ダイハツ・ウェイクが、マイナーチェンジになる話が出てきましたね。軽ハイトワゴン車のダイハツ・ウェイク(第13位・2016年4月 ~2017年3月:33,066台)は、販売台数NO1のホンダ・N-BOX(2016年4月 ~2017年3月:192,368台)やダイハツタント(第2位・2016年4月 ~2017年3月:148,727台)やスズキ・スペーシア(第6位・2016年4月 ~2017年3月:92,711台)からかなり遅れを取っています(全軽自協調べ)。しかも、ダイハツのミラ・イースやタントも一部マイナーチェンジをして性能をアップしていますので、すこしてこ入れがあるようですね。
では、新型ダイハツウェイクのマイナーチェンジや、特徴や装備・価格や燃費・評判など、今わかっている情報を元にお話ししたいと思います。
目次
ダイハツ・ウェイクの歴史
初代 LA700S/710S型(2014年 – )
第43回東京モーターショー 「DECA DECA」参考出品車
ウェイク D(2014年11月)
出典 グーネット カタログ ウェイク D(2014年11月)
初代のダイハツ・ウェイクですね。参考出品車で「こんな車の形を作りますよ~」と白色でお披露目しました。観音開きができるようですね。ですが、さすがに市販車への採用はしませんでした。駐車スペースを取られますし、安全性を考えたら使いにくいのが理由です。あとは、市販車と比べますとフロントマスクとヘッドライドが変わっています。お披露目したあと、市販車用に改良したと思われます。
当時のグレードは、NA車のD/L、ターボ車X/Gのみの4種類です。安全性能のスマートアシストを搭載しています。
2015年6月には特別仕様車「X “モンベル version SA”」(以下、モンベルver)、「X “波伝説 version SA”」(以下、波伝説ver)、「FINE selection SA」を発売。同年7月には、トヨタへのOEM車としてピクシス メガを配給。
2016年5月に一部改良と新グレード設定。同年6月にはセカンドシートを省いた商用モデルのハイゼットキャディーを発売。商用車の転用は、かなり珍しいのではないでしょうか。推測ですがウェイクは室内が広いです。商用車へ転用することによって、ウェイクの価値をあげようとしたかはわかりませんが、ダイハツの販売戦略の意図が見え隠れしますね。
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ダイハツ・ウェイクの特徴
エンジン
エンジン | D・ウェイク | N-BOX *カスタム含む |
パワートレイン | 水冷 直列3気筒 12 バルブ DOHC + インター クーラー ターボ | 水冷 直列3気筒 DOHC + インター クーラー ターボ |
最高出力 | NA: 38 [52]/ 6800T: 47[64]/ 6400 | NA: 43[58]/ 7300T: 47[64] /6000 |
最大トルク | NA: 60 [6.1]/ 5200T: 92[9.4]/ 3200 | NA: 65[6.6] /4700T: 104[10.6] /2600 |
トランスミッション | CVTインパネ センターシフト | 無段変速 オートマチック (トルクコンバーター付) |
駆動方式 | 2WD /4WD | 2WD /4WD |
*最高出力(馬力・モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(回転数モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付
*DOHC(Double OverHead Camshaft):2本のカムシャフトとシリンダーヘッドで構成
*12バルブ:一気筒当たり4つの吸排気弁(バルブ)X3気筒
ボディーサイズ
ボディーサイズ | D・ウェイク | N-BOX *カスタム含む |
全長 | 3395 | 3395 |
全幅 | 1475 | 1475 |
全高 | 1835 | 1780 ~ 1800 |
ホイールベース | 2455 | 2520 |
室内長 | 2215 | 2180 |
室内幅 | 1345 | 1350 |
室内高 | 1455 | 1400 |
重量 | 990 ~ 1060 | 950 ~ 1050 |
乗員 | 4 | 4 |
最小回転半径 | 4.4 ~ 4.7 | 4.5 ~ 4.7 |
*単位:mm/kg
現行車のエンジン・ボディーサイズ表です。ダイハツ・ウェイクのマイナーチェンジでは、エンジンとボディーサイズの変更はありません。比較参考としてホンダのN-BOX(カスタムを含む)の数値を入れています。
ホンダ・N-BOXは、販売台数NO1なうえにエンジンのトルク数値がウェイクよりもいいですね。ボディーサイズでは、ホイールベースをウエイクよりも長めに設定してます。その上、センタータンクレイアウト(燃料タンクを前席の下に設置)にしたことで、後部座席の移動もしやすいなり、荷物が多く載せられるようになりました。ベビーカーを乗せたりもできますね。だから、ホンダ・N-BOXは売れたんだと思われます。
