーたちに不評という烙印を押されてしまい、販売台数を落とす原因のひとつとされています。
ですが、もし元のFR(後輪駆動)に戻す場合は、Dプラットフォームの変更を余儀なくされます。これをするか?どうかですね。時間と経費があれば新しいプラットフォームを考えるんでしょうが・・・。たぶん、新型日産エルグランドはDプラットフォームで開発されるのではないかと推測します。
エンジン
3.5L | 2.5L | |
パワーユニット | DOHC・V型6気筒 | DOHC・直列4気筒 |
最高出力 | 206(280)/6400 | 125(170)/5600 |
最大トルク | 344(35.1)/4400 | 245(25.0)/3900 |
駆動方式 | 2WD(FF)・4WD | 2WD(FF)・4WD |
トランスミッション | CVT | CVT |
*単位:最高出力 kW(PS)/rpm
*単位:最大トルク N・m(kgf・m)/rpm
現行車のエンジン表・ガソリン車のみです。噂では2.0L直4エンジン+モーターで日産の最新技術のレンジエクステンダーEV(e-POWER)を投入する可能性があります。EV(電気自動車)に近いもので、もし導入されれば燃費向上がかなり期待できますね。
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ボディ―サイズ
現行車 | ヴェルファイア | |
全長 | 4945~75 | 4935 |
全幅 | 1850 | 1850 |
全高 | 1815 | 1895~1950 |
ホイールベース | 3000 | 3000 |
室内長 | 3025 | 3210 |
室内幅 | 1580 | 1590 |
室内高 | 1270~1300 | 1400 |
*単位 mmです。
現行車のボディーサイズとトヨタ・ヴェルファイアと比較しています。これを見る限り全高に差があります。しかもエルグランドの室内が狭いですよね。これをいかに改善していくか?が勝負ではないでしょうか。
現行車では、かなり狭いと評判が悪かったそうです。ミニバンなのに室内が狭いなんてちょっと嫌ですね。今度の日産新型エルグランドの開発にあたり、この室内の広さの問題を改善してもらいたいと思います。
燃費
燃費表 | 現行車 | ヴェルファイア |
ハイブリッド車 | なし | 18.4 |
ガソリン車 | 9.4~10.8 | 9.5~11.6 |
*単位:JC08モードkm/L
現行車の燃費表とトヨタ・ヴェルファイアとの比較です。やはり、ハイブリッドあるなしでは、燃費がかなり違っていますね。
燃費の良さなら迷わずトヨタ・ヴェルファイアを購入するでしょう。ですから、日産新型エルグランドを作る時には、ハイブリッド車搭載を前提にしないといけません。危機感を持って日産は対処してほしいですが、どうでしょうね?
色
ファントムブラック(P)〈#GAE・スクラッチシールド〉
ブリリアントホワイトパール(3P)〈#QAB・スクラッチシールド〉
インペリアルアンバー(P)[Highway STAR専用色]〈#CAS・スクラッチシールド〉
メタルグレー(RM)[Highway STAR専用色]〈#KAV・スクラッチシールド〉
ブリリアントシルバー(M)〈#K23・スクラッチシールド〉
出典:日産公式 カラー
現行車のボディー色ですが、けっこう少ないです。大人の男性用の車のイメージですね。がっつり走って、大人数でアウトドアに行けるってのは楽しいものです。色がシブいほうが、なんとなくかっこいいと個人的には思いますね。
装備(内装&外装)
現行車の内装です。高級感が漂っています。色ところところ変わっていますが、すべてメーカーオプションかディーラーオプションとなります。
購入者予定の人は、しっかりと自分の好みを把握して予算を立ててから、販売店へ行きましょう。
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現行車の外装です。フロント部分が颯爽としていかにも王者の顔ですね。リアは、エンブレムと名前が目立っています。どっしりとした感じですね。
安全性能
インテリジェントクルーズコントロール[グレード別設定]
走行中、先行車との車間を保って走行するシステムで、ナビからの情報から速度を制御します。運転手の運転負担を軽減し、スマートな走りを実現しました。
安全運転支援システム(DSSS対応)
DSSSとは、Driving Safety Support Systemsの略で、警察庁と所管法人の社団法人新交通管理システム(UTMS)プロジェクトの一環で、通信システムを利用します。センサーやDSSS用光ビーコンで路車間通信や最新のITS(Intelligent Transport Systems)テクノロジーを使って、交通事故や渋滞などの緩和を目指システムです。
*電柱(センサーの埋め込み)やGPSといったところから通信で交通情報を取得します。ただし、あくまでも通信なので電波の届く範囲が決まっていますので、通信が切れる場合があります。また、インフラ整備(特に地方など)整っていないところでは使えませんので、システムを搭載しても正常に動かない場合もあります。あくまでも、運転手の安全運転が基本ですので、その点は、気を付けましょう。
アクティブAFS
運転手のステアリング操作に合わせて、ヘッドライトが目をぎょろぎょろと動き、進行方向を照らしてくれるシステムです。
VDC(ビークルダイナミクスコントロール)
運転手の運転操作の力量を推しはかりながら、車速やエンジン出力を自動的にコントロールします。例えば、コーナリングや雨などで滑りやすくなった路面での運転、突然の障害物の回避での横滑りなど、悪条件の中で車両の安定性を保ち、走りに安心感を与えるシステムです。
インテリジェントブレーキアシスト[グレード別設定]
車が危険を察知して、初めに警報を鳴らしますが、運転手の動作が遅く前方に追突または衝突してしまいそうになったとき、回避できないと判断した場合自動ブレーキが作動、シートベルトも強くしまって身の安全を確保するシステムです。
