マツダ・CX-3は、CX-5の弟分として発売されました。全車ディーゼルエンジンと言うことでかなりの人気を得ましたが、その後販売台数が伸びず苦戦しています。てこ入れのため改良でガソリン仕様を2017年7月27日から販売されます。
では、マツダ・CX-3の特徴や発売日、燃費や装備や内装や外装・安全性能や評価・ライバル車・日本新燃費モード「WLTCモード」の内容など、今わかっている情報を元にお話ししますね。
目次
マツダCX-3の歴史
出典 ウィキペディア CX-3
マツダ・CX-3は、2014年よりコンパクトクロスオーバーSUV車として11月にお披露目。2015年2月より正式に販売開始。
2015年販売実績(2月~12月)は30,020台(自販連調べ)。2016年販売実績(1月~6月)は12,429台(自販連調べ)。6月以降は、上位30位までのランキングに入っておらず、てこ入れのため2016年10月に改良と特別仕様車「XD Noble Brown」をしましたが、11月販売台数わずか2,103台(自販連調べ)のみとあまり芳しくはなく、あとはランキング外となっています。
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新型マツダ・CX-3の発売日は?値下げは?
新型マツダ・CX-3の発売日が気になりますよね。ましてや、ディーゼル車のみだったのがガソリン車を追加するかという話です。理由は、販売台数の落ち込みの打開ですね。日本でのディーゼル車は、人気が出なかったなかったようですね。マイナーチェンジをして、ガソリン車でどのくらい売れるかを見るためでもあります。
2017年6月29日にディーゼル車を、約一か月遅れの7月27日に改良したガソリン車を追加します。あとは様子を見ながら新型フルモデルチェンジへの足掛かりとしていくのではないかと推測します。
ガソリン仕様のCX-3の価格をデイーゼル車の価格と比べて、すこし値下げして販売ということになっています。*価格で詳しく説明
新型マツダCX-3の特徴
エンジン
エンジン | M・CX-3 /1.5L(デイーゼル)/2.0L(ガソリン車) | H・ヴェゼル /1.5L | N・ジューク /1.5L /1.6L |
パワートレイン | 直4気筒DOHC 16 バルブ+ 直噴ディーゼルターボ | 水冷直列 4気筒 + モーター | 直列 4気筒 DOHC |
最高出力 | D/t:77 [105] NA:109 [148] /6000 | H: 97[132] /6600NA: 96[131] /6600 | 1.5L: 84[114] /60001.6L: 140 [190] /5600 |
最大トルク | D/t:270 [27.5] NA:192 [19.6] /2800 | H: 156[15.9] /4600NA: 155[15.8] /4600 | 1.5L: 150 [15.3] /40001.6L: 240[24.5] /1600-5200 |
最高出力(馬力・モーター用) | なし | 22 [29.5] /1313̶ 2000 | なし |
最大トルク(回転数モーター用) | なし | 160 [16.3] | なし |
トランスミッション | 6EC-AT /6MT(ディーゼルのみ) | H: 7速 オートマ チック+パドル シフトNA: 無段 変速オートマ チック[トルクコンバーター付] | 1.5L: エクストロ ニック CVT [無段変速機]1.6L: エクストロ ニック CVT-M7 [7速 マニュアル モード付 無段変速機] |
駆動方式 | 2WD /4WD | 2WD /4WD | 2WD /4WD |
電池 | なし | リチウムイオン | なし |
個数 | なし | 48 | なし |
*最高出力(馬力・モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(回転数モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付・H:ハイブリッド・D/t:ディーゼルターボ
*DOHC(Double OverHead Camshaft):2本のカムシャフトとシリンダーヘッドで構成
*16バルブ:一気筒当たり4つの吸排気弁(バルブ)X4気筒
マイナーチェンジ後のエンジン表ですね。今度行われる改良でガソリン車と追加されるとの話ですが、マツダは、当初日本で排気量1.5Lのディーゼル車を販売し、幅広い層から支持をもらおうと思っていたのでしょう。
軽油の維持費がしやすいのですが、肝心の車価格が200万円以上(デイーゼルエンジンは複雑で部品数多いのでコストがかかる)となっています。購入しにくいのが現状です。その点、ライバル車のホンダや日産でのガソリン車は200万円以下です。その点をマツダは、重視したのだと思います。
