日産のコンパクトカーと言えば、昔はキューブだったのですが、最近では日産ジュークやノートにお株を奪われた感があります。なのに、まだ手をうたずフルモデルチェンジは行われてはいません。風前の灯状態になっている日産キューブがようやく2017年にフルモデルチェンジをするのではないかという話を小耳にはさみましたが、その前哨戦として2017年5月31日に特別仕様車を出しました。
では、日産新型キューブの発売日や特徴、燃費や価格・装備・安全性能や評判やライバル車の動向を、今わかっている情報を元にお伝えしたいと思います。
目次
日産キューブの歴史
初代(Z10型 1998年-2002年)
前・中期型(1998年2月 – 2000年9月)
後期型(2000年9月 – 2002年10月)
初代の日産キューブです。1.3Lで販売されました。駆動方式はFFと4WDです。トランスミッションは4速AT (E-ATx)/N・CVT/ハイパー-CVTです。
名前はかわいいキューブなのですが、デザインがいまいちです。車体がごつく感じるからなのでしょうね。
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2代目(Z11型 2002年-2008年)
前期型(2002年10月 – 2005年5月)
中期型(2005年5月 – 2007年1月)
後期型(2007年1月 – 2008年11月)
2代目のキューブです。初代のデザインを大幅に変えてきました。私もこの車の方が好感触ですね。この車を見ているとほんと遊びに特化したドライブが出来そうでとてもいい感じです。
1.3Lは廃止されて、排気量が1.4L・1.5Lに変更となっています。駆動方式はFF / 4WD (e-4WD)。トランスミッションはエクストロニックCVT・4速AT (E-ATx)です。
3代目(Z12 / NZ12型 2008年-)
フロント(前期型)
ライダー
3代目のキューブです。1.4Lは廃止されて1.5Lのみになりました。駆動方式はFF / 4WD(e-4WD)。トランスミッションは、エクストロニックCVTに変更しました。
2代目までは日本仕様だったのですが、3代目からは北米・欧州・韓国など海外進出します。2代目よりデザインが特にフロント部分が引っ込んだ感じでボディも曲線のようなデザインとなりました。キューブってどことなく箱型のイメージなので、あまり車体が丸いとまたキューブという名前負けをしそうな感じですね。
新型日産キューブのフルモデルチェンジはいつ?発売日は?
出典:日産公式 キューブ
実は、新型日産キューブフルモデルチェンジの話は2015年頃からありました。話はいつの間には立ち消えてしまい、2016年は日産ノートやセレナが台頭して、キューブの話すら上らなかったです。ですが、ノートやセレナが販売が始まったので、2017年か2018年あたりでようやくキューブがフルモデルチェンジをするのではないかと推測します。
それか、どれかの車種と統合なんてあるかもしれません。理由は日産は、ノートを初めEV・PHV車の転換を図っています。これによってキューブの立ち位置がどのようになるか?で生き残れるか?です。
私としては、こんな遊び心のある車はないと思いますし、日産の中ではかわいい部類の車です。ジュークなどとはまた色合いが違います。ぜひ、フルモデルチェンジしてほしいと思いますね。
最新情報では、2017年5月31日特別仕様車の15X Vセレクション My cubeが発売されました。それとちらほらと販売終了という話も出ています。時期は2018年だと言われていますね。かたや、特別仕様車が出て、噂では販売終了と話が出ているのはおかしいですね^^;日産公式では正式なアナウンスをしてません。
私の予想としては、今回の特別仕様車での販売結果次第では、反応がなければ生産・販売終了、もしくは反応がなければEVのe-POWERやPHV車へ変更し、フルモデルチェンジをするかと日産は考えているのではないでしょうか。
2017年も半年すぎました。今のところ動きはありません。結果が出るのは、早くても秋くらいです。そのころには日産キューブの名が生き残るかどうかわかるのではと思います。しっかりと動向を見ていきたいですね。