現行車の安全性能です。SAFETY SHIELDといって「クルマが人を守る」という考え方に基づき作られたシステムです。ホンダセンシングやトヨタセフティセンスCみたいなものです。
特にエルグランドのような大型ミニバンだと、事故に巻きこんだり巻き込まれてしまいますと人身に対する被害が相当なものです。こういった安全性の高い車を乗ることは、事故による被害を最小限に留めることが目的なので、お金では変えられないことです。ただし、メーカーオプションとなります。
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新型日産エルグランドの価格
350Highway STAR:412-562万円–
ライダー 黒本革シート [3500]:481-510万円-
ライダー 黒本革シート [2500]:418-447万円-
ライダー 黒クロスシート:379-408万円-
VIP:616万円-645万円-
VIP パワーシートパッケージ:777-806万円-
ライダー ハイパフォーマンス
スペック 黒本革シート:531万円-
ライダー ハイパフォーマンス
スペック ブラックライン 黒本革シート:600万円-
ライダーブラックライン
黒本革シート [3500]:550-579万円-
ライダーブラックライン
黒本革シート [2500]:487-516万円-
250Highway STAR Premium:413-442万円-
350Highway STAR Premium
Urban CHROME:554-583万円-
350Highway STAR
Urban CHROME [7~8人乗り]:433-462万円-
250Highway STAR Premium
Urban CHROME:434-463万円-
250Highway STAR S
Urban CHROME [7~8人乗り]:367-396万円-
250Highway STAR
S [7~8人乗り]:339-368万円-
350Highway STAR White
Leather Urban CHROM:533-562万円-
250Highway STAR S White
Leather Urban CHROME:413-442万円-
現行車の価格表です。おおよそ500万クラスですのでさすがに高いですね。社長さんが家族や社員のために購入すると喜ばれるでしょうね。新型エルグランドは、これよりすこし高くなるかもしれません。
ライバル車について
トヨタ・アルファード / ヴェルファイア
アルファード
出典:トヨタ公式・アルファード
ヴェルファイア
現行トヨタ・アルファードは2.5L(+モーター)・3.5Lでハイブリッドの燃費がなんと18.4km/Lです。この大きさで燃費が18ですから、さすがトヨタさんですね。現行ヴェルファイアも2.5L(+モーター)・3.5Lで燃費が18.4km/Lで同じなんですね。フロントマスクだけの違いだけですね。
同じような作りなのでいずれ車種統合になるのではないでしょうか?
すこし気にはなりますが、新型エルグランドは早くハイブリッド化しないと、かなり遅れをとっています。
トヨタアルファード新型のマイナーチェンジの特徴は?旧型情報や価格、燃費は?
トヨタヴェルファイア新型の発売日や価格は?ライバル車や評価は?
トヨタ・エスティマ
出典:トヨタ公式 エスティマ
現行エスティマは2.4Lと(+モーター)のみです。ハイブリッド燃費は18.0km/Lです。エスティマは昔からある車ですね。このフロントマスクの流線型が好評で長いこと君臨しています。
価格も340万円~ですので庶民には届きやすい値段となっています。7人乗りですね。これはかなり強力なライバルですよ。
【トヨタ新型エスティマ】PHV(プラグインハイブリッド)搭載?価格・燃費や発売日は?
ホンダ・オデッセイ
出典:ホンダ公式 オデッセイ
現行オデッセイは、2.4Lで7~8人乗り最低価格が270万円~(ガソリン車)燃費13.8km/Lハイブリッド車では364万円~燃費は26.0km/Lです。
他にもホンダセンシングという安全装備はメーカーもオプションまたはパッケージされた車があります。そのときの価格は若干高くなります。
こうやってライバル車を見ていきますと、やはり時代はハイブリッドなんですね。さて、新型日産エルグランドは、PHVで巻き返しなるか?ですね。
新型ホンダオデッセイの価格、燃費や発売日は?【北米2017】
日産エルグランドの評判
https://twitter.com/Knkt_Lmn/status/916648676851834885
島根県警本部 日産エルグランド
ユーロ、、、最初は設置の向き 合ってたのにね、いつからこんなことに(^_^; pic.twitter.com/E4nCjBDdq4— 出雲8 (@shimanepolice3) September 22, 2017
色々車探してるけどエルグランドやっぱりカッコイイわ〜
— けゐた (@7ed9255b7286437) November 7, 2016
ホンダ新型フリードがフルモデルチェンジ!価格・エンジン・特徴は?【2016年9月】
【マツダフレア】2017年夏新型発売?ワゴンRとの違いや特徴・価格・評価は?
まとめ
新型日産エルグランドはいかがだったでしょうか?
ちょっと価格が高いですが、けっこう人気があります。日産には、自動運転のプロパイロットがあります。もし差別化をするのであれば隠し玉のオプションとして、戦いを挑むかもしれませんね。
日産エルグランドは背水の陣で臨まなければ、車種統合として名前が消えてしまいます。この日産エルグランドを活かしたいのであれば、日産がしっかりと戦略を立ててライバル車と戦わなければなりません。
2017年は、日産エルグランドのような他車の新型がかなり発売されるようです。日産も波に飲まれないように2017年~18年の間には販売したいはずです。日産エルグランドの動きをしっかりと見守っていきましょう。
コメント
新型エルグランドは絶対売れないでしょう。
装備は良いですが、デザインが悪すぎます。
残念です。
トヨタ車に切り替えたくなります。
デザインが好みではないんですね。今までのファンの人に喜んでもらえないとファンはどんどん離れちゃいますね・・・