実は、マツダCX-3のガソリン車排気量2.0Lが海外ではすでに投入されています。日本では、1.5L(自動車税34500円)と2.0L(自動車税39500円)で5000円の差があります。金額で考えますとCX-3/1.5Lの方が維持しやすいですね。
ですが、他車との比較を考えますとコストや価格の面でガソリン仕様は、日本の販売では必要不可欠です。ですから、あえてCX-3のガソリン車排気量2.0Lを追加したようです。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | M・ CX-3 /1.5L(ディーゼル)/2.0L(ガソリン車) | H・ ヴェゼル /1.5L | N・ ジュ ーク /1.5L /1.6 |
全長 | 4275 | 4295 ~ 4305 | 4135 |
全幅 | 1765 | 1770 ~ 1790 | 1765 |
全高 | 1550 | 1605 | 1550 |
ホイールベース | 2570 | 2610 | 2530 |
室内長 | 1810 | 1930 | 1835 |
室内幅 | 1435 | 1485 | 1470 |
室内高 | 1210 | 1265 | 1215 |
重量 | 1240~ 1340 | 1180 ~ 1370 | 1200 ~ 1390 |
乗員 | 5 | 5 | 5 |
*単位:mm/kg
マイナーチェンジ後のボディーサイズです。他車で比べてもあまり変わらないです。今度行われた改良ではガソリン車を追加。ディーゼル車のボディーサイズは変わりませんでした。ガソリン車もディーゼル車と同じサイズです。
燃費
燃費 | 2WD | 4WD |
M・CX-3 /1.5L(ディーゼル)/2.0L(ガソリン車) | D/t: 23.0 ~ 25.0NA:16.0市街地:12.2郊外:16.8高速道路:18.0 | D/t: 21.0 ~ 23.4NA:15.2市街地:11.6郊外:15.8高速道路:17.4 |
H・ヴェゼル /1.5L | H: 23.4 ~ 27.0NA: 19.8 ~ 20.6 | H: 21.6 ~ 23.2NA: 19.0 |
N・ジューク /1.5L /1.6L | 1.5L NA: 18.01.6L NA: 14.2 | 1.6L NA: 13.4 |
*単位:JC08モード・km/L
●単位:WLTCモード・km/L
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付・H:ハイブリッド・D/t:ディーゼルターボ
マイナーチェンジ後の燃費表ですね。ホンダ・ヴェゼルではNAガソリン車の19.8~20.6km/Lです。ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの仕組みも違います。ディーゼルエンジンが部品も多く重いようです。すこしでも部品が軽くなればその分、走りも良くなりますし燃費もよくなります。
今回のマイナーチェンジでは、CX-3のガソリン車が追加されます。実は新燃費表記へ変わります。詳しい説明は、下記でお話します。
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新燃費表記:WLTCモードについて
新燃費表記のWLTCモードとは、世界統一試験サイクル(Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycle)のWLTCの中のWLTP(Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure)、簡単に訳すと世界的な調和のとれた軽車両の試験手順をしめすというものです。世界基準で燃費や排気ガスを測定し、環境を守ろうという仕組みです。
今回、マツダのCX-3のガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」に新しいWLTPで燃費測定する許可をもらいました。他車では2018年以降販売する新型車から、WLTCモードが数値化されます。今後、義務化へのシフトになります。各社では、新しい燃費表示に合わせないと車が販売できませんから、変更がかなり大変だと思います。全車の燃費表記が変わるのはかなり時間がかかるのではないでしょうか。
・WLTCモードの内容
WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード。
市街地モード:信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定。
郊外モード:信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定。
高速道路モード:高速道路等での走行を想定。
国際的な走行モードとは、各国の車でテストしたデータを元に集計し、それに照らし合わせて、燃費数字を決めます。
