ホンダは、2016年10月1日~16日までパリのモーターショーで欧州向けの新型フルモデルチェンジのホンダシビックを公開しました(欧州発売)。
ホンダシビックと言えば、日本ではめっきり姿を見なくなったと思いますが、欧州・北米ではいまだ根強い人気があります。
2017年に向けて新型となるホンダシビックのお披露目となりました。タイプはホンダ・シビック/ハッチバック/セダン/TYPE Rです。
では、新型ホンダシビックハッチバックの特徴や性能、エンジン・価格などを解説していきましょう!
新型ホンダシビックハッチバックの歴史
初代 SB1/SG/SE/VB型(1972-1979年)
1972年に7月11日デビューしました。
当時として、画期的な「無段変速」のスターレンジを持つ2速半自動変速機「ホンダマチック」仕様車を開発。スムーズな運転を実現しました。
種類は、小型乗用車として3ドアおよび5ドアハッチバックと4ドアセダンを設定して、幅の広い層の人気を得ました。
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2代目 SL/SS/SR/ST/VC/WD型(1979-1983年)
3ドア(前期型)
3ドア CX-S(後期型)
シャープな外観ですね。特に後期型は、当時見たことがあります。
さっそうと走る姿がとても印象的で、子供ながらかっこいいなと思いました。この頃は、まだフロントミラーなんですね。これもまた味があります。
3代目 AG/AH/AJ/AK/AT型(1983-1987年)
1983年代から、ドアミラーですね。外観もかっこよく、3ドアハッチバック車は1984年度グッドデザイン大賞を取ったそうです。その上、ホンダとしては初めての日本カー・オブ・ザ・イヤーも取りました。
そうですよね。フロント部分は結構シャープな面持ちで、色はブルーなので町中に映える車です。当時は、かなり人気だったと思います。
4代目 EF型(1987-1991年)
3ドア(前期型北米仕様)
4ドア(後期型)
この時代から、ホンダが欧州や北米に意識し始めた感じですね。どことなく外観がスマートな印象を与えます。落ち着いた大人の印象ですね。
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5代目 EG型(1991-1995年)
欧州や北米以外の南アフリカまで販売網が広がっていますね。それだけ、海外には人気な車なんですね。当時は、アメリカ生産のシビック・クーペを日本へ逆輸入したりもしています。スポーティな印象を与えて日本でも人気となりました。
6代目 EK型(1995-2000年)
外観のシャープな感じがなくなって、すこしリア部分が丸びを帯びていますね。
この時期から、欧州仕様 MA/MB/MC型(1995-2001年)の生産も本格的になってきました。それだけ、日本よりもニーズがあるってことですね。
海外で販売してみてから、日本仕様にして販売する流れが当たり前になってきた感じがあります。
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7代目 EU型(2000-2005年)
欧州仕様 EU/EP型(2001-2005年)も含まれています。ホンダの販売戦略ですね。はっきりと日本ラインと欧州ラインとで分けています。
外観が、ホンダフィットに似ていますね。だからでしょうか、、、7代目シビックの先代モデル同様に世界的なベストセラーになったにもかかわらず、2001年6月のフィットが日本で発売されたあと、シビックが売れなくなりました。性能的に似ていますからね。皮肉な話です。日本での販売の機会が失われしまいました。
8代目 FD型(2005-2010年)
7代目がフィットのあおりを受けて、日本ではハッチバックを廃止。4ドアセダンのみの販売をすることになりました。
生産も、2006年8月24日からベトナムで四輪車事業を始めました。アジア進出ってとこですね。北米/南米/香港/中国仕様 FA/FG型・欧州仕様 FK/FN型(2005-2012年)も含まれています。
世界各地で、生産・販売するのですから、日本でのニーズはあるのでしょうか?とても気になるところですね。
9代目(2011年-)
欧州仕様(2012年-)も含まれています。アメリカの燃費規制で、ディーゼル車も作ってますね。小型車部門で販売台数が高く、海外では小回りがよく、安全性もいいので人気なんですね。
10代目 FC型(2015年-)
2015年のニューヨーク国際オートショーでお披露目した車です。4ドアセダン(中国仕様)なんですが、高級感溢れる外観ですね。2015年には北米で10代目シビック(セダン)の製造を始めて、販売されています。
ここまで来ますと、もう日本のホンダではなく世界のホンダなんですね。
新型シビック ハッチバックの発売日は?
パリモーターショー(プレスデー:2016年9月29日〜30日、一般公開日:10月1日〜16日)にて、お披露目された車です。日本の発売は、2017年9月29日になりました。日本仕様では、「シビック ハッチバック」、「シビック セダン」、「シビック TYPE R(タイプアール)」と3種類を出します。
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新型シビック ハッチバックのスペック
出典:ホンダ公式:新型シビック TYPE R プロトタイプモデル
プラットフォーム
プラットフォームといえば、同じ部品で、いろいろな車種を作るのですが、ホンダが試案したのが、新グローバルスモールプラットフォームです。
フロントシートの下に燃料タンクを設置し、室内を広げることに成功したのです。ゆったりとした車内空間を実現しました。これからは、このプラットフォームが主流となっていくですしょう。
ボディーサイズ
新型シビック /ハッチバック セダン・1.5L /TYPE R・2.0L | シビック7代目 | |
全長 | 4520 4650 4560 | 4285 |
全幅 | 1800 1875(TYPE Rのみ) | 1695 |
全高 | 1435 1415(セダン のみ) | 1495 |
*単位はmmです。
全長は、7代目と比べるとかなり長くなっています。幅も新しいプラットフォームのおかげで、広く取っていますね。高さは、スポーテイな感じで風の抵抗があまりなさそうですね。
エンジン
ハッチバック/セダン:ガソリンエンジン1.5L4気筒直噴VTEC TURBO
燃費:ハッチバック17.4-18.0km/L・セダン18.6-19.4km/L
TYPE R:ガソリンエンジン2.0L4気筒直噴VTEC TURBO
燃費:12.8km/L
海外向けの車は、ガス規制が厳しいのでディーゼルエンジンが発売されています。日本の中では、マツダが有名ですが、ホンダでは、海外用として売られています。ホンダは元々エンジンを作ることが得意なので、もし日本でディーゼルエンジンを発売するのであれば、マツダの刺激となるでしょうね。今のところ、日本でのディーゼル車の投入はありませんでしたが、ターボ車で馬力の向上をはかっています。ターボのみで勝負をするつもりですね。
駆動方式
ホンダシビックのフロントが出っ張っていますので、当然FF(2WD)フロントエンジン・フロントドライブですね。つまり、エンジンが前に積んであります。これで前輪を動かすわけです。ホンダシビックの顔ですから、ここのデザインがまたかっこいいんですよね。
トランスミッション
トランスミッションは、ハッチバッグでは6速MTと無段変速オートマチック(トルクコンバーター付[7スピードモード付]+パドルシフト)。セダンでは、無段変速オートマチック(トルクコンバーター付[7スピードモード付]+パドルシフト)のみ。TYPE Rは6速MTのみとなります。MT(マニュアルミッション)は、まだ根強い人気があるんだそうです。走り屋さんには、朗報だと言えますね。
安全装備
新型ホンダシビックの装備も気になるところですが、ホンダは米国IIHSの衝突安全試験においてTOP SAFETY PICKを取得しています。
ホンダのホンダセンシングを使って、安全性を高めています。ハッチバッグとセダンに搭載されます。
・CMBS(プリクラッシュブレーキ)
・LKAS(レーンキーピングアシスト)
・RDM(路外逸脱抑制機能)レーン・ディパーチャー・ウォーニング付き
・ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)渋滞追従機能付き
出典:ホンダ公式・安全運転支援システム『Honda SENSING』
価格
ハッチバック
セダン
ホワイトオーキッド・パール
ルナシルバー・メタリック
クリスタルブラック・パール
プレミアムクリスタルレッド・メタリック
コスミックブルー・メタリック
出典 ホンダ公式 シビック セダン ボディー色 *ハッチバッグも同じ
チャンピオンシップホワイト
クリスタルブラック・パール
フレームレッド
ブリリアントスポーティブルー・メタリック
価格 | 2WD |
ハッチバッグ /1.5L | 280万円- |
セダン /1.5L | 265万円- |
TYPE R /2.0L | 450万円- |
新型シビックの3グレードの価格表です。他車よりかは高いですが、長い目で見ますと1.5Lは、税金の面でも安いですからね。自動車税が34,500円。2.0Lが39,500円となります。長く乗りたくなる車です。新型車でいい車を買って長く使うのにはいいですよ。
ボディー色は、ハッチバッグとセダンは同じですがTYPE Rは、4色ありません。実にシンプルな色使いをしていますね。
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まとめ
ホンダ新型シビックハッチバッグはいかがでしたでしょうか?
シビックの歴史は長く、今ではすっかり世界のシビックになってしまいました。今回のフルモデルチェンジは、基本に帰った形となりました。
ハッチバッグ・セダン・TYPE Rとまさに車の基本形でもあります。今では、やれ、ミニバンやSUV車やワゴン車だと言っていましたが、昔の車いえばこれら3グレードが主流でした。価格は、ちょっとお高いですが、車とはなんたるものかを教えてくれるものです。日本でどのくらい販売されるか、進化してくか楽しみですね。