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新型日産キューブの特徴
プラットフォーム
日産キューブのプラットフォームは、コンセプトカー「Chappo」が2代目キューブのプラットフォームになりました。
3代目は、日産とルノーの共同開発で作られたB・プラットフォームです。これは、日産車の中ではかなり多く使われています。BはBゼグメントといい、海外用の車規定名です。
ですから、今度の新型日産キューブもB・プラットフォームの可能性が高いと推測します。
エンジン
エンジン | 日産キューブ1.5L(現行車) |
パワーユニット | 水冷直列4気筒DOHC |
最高出力 | 82[111]/6000 |
最大トルク | 148[15.1]/4000 |
トランスミッション | エクストロニックCVT(無段変速機) |
駆動方式 | 2WDのみ |
*最高出力 kW[PS]/rpm
*最大トルク N・m[kgf・m]/rpm
*DOHC(Double OverHead Camshaft):2本のカムシャフトとシリンダーヘッドで構成
現行車のエンジン表です。1.5Lのガソリン車のみです。新型フルモデルチェンジの場合、ハイブリッドかノートに搭載されているレンジエクステンダーEV・e-POWERを搭載するかですね。長い目でみれば、レンジエクステンダーEV・e-POWERの方が、今の流れにあっています。
日産は、ルノーとミツビシと提携しています。ミツビシは、リコールを出し続けていますし、日産としては、ミツビシ車を巻き込んで車種統合したいはずです。その余波を日産キューブが受けないとも限りません。キューブが生き残れるか?ですね。
ボディーサイズ
ボディーサイズ | 日産・キューブ1.5L | 日産・キューブ/アクシス | 日産・キューブ/ライダー&ライダーブラックライン |
全長 | 3890 | 同じ | 4010 |
全幅 | 1695 | 同じ | 1695 |
全高 | 1650~80 | 同じ | 1640~60 |
ホイールベース | 2530 | 同じ | 同じ |
室内長 | 1950 | 同じ | 同じ |
室内幅 | 1395 | 同じ | 同じ |
室内高 | 1275 | 同じ | 同じ |
*単位:mm
現行車のボディーサイズです。エンジンの変更の場合があるなら、若干の数値が変わると思います。おおかた、そんなには変わらないと推測します。
燃費
燃費 | 2WD | 4WD |
日産・キューブ1.5L | G:19.0 | なし |
ホンダ・フリード1.5L | H:26.6~27.2 G:19.0 | H:25.2 G:17.6 |
トヨタ・シエンタ1.5L | H:27.2 G:20.6車いす仕様車G:19.6 | G:15.4 |
トヨタ・ルーミー1.0L | G:21.8~24.6 | G:22.0 |
*単位:JC08モード・km/L
現行車の燃費表です。日産キューブはガソリン車のみでJC08モード・19.0km/Lです。
もし、ハイブリッドやレンジエクステンダーEV・e-POWERを搭載した場合は、JC08モード燃費 25km/Lくらいは出さないと他車の燃費合戦に勝つには難しいと思います。
ボディー色
出典:日産公式 キューブ・ボディー色 アクアミント(M)/ブリリアントホワイトパール
アクアミント/ブリリアントホワイトパール
スオミブルー/ブリリアントホワイトパール
ビターショコラ/ブリリアントホワイトパール
ライトジンジャー
ブリリアントホワイトパール
ブリリアントシルバー
ダークメタルグレー
スーパーブラック
スオミブルー
ラディアント レッド
ビターショコラ
現行車のボディー色です。日産らしいカラーリングです。色も変更はなさそうですね。するとすれば、派手にオレンジなどはいかがでしょうか。
トヨタアクアでオレンジ色を見かけます。すぐに「あ!アクア」だとわかります。キューブも色で主張してもいいと思いますね。
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装備
出典:日産公式 キューブ・機能
現行車の内装です。かなり凝った内装でシートは2列シートですね。2代目キューブの時に7人乗り3列シートタイプの「キューブキュービック」が発売されていましたが、外装はそのままに中身は3列シートタイプなので見た目そんなに人が入るの?って感じのものです。その後生産が終わりました。
