新型ミツビシ・デリカD-2が2017年1月26日、グレードを追加発売しました。デリカD-2は、スズキ「ソリオ」のOEM車として作られた車です。姉妹モデルであるスズキ「ソリオ」にハイブリッドが追加されたことによって、ミツビシ・デリカD-2もハイブリッド搭載した運びとなりました。
では、新型ミツビシデリカD-2の特徴・装備・内装や外装、ライバル車やスズキ・ソリオとの違いや評価など、今わかっている情報を元にお伝えします。
目次
ミツビシ・D-2の歴史
初代 MB15S型(2011年 – 2015年)
初代のミツビシデリカ・D-2です。スズキソリオ(3代目)のOEM車として、ミツビシから生産・発売されました。
排気量は1.2L。トランスミッションはCVT。マイナーチェンジと一部改良をしながら、2代目へ移行します。初代では、まだマイルドハイブリッド化をしていません。1.2Lのわりには、けっこうしっかりとした車体で、エンブレムのミツビシマークがフロントマスクで映えているなって感じます。
2代目 MB36S/MB46S型(2015年 – )
HYBRID MZNavi Package
2代目のミツビシ・デリカD-2です。2代目からマイルドハイブリッド・ハイブリッドを搭載しました。
排気量1.2LでトランスミッションはマイルドハイブリッドでCVT、ハイブリッドは5AMT。2015年のグレードは4つ(HYBRID MX・HYBRID MZ・HYBRID MZ Navi Package・CUSTOM HYBRID MV)で、2017年1月26日に発売されたグレードではさらに3つのハイブリッドが追加(HYBRID SZ Navi Package・CUSTOM HYBRID SV Navi Package・HYBRID SV)しました。
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新型ミツビシ・D-2の特徴
プラットフォーム
出典 スズキ公式 ソリオ
新型ミツビシ・デリカD-2のプラットフォームは、スズキ・ソリオです。ソリオの元はスズキ・ワゴンRから枝分かれした車です。
ワゴンRよりも最大限車体を大きくしたのがソリオで、2011年3月からミツビシ・デリカD-2へOEM供給しています。上記にあるデリカD-2と姿・形は同じですね。
ソリオ新型(スズキ)ストロングハイブリッドの燃費や装備は?マイルドとの違いは?
エンジン
エンジン | D-2/ ハイブリッド・ マイルド ハイブリッド /1.2L | T・アクア /1.5L |
パワートレイン | 4気筒/ DOHC 16バルブ 吸排気VVT +モーター | 水冷 直列 4気筒 +モーター |
最高出力 | 67 [91]/ 6000 | 54[74] /4800 |
最大トルク | 118 [12.0] /4400 | 111[11.3] /3,600~4400 |
最高出力(モーター用) | H:10 [13.6] /3185~ 8000 MH:2.3 [3.1] /1000 | 45[61] /不明 |
最大トルク(モーター用) | H:30 [3.1] /1000~3185 MH:50 [5.1] /100 | 169[17.2] /不明 |
トランスミッション | H:5AMT MH:CVT | 電気式無段変速機 |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD |
*最高出力単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク単位:N・m[kgf・m]/rpm
*最高出力(モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
新型ミツビシデリカD-2のエンジン表ですね。吸排気VVTとは、エンジンの回転数にあわせて吸気と排気のバルブの開閉を切り替えるシステムです。これにより、スムーズな燃焼ができて効率もあがります。16バルブは1気筒つき4バルブありますので、せっせと16個のバルブが開け閉めしています。
ハイブリッド(H)とマイルドハイブリッド(MH)との違い(ソリオも同じ)は、動力用主電池の数が28個と5個で13個の差があります。最高出力が3.1から10へ飛躍的に伸びて、走りに力強さがつきました。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | D-2 /1.2L | T・アクア /1.5L |
全長 | 3710 | 3995 ~4030 |
全幅 | 1625 | 1695 |
全幅 | 1745 | 1455~ 1490 |
ホイールベース | 2480 | 2550 |
室内長 | 2515 | 2015 |
室内幅 | 1420 | 1395 |
室内高 | 1360 | 1175 |
重量 | 990 | 1050~ 1090 |
乗員 | 5 | 5 |
*単位:mm/kg
新型ミツビシ・デリカD-2のボディーサイズですね。アクアの排気量1.5Lと比べますと、300ccしか変わらないのですが、D-2のボディサイズが一回り小さいです。
ミツビシ・D-2のボディーサイズが小さいわりには全幅を広くとっています。室内が、アクアよりも広いんですね。室内の広さを取るか、排気量を取るか。これは、手間がかかりますが両車とも試乗したほうが良さそうです。人によって体感した違いがありますので、もしお近くに販売店があるなら試乗をお勧めします。
燃費
燃費 | 2WD | 4WD |
M・ デリカ D-2 /1.2L | H:32.0 M/H: 27.8 | M/H: 23.8 |