今までのJC08モード燃費は、他にもけっこうユーザーからは、「カタログ燃費と実燃費が違う」の不満、例えば実燃費よりかけ離れた数字、例えば10km/Lの差があったり、「燃費不正問題、燃費数字の書き換え」など、燃費に関する苦情がありました。それを解消するのが、WLTCモードです。
とはいえ、今のところ、3種類のモードで数値化をしていますので、いずれ、ひとつの平均の数字になるのでは推測します。CX-3の燃費を見てみますと平均値らしい数字があります。ようは、購入者が知りたいのは、自分の車の燃費がどのくらいあるかですね。
今後の展開がどうなるかはわかりませんが、車の燃費も数値的にかなり厳しくなってきます。WLTCモードがどういうふうになるかを見守りたいですね。
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ボディー色
ソウルレッドクリスタルメタリック (64,800円)*特別仕様車も含む
マシーングレープレミアムメタリック(54,000円)*特別仕様車も含む
セラミックメタリック *特別仕様車も含む
エターナルブルーマイカ *特別仕様車も含む
ディープクリスタルブルーマイカ *特別仕様車も含む
ジェットブラックマイカ *特別仕様車も含む
チタニウムフラッシュマイカ
スノーフレイクホワイトパールマイカ(32,400円) *特別仕様車も含む
マイナーチェンジ後のボディー色ですね。道で見る色はホワイト系かレッド系です。マツダのレッドはかならず入っています。
今度行われたマイナーチェンジでは、ボディー色の変更はなかったです。するとすれば、新型フルモデルチェンジの時に色を変えるくらいですね。シブくグリーン系をひとつ入れてくれますとかっこいいですね。
装備
特別仕様車 XD/Noble Brown/1.5L *元は、XD L Packageです。
出典 マツダ公式 CX-3 XD/Noble Brown 内装
マイナーチェンジの後の内装です。下は特別仕様車(今のところガソリン車仕様は、なし)の内装です。高級感を演出していますね。合成皮革でシートを作っていますので車の室内の匂いは独特なものです。匂いが気になる方は、要チェックですね。
シートカラーは、ブラック/ダークメタリック・ピュアホワイト/ブラック・ブラック/ブラックがあります。あとはオプションでアクセサリーがあります。
デミオ
出典 マツダ公式 デミオ
マイナーチェンジ後の外装ですね。今回のマイナーチェンジでは、変化はありませんでした。
パッと見た感じデミオに似ています。それもそのはず、CX-3は、デミオのプラットフォームを改良してクロスオーバーSUV車として作られています。しかも排気量は1.5Lと1.3Lなので大きさもそう変わりません。
私は時々、道で見かけるのですがCX-3とデミオを見間違えることがあります。フロントマスクを見れば、区別できるようにはなりましたね。CX-3の方が見た目、ごつい感じのデザインです。デミオは丸みを帯びた感じですね。
これらのデザインの元は、「魂動」デザインからなります。新型フルモデルチェンジではほぼ同じデザイン(一部ヘッドライトやホイールなどは変更有)となりますが、見た目のデザインがすこし飽きてくるかもしれませんね。
安全性能
先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」
出典 マツダ公式 CX-3 先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」
G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)
マイナーチェンジ後の安全性能です。安全性能の変更はありませんでした。マツダの理念に基づいたシステムです。中でもアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)&AT誤発進抑制制御[前進時]が、自動ブレーキ支援システムです。
これはあくまでも運転操作しているときに、カメラが危険だと判断した場合に発動するシステムです。電子制御ですが、自動車が勝手に判断するわけではありませんので、しっかりと安全運転をして、車間距離をあけるようにしましょう。
G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)を全車に標準装備しています。安定した運転を補助するシステムです。車を乗りこなすため、人と車との一体感を得ながら、安全な運転を心がけることが大事になってきますので、しっかりと操作を覚えましょう。
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新型マツダCX-3の価格
価格 | 2WD | 4WD |
XD /1.5L(デイーゼル車) | 237 万円~ | 260 万円~ |