ダイハツ・ウェイクでは、全高でホンダ・N-BOXより数字が高いですのですが、やはり、高さよりも室内が広いほうがけっこう実用的軽自動車としてホンダ・N-BOXの方が使い勝手がいいしょう。
打倒!ホンダ・N-BOXを掲げるなら、フルモデルチェンジでボディーサイズはしっかりと改良しないといけませんね。
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燃費&実燃費
燃費 | 2WD | 4WD | 実燃費(e燃費調べ) |
D・ウェイク | NA: 25.2T: 23.8 | NA: 24.6T: 23.2 | 14.18 ~ 19.23 *NA+T、 FFと4WDも含む (2014年11月登録) |
N-BOX *カスタム含む | NA: 25.6T: 22.0~ 23.8 | NA: 23.6T: 20.8 ~ 21.4 | NA: 16.65 (FF 2015年2月登録) T:15.15 (FF 2015年2月登録) |
*単位:JC08モード・km/L
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付
*e燃費の数値は、各環境下によって変化します。あくまでも参考数値です。
現行車の燃費と実燃費です。ダイハツ・ウェイクのマイナーチェンジでは、エンジンの変更はありません。N-BOXと比べてみますと、ややダイハツ・ウェイクが低いですね。
カタログ燃費と実燃費で見ますと、5~10km/Lと開きがあります。実燃費でもN-BOXがすこし上ですね。エンジンも馬力が上ですので、これではダイハツ・ウエイクが、勝てるはずがありません。
今回は、マイナーチェンジなので次回フルモデルチェンジをする場合は、エンジンの改良による燃費の向上が急務となりますね。
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ボディー色
フレッシュグリーンメタリック
ミストブルーマイカメタリック
ト二コオレンジメタリック
ブルーマイカメタリック
パールホワイトⅢ
プラムブラウンクリスタルマイカ
タングステングレーメタリック
オフビートカーキメタリック
ブラックマイカメタリック
2トーンカラー
パールホワイトⅢ×ト二コオレンジメタリック
パールホワイトⅢ×ブルーマイカメタリック
パールホワイトⅢ×オフビートカーキメタリック
パールホワイトⅢ×フレッシュグリーンメタリック
パールホワイトⅢ×ミストブルーマイカメタリック
現行車のボディー色です。ワンカラーと2トーンカラーですね。マイナーチェンジのよる色の追加や変更は、今のところありません。豊富な色が揃っていますので悩みますよね。イメージとしては、シブい色はアウトドア用で、2トーンカラーは買い物用って感じでしょうか。
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装備
旧ウェイク D(2014年11月)
出典 グーネット カタログ ウェイク D(2014年11月)
現行車の運転席(2017年6月現在)
現行車の内装ですね。現と旧とで比較しています。マイナーチェンジでの変更はないですね。
アクセサリーによって、キャンプ・自転車・フィッシングなどアウトドアに特化した内装を選択できます。内装の荷室の数字が出ていますが、見てみますと意外と使い勝手がよさそうなんですね。ですが、現実はホンダ・N-BOXに負けています。
旧ウェイク X(2014年11月)
出典 グーネット カタログ ウェイク X(2014年11月)
旧ウェイク D(2014年11月)
出典 グーネット カタログ ウェイク D(2014年11月)
現行車(2017年6月現在)
現行車の外装ですね。現と旧とで比較しています。マイナーチェンジでは変更はないようです。話によりますと、全高が高いので運転中のカーブなどでは後輪がすこし流されるらしいですね。
山や森へ使用する際は、ターボ車の馬力と4WD用の本格仕様車で乗るといいと思います。2WDだと道が悪いところがありますとやはり後輪が踏ん張れない恐れがあります。
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安全性能
スマートアシストⅡ(現行車)
衝突回避支援ブレーキ機能(対 車両)
出典 You Tube 安全装備 スマートアシストⅡ 「衝突回避支援ブレーキ機能」 ダイハツ公式
衝突警報機能(対 車両・対 歩行者)
出典 You Tube 安全装備 スマートアシストⅡ 「衝突警報機能(対 車両・対 歩行者)」 ダイハツ公式
車線逸脱警報機能
出典 You Tube 安全装備 スマートアシストⅡ 「車線逸脱警報機能」