それが今度の新型日産キューブで復活かと言う話が出ています。理由は、ホンダ・フリードやトヨタ・シエンタの3列シートタイプに人気が出たことが挙げられます。これにならってキューブも3列シートタイプにしょうかとなっているんだそうです。
出典:日産公式 キューブ・機能
出典:日産公式 モータショー
一番上が、現行車のリアドアです。中はパリモーターショー2010で公開された日産のコンセプトカー「タウンポッド」です。下が2015年に公開された軽自動車の次期デイズと見られるコンセプトカーです。これはEV車として考えられている車です。
タウンポッドのほうが日産マーチに感じが似ていますね。もし、新型日産キューブができるのであれば、次期デイズのデザインがキューブに似ているので、こちらを利用するかもしれませんね。
安全性能
出典:You Tube 日産自動車、新型「セレナ」に自動運転技術「プロパイロット」を搭載
現行車の安全性能です。新型日産キューブにレンジエクステンダーEV・e-POWERを搭載すれば、自動ブレーキシステム(インテリジェントエマージェンシーブレーキ)は必ず必要です。
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他には、切り札として新型日産セレナに搭載された同一車線自動運転技術(プロパイロットシステム)があります。これらは莫大的な電気を消耗します。ですから、レンジエクステンダーEV・e-POWERでないとできないと思われます。
新型日産キューブも大変革を起こしたいのであればこれぐらいのインパクトがないといけませんよね。
特別仕様車「15X Vセレクション My cube」
内装シートアレンジ
2017年5月31日発売された特別仕様車My cubeは、エンジンや外観や内装は、グレード:15X Vセレクションをベースにしています。あとは、シート柄が女性の受けを狙っての特別デザインです。
発売日でも書きましたが、この車で、どのような市場の反応があるかどうかおそらく試しているものと思われます。もし、販売が不振でもデータとして残ります。私、個人の意見ですが、たとえ販売不振でもこのキューブは残してほしいものですね。ユニークなデザインで遊び心満載なんですから。
新型日産キューブの価格
価格 | 2WD |
15X | 162万円~ |
15X Vセレクション | 178万円~ |
15G | 198万円~ |
キューブ・アクシス | 186万円~ |
キューブ・ライダー | 196万円~ |
ライダー ブラックライン | 213万円~ |
ライダー パフォーマンススペック | 207万円~ |
現行車の価格表です。e-POWERと自動運転技術が加われれば、当然価格は最低でも+30万円くらいはあがると思います。
排気量は1.5Lと考えますと買う時は金額がかかりますが、長い目でみれば維持費や税金ではかなりお得な感じですね。
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ライバル車について
ホンダ・フリード
出典:ホンダ公式 フリード
現行車のホンダ・フリードです。日産キューブと同じ1.5Lです。違いはハイブリッド・安全性能のホンダセンシングというシステムを持ってることです。あとはホンダ・フリード+といって3列シートタイプがあります。
価格もハイブリット車で225万円~となっています。価格的にもデザイン的にもかなり人気があります。
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トヨタ・シエンタ
出典:トヨタ公式 シエンタ
現行車のトヨタ・シエンタです。シエンタも同様1.5Lでハイブリッド車とガソリン車です。この車体で3列シートタイプがあります。見た目3列も入らない感じですが、うまくレイアウトしたのでしょう。これが販売された途端に、かなり売れたんだそうです。
カラーリングも蛍光色のイエローで強烈なデビューを果たしました。これをみて日産関係者はキューブでフルモデルチェンジすれば、売れるかも?判断したのではないかと推測します。