XD /Noble Brown /1.5L (特別 仕様車)(デイーゼル車) | 284 万円~ | 306 万円~ |
XD/ PRO ACTIVE /1.5L(デイーゼル車) | 259 万円~ | 281 万円~ |
XD /L Package /1.5L(デイーゼル車) | 280 万円~ | 303 万円~ |
20S /2.0L (ガソリン車) | 210 万円~ | 233 万円~ |
20S PRO /2.0L (ガソリン車) | 228 万円~ | 251 万円~ |
20S L /2.0L | 253 万円~ | 276 万円~ |
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付・D/t:ディーゼルターボ
マイナーチェンジ後の価格表ですね。XD/Noble Brown/1.5L (特別仕様車)元は、XD L Packageです。おそらく販売不振のてこ入れのため、特別仕様車として販売を始めたんでしょう。価格は284万円~です。
今回の改良ではガソリン車2.0Lを設定しましたが、今のところ、価格がディーゼル車で200万円以上なので、ガソリン車で200万円以下になるかどうかと推測しましたが、ガソリン車の価格が210万円~とやはり200万円以上の価格となりました。ガソリン仕様の特別仕様車は、発売するかはまだ現地点では、わかってはいません。
あとは、SUV車の人気もあやかって売れゆきが上がるかどうかですね。ちなみにデミオ1.3Lガソリン車で138万円~です。価格だけみても、CX-3もせめて150万円~くらいになりますと買いやすかったのではないでしょうか。
デミオの販売台数は2016年1月から12月まで57,320台(自販連調べ)としっかりと売れています。デミオのように初めから、ガソリン車とディーゼル車の2本柱で売ればよかったのかもしれませんね。
ライバル車について
ホンダ・ヴェゼル
出典 ホンダ公式 ヴェゼル
現行車のヴェゼルですね。価格は、ハイブリッド車で227万円~288万円~とガソリン車が192万円~239万円~。排気量は1.5Lです。
販売台数は2016年1月~12月で73889台(自販連調べ)と好調をキープ。2013年から発売し、2014年から3年連続でSUV新車登録販売台数No.1に輝いています。少し価格が高いですが、ハイブリッドですし排気量も1.5L(自動車税34500円)で、維持費しやすくおまけにSUV車ですから売れるわけですね。CX-3もヴェゼルのように買いやすい車でないと販売台数では負けています。ガソリン仕様で巻き返しとなるかですね。
日産・ジューク
出典 日産公式 ジューク
現行車のジュークですね。2010年から発売開始。若者をターゲットした車です。価格は、2WDで197万円~258万円~、4WDで270万円~346万円~。2016年7月には一部改良と11月には特別仕様車「ドレスアップ」を一部改良し販売。
残念ながら販売台数のランキングに入っていなかったですね。噂では、そろそろ2017年後半ごろに新型フルモデルチェンジの話がちらほらと出ています。ノートに搭載されたe-POWERをジュークに載せててこ入れをはかるようです。CX-3もうかうかしていられませんね。
【日産新型ジューク&NISMO】フルモデルチェンジで燃費や価格と発売日は?
マツダCX-3の評判
ここ近年、国内などでジュークやヴェゼルのヒットや海外においても
コンパクトSUVの需要はかなり上がってきています。
そんな中ミドルサイズのCX-5より少し小さいCX-3を発売しようと考えるのは
時代の流れとしては好ましいことですし、売れそうな予感もします。— マツダ(MAZDA)の車に乗りたい! (@gunsikanbei) April 22, 2017
自分も「日常車は軽で十分」って考える一派だ でもカッコイイ車、先見性のある車は気になる マツダ CX-3は気になる、日.産 NO.TE e-po.werも気になるっちゃ気になる
— rong@パンヤ (@rong_pangyaJP) April 13, 2017
cx-3ガソリン仕様…… なぜ2.0
結局XDと同等装備だと10万しか変わらない(税金やら燃費やらで結局XDの方が安いのでは?)— 斎藤 (@Tukk623) June 29, 2017
まとめ
新型マツダCX-3は、いかがだったでしょうか。
結構、道端でマツダCX-3を見かけていたので売れていると私は思ってました。意外や意外、けっこう苦戦していたのですね。びっくりしました。ディーゼル車でしかも排気量が1.5Lと軽油(ガソリンよりも価格が安い)なので、維持がしやすいと思ったからです。CX-3のスペックや販売台数を比較していみますと実際は、ガソリン車やハイブリッド車の方が人気なんですね。
行われるであろう改良では、ガソリン車と追加をするようなので、マツダCX-3の巻き返しとなるか楽しみですね。