T・ アクア /1.5L | H:33.8~37.0 | なし |
*単位:JC08モード・km/L
新型ミツビシ・デリカD-2の燃費ですね。アクアの排気量が1.5Lで燃費が37.0km/Lというのは素晴らしいですね。
デリカD-2も負けてはいませんね。32.0km/Lです。こうなりますと、購入の判断基準で悩んでしまいますが、車に詳しくない人は単純にデザインや色など好みで選択してもいいかなと思います。あとは価格との折り合いですね。
ボディー色
ピュアホワイトパール
スーパーブラックパール
スターシルバーメタリック
スピーディーブルーメタリック
ミッドナイトバイオレットメタリック
クラッシーブラウンメタリック
ピュアホワイトパール
スーパーブラックパール
プレミアムシルバーメタリック
ミッドナイトバイオレットメタリック
ファーベントレッド/ブラック2トーンルーフ
プレミアムシルバーメタリック/ブラック2トーンルーフ
新型ミツビシデリカD-2のボディー色ですね。カスタムでやっと赤系がありますが正直ちょっと物足りないですね。
スズキ・ソリオでは、ファーベントレッド(赤系)・クリアライムメタリック(緑系)がついています。デリカD-2・カスタムでは、2トーンカラーを用意。個人的には、おしゃれな感じならソリオ。ちょっとアウトドア系ならデリカD-2って感じです。
装備
新型ミツビシデリカD-2の内装ですね。ほとんど、スズキのソリオと変わりません。もちろんまじかで見たり触ったりすると違いがあるかもしれませんが、近くに販売店がない方は画像をみて直観で決めてくださいね。
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新型ミツビシデリカD-2の外装ですね。外装もスズキ・ソリオとあまり変わりません。エンブレムは、ミツビシマークです。S字よりもミツビシマークのほうが決まっている感じがありますね。
安全性能
新型ミツビシデリカD-2の安全性能です。ミツビシ・D-2の安全性能はほぼ標準装備されています。
スズキ・ソリオでは、メーカーオプションとして安全性能が搭載されます。ということは、同じ価格ならミツビシ・デリカD-2の方が、安全装備が充実していますのでお得感がありますね。
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新型ミツビシ・D-2の価格
価格 | ハイブリッド /1.2L | マイルド・ ハイブリッド /1.2L |
HYBRID MX | 178万円~ | なし |
HYBRID SX | 200万円~ | なし |
HYBRID SZ Navi Package | 228万円~ | なし |
CUSTOM HYBRID SV Navi Package | 231万円~ *上記 2WDのみ | なし |
HYBRID MZ | なし | 2WD:193万円~ 4WD:205万円~ |
HYBRID MZ Navi Package | なし | 2WD:206万円~ 4WD:218万円~ |
CUSTOM HYBRID MV Navi Package | なし | 2WD:196 万円~ 4WD:208万円~ |
新型ミツビシ・D-2の価格です。ハイブリッドとマイルドハイブリッドと2種類があります。
スズキ・ソリオの価格は169万円~212万円~と約10万円~差があります。たぶん、安全装備が標準でついているのとついていない差ですね。判断が難しいところですが、軍配としてはミツビシの方がいいように思えます。
ライバル車について
トヨタ・アクア
出典 トヨタ公式 アクア
トヨタ・アクアです。排気量は1.5L Toyota Safety Sense Cを搭載。 価格は、176万円~243万円。
ハイブリッドの老舗はやはりトヨタ。最近では、ボディー色もカラフルになりました。ハイブリッドといえば、トヨタのお家芸だったのですが、ハイブリッドを凌駕する電気自動車など本格的な車が出ています。トヨタもハイブリッドだけだはなく、ディーゼルやプラグインハイブリッドなどエンジンを作っていかないと生き残りができなくなる可能性もあります。今後のトヨタの動向も楽しみですね。
【トヨタ新型アクア】燃費、価格や発売日は?プリウス比較と評判は?
ミツビシ・D-2のCM
出典 You Tube デリカD:2 「THE BOYS’ DELICA」篇
ミツビシ・D-2の評判
同色OEM並びしてる
奥がソリオ 手前が我が家のデリカD2 pic.twitter.com/tXuQw2v8gh
— 狩宿翔太郎@6/18 LS2017 (@tamiwave5630) January 11, 2017
RVRかデリカD2かで死ぬほど悩んでるなう
両方とも全然違うからな〜!!ぐはっ!!— おーて (@jojonimedarot) January 8, 2017
デリカD2カスタムの赤色がめっちゃいい赤でそれだけで乗る理由になる
— SAIGOHMONAKA (@1_manwoman) January 16, 2017
まとめ
新型ミツビシ・デリカD-2は、いかがだったでしょうか。
デリカD-2は、全車ハイブリッドです。ミツビシでは、今燃費問題やクレームのよってなかなか厳しい状況です。2016年に日産との業務提携をしてなんとか生き延びています。
日産に吸収されるかはどうかわかりませんが、スズキよりハイブリッド技術をもらい、なんとか立てなおそうとしています。
1日も早く、クレームなしのミツビシに戻って信頼を得なくてはいけません。今後のミツビシの動きに期待します。