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トヨタ・ルーミー/タンク
出典:トヨタ公式 ルーミー
トヨタbBの後継車のルーミー&タンクです。ほかにもダイハツ・トール、スバル・ジャスティが姉妹車として販売されています。1.0Lでガソリン車のダウンサイジングターボ車のみです。ルーミー&タンクはまだハイブリッド車ではありません。ほんと軽自動車のお姉さん的な存在です。
衝突回避支援システム(スマートアシストⅡ)を一部搭載しています。これからこのルーミー&タンクにもハイブリッドやEV車なんて話が出てくるかもしれません。
なんせ排気量が1.0Lですから、新型日産キューブ1.5Lよりもかなり価格的にも維持費でもお得感があります。今後のトヨタ・ルーミー&タンクの動向も楽しみです。
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日産キューブの評判
ホンダの新型フリードも順当として、トヨタのシエンタみたいな奇抜なデザインのクルマが毎月1万台以上コンスタントに売れ続けてるのは ずーっと予想外やわ (눈_눈 ) あのサイズ、取り回しもいいし、日産キューブもスライドドアにすればイイのになぁ…
— kazzen (@kazzen) November 7, 2016
大学生の頃は日産キューブライダーが欲しかった
— ウルトラトルク (@U_TORQUE) November 13, 2016
昔スピリッツの掲載漫画全部が日産キューブの宣伝する号があったけど、ああいうのまた見てみたい。
— 偽くろさき (@nise96) November 12, 2016
まとめ
日産新型キューブは、いかがだったでしょうか。
最近の日産はノートのレンジエクステンダーEV・e-POWERやセレナの自動運転システムプロパイロットで人気を盛り返しています。その中で、忘れ去られようとしている日産キューブですが、ついにフルモデルチェンジがされるかもしれません。
2017年5月31日 特別仕様車「15X Vセレクション My cube」を発売しました。ただ、結果次第では販売不振などでキューブが消えるかもしれません。
販売状況がよければ、あとは先車たちが作った道を継承し、進化するだけです。1.5Lのコンパクトカーとしての頂点を目指してほしいと思います。
コメント
ノートeパワーがあれだけ売れたのを見て、新型キューブに搭載しない理由がありません。
コンパクトクラスは街乗りがメインですから、燃費面でもアドバンテージは充分あります。
コメント、ありがとうございます!
そうですね。新型キューブeパワーならしっかりと走ると思いますし、
十分に勝算はあるとみますが・・・。
ただ、日産の今後の販売戦略がどのようになるか?気になるところですね。
日産の販売員の方からキューブは、モデルチェンジをしないと聞いてたので安心してましたが…今、キューブに乗って7年目ですが今のかたちが好きなので変わってほしくないなとは思ってるのでちょっと寂しいですね。でもどの車もモデルチェンジするので仕方ないですね。大事に乗ってます。
コメント、ありがとうございます。
田丸さんは、車を大事にされる方なんですね。
きっと、キューブも喜んでいると思いますよ。
現行のキュ-ブ個性的デザインであり、ユ-ザ-から残してほしい声も多いので、現行デザインは残しつつも、姉妹車種としてe-パワ-ノートやセレナ自動運転仕様、現社会問題である高齢者運転事故増にある。日産独自の安全対策車種としてスライドドア-採用と多様性
を重点車種として、早くモデルチェンジ待ち望んでいます。即販売できるようにせつに願うし、楽しみにしています。
石塚さん、コメントありがとうございます。
そうですね。キュ―ブのデザインは、ちょっと他車とは違う雰囲気がありますよね。日産がどの程度キューブのことを考えているかはわかりませんが、おそらく、自動運転やe-パワーなどつけて新しいシステムの元でフルモデルをし他車との差別化できっと面白い車になるでしょうね。
早くフルモデルチェンジキュ-ブスライドドア-採用車種として、安全対策施した新たな
車種で世に広めてもらいたいし、待ち望んでます。
石塚さん
長い、コメントありがとうございます。これからもしっかりと日産キューブの動向を見ていきますね。