2016年11月2日から販売が始まったばかりの日産新型ノートがレンジエクステンダー型EVとなるe-POWERを搭載。さらに日産は追い打ちをかけるように、今度は日産新型セレナにもこのe-POWERを搭載をすると言います。日産の技術進歩が飛びぬけていますね。
では、日産新型セレナe-POWERの特徴や発売日や燃費、価格・ライバル車など現時点で入手した情報を元にお伝えしたいと思います。
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日産新型セレナe-POWERの特徴
トヨタHV・スプリット方式
出典:ウイキペティア スプリットハイブリッド(トヨタハイブリッドシステムの例)
2016年8月24日に日産セレナは4回目のフルモデルチェンジを行っています。5代目にあたる一部の車には、自動運転プロパイロットを搭載。
日産のハイブリッドシステムのS-HYBRIDを一部の車を除き搭載。やっと、トヨタのハイブリッド車に対抗できる車の準備ができました。トヨタ以外の他車は大きい声では言えませんが、トヨタのハイブリッドを真似してるふしがあります。
トヨタには、THS (Toyota Hybrid System) →THS-II (Toyota Hybrid System II) というストロングハイブリッドとTHS-C(Toyota Hybrid System-CVT )・THS-M(Mild)というマイルドハイブリッドがあります。大体、他車は、比べる時にもトヨタのハイブリッドの燃費を意識します。
そうですよね。一応トヨタは先にハイブリッドプリウスを出して、日本中をいや世界を席巻させたのですから。嫌でも他社は、ハイブリットシステムを入れなきゃ取り残されると考えますよね。
その思考は日産も同じです。日産のハイブリッドシステムのS-HYBRIDにあたるのが、マイルドハイブリッドに該当します。
マイルドハイブリッドは、エンジン+小型電池+小型モーターを搭載しています。規模が小さいのであくまでもエンジンの駆動サポートの意味合いが強いですね。いわばエンジンを止める止めないだけのシステムです。
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日産セレナe-POWER・シリーズ方式
今回の日産新型セレナでは、搭載されていたS-HYBRIDをe-POWERに変更します。
トヨタはスプリット方式でストロングハイブリッドを作りましたが、日産はシリーズ方式でストロングハイブリッドを作りました。ストロングハイブリッドは、エンジン+大型電池+大型モーターなどで構成されています。各部品の大型によってエンジンによってできた電気がバッテリー内で充電され、その充電された電気によってガソリンを使わず車を動かします。
比較してもわかるようにシリーズ方式は実にシンプルなシステムです。発電機とモーターがインバーターでジョイントしています。これによりエンジンで発電した電力を一旦、発電機に収めインバーターで変換してバッテリーに蓄積します。蓄積した電力を今度はインバーターを通して、モーターへつなぎ車輪を動かすというシステムです。
車体的な例えば大きさなどの問題もありますので、電池などの大型化はあまりできないと思います。それで、日産はあえてトヨタのスプリット方式のハイブリッドではなくシリーズ方式でハイブリッドを作ったのでしょうね。
ハイブリッドの技術は日々進歩しています。また新しいハイブリッドシステムが出てくるかはわかりません。あくまでもこの画像は参考程度にしてくださいね。
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日産新型セレナe-POWER発売日
出典:日産公式・セレナ(現行車)
日産セレナは、今5代目にあたり2016年8月24日にフルモデルチェンジをしています。
東京モーターショー2017で、セレナe-POWERをお披露目かという話が出ていますが、今のところ、詳しい情報が来ておりません。ということは、2018年以降となる可能性があります。
また、セレナe-powerは、おそらくマイナーチェンジかビッグマイナーでの追加となります。日産ノートに搭載済で、あとはセレナ用に改良するだけです。いつでも生産・発売が出来るような感じはしますが、発売の時期が定かではありません。ミニバンユーザーからみれば、少しやきもきするかもしれませんね。。
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日産新型セレナe-POWERの燃費
燃費 | JC08モード |
トヨタ・ノア・ヴォクシー(各1.8L) | HV:23.8 |
ホンダ・ステップワゴン1.5L | G:17.0 HV:27.0(発売前) |
ホンダ・オデッセイ2.0L | HV:26.0 |
日産セレナ2.0L(予想) | S-HYBRID:16.6-17.2(現行車) e-POWER:30.0(予想) |
日産ノート1.2L | e-POWER:34.0 |
*単位:JC08モード km/L
現行車の燃費です。他車のも載せています。一番びっくりなのが日産ノートですね。1.2Lで最新のe-POWERを載せて34.0km/Lですから、e-POWER恐るべしです。
日産セレナにe-POWERを搭載して、燃費の目標を立てるとしたらせめて30km/Lは行きたいですよね。
セレナの場合2.0Lなので、車体がノートよりも少し重たくなります。その分、車に負担がかかり燃費が下がりますので、これをなんとかすればもうすこし燃費がさらに向上する可能性があります。
日産新型セレナe-POWER価格
現行車 | 2WD | 4WD |
S(ガソリン) | 243万円~ | なし |
X(ハイブリッド) | 248万円~ | 273万円~ |
G(ハイブリッド) プロパイロット (メーカーオプション) | 284万円~ | 313万円~ |
ハイウェイスター(ハイブリッド) | 267万円~ | 296万円~ |
ハイウェイスターG(ハイブリッド) プロパイロット (メーカーオプション) | 301万円~ | なし |
X Vセレクション(ハイブリッド) プロパイロット (メーカーオプション) | 267万円~ | 291万円~ |
ライダー(ハイビリッド) | 294万円~ | 318万円~ |
ハイウエイスター Vセレクション(ハイブリッド) プロパイロット (メーカーオプション) | 293万円~ | 319万円~ |
ライダー V セレクションブラックレザー(ハイブリッド) | 353万円~ | 372万円~ |
ライダー V セレクション(ハイブリッド) | 333万円~ | 352万円~ |
現行車のセレナの価格表です。プロパイトエディションは日産が総力して作った自動運転システムで、一部のグレードで装備可能(メーカーオプション)です。
日産ノートがe-POWER搭載した金額は195万円~、e-POWER搭載する前は、139万円~約55万円の開きがあります。
現行車のセレナがe-POWER搭載の際には、価格に約55万円~上乗せということになります。ちょっとお高くなります。他車でも、260万~400万円ですので、あまり金額はあてにならないかと思います。
日産新型セレナe-POWERの燃費がかなり向上しそうなので、どの車がいいかは選択するには価格の面も考えたほうがいいですね。
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ライバル車について
トヨタ・ノア
出典:トヨタ公式・ノア
現行車です。ハイブリッド1.8Lとガソリン2.0Lです。2001年から発売。2014年3代目にフルモデルチェンジしました。2016年の1月にはマイナーチェンジをしています。その後は、特別仕様車を出しています。安全性能はToyota Safety Sense Cを搭載。
3代目のフルモデルチェンジからまだ3年なので、モデルチェンジはしない模様です。今なら、2017年中に日産新型セレナe-POWER車を出したら、けっこうトヨタに出し抜けます。燃費では負けられませんから。
【新型トヨタノア】ビックマイナーチェンジで価格や燃費は?サイズ、内装や評価は?
トヨタ・ヴォクシー
出典:トヨタ公式・ヴォクシー
現行車です。実は、2001年から発売でトヨタ・ノアとトヨタ・ヴォクシーは姉妹車なんです。販売店はトヨタカローラとネッツ店に分かれています。トヨタ内のOEM車って感じですね。雰囲気はおっとり姉さんとおしゃれな妹って感じです。
特に妹のヴォクシーは特別仕様車・煌シリーズが人気です。この車も今のところフルモデルチェンジの気配がありませんので、2017年は日産セレナe-POWER車がひとり勝ちするかもしれません。
【新型トヨタヴォクシー】ビッグマイナーチェンジ、ハイブリッドの価格は?煌2の評判は?
ホンダ・ステップワゴン
現行車です。1996年からのロングセラーのステップワゴンですね。2015年の3月には5代目になりました。ですから、フルモデルチェンジするのにちょっと時間がかかると思います。安全性能のホンダセンシングは搭載してるのですが、この5代目には2016年11月現在、なぜだかハイブリッドシステムがまだ搭載されていません。
ということはおそらく日産新型セレナe-POWER車が2017年に発売されたら、ステップワゴンが燃費の上でも遅れを取ります。
日産からみれば、もうホンダのステップワゴンはライバルではなくなるかもしれません。ただし、このステップワゴンでもハイブリッド搭載か?という話もあります。
【新型ホンダステップワゴン&スパーダ】ハイブリッドで価格や燃費は?発売日と評判は?
ホンダ・オデッセイ
出典:ホンダ公式 オデッセイ
現行車です。ホンダ・オデッセイは、2016年2月にハイブリッドを出したばかり。
他車では早々とハイブリッドを搭載しています。日産ノート1.2Lでも搭載しているですよね。ホンダはすこし戦略的に遅れを取っている感じです。まさに日産にとってはチャンスかもしれません。
新型ホンダオデッセイの価格、燃費や発売日は?【北米2017】
日産セレナ・NISMO(ニスモ)
日産には、NISMOシリーズがあります。日産セレナがe-POWER車になるということは、このセレナ・ニスモも当然e-POWER搭載となります。
発売日は、やはり、2018年以降となりますし、もちろん、ガソリン車も同じくモデルチェンジをします。
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まとめ
日産新型セレナは、いかがだったでしょうか。
日産ノートに続いてのe-POWER搭載となります。セレナの燃費も向上し、自動運転機能プロパイロットがつけば、ミニバンの中ではけっこう最強ではないでしょうか。
日産の仕掛ける車技術は、トヨタを意識したものです。これからもどんな形で車を表現していくか楽しみですね。
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コメント
最近のセレナクラスのミニバンって、セレナの一人勝ちが続いてますね。
ノア3姉妹はマイナーチェンジでトヨタセーフティーセンスPとガズーレーシングみたいなやつを発売し、ステップワゴンはハイブリッドを追加していくんですね。
是非、もっと盛り上げてほしいです。
まさやさん
コメント、ありがとうございます。
そうですね。
最新情報では
日産セレナはプロパイロット
(単一車線運転支援技術)を搭載して
一歩リードってとこですね。
各車ミニバン戦国時代となりますが、
購入する側とっては選択が増えて楽しいですし、
きっともっと盛り上がっていくと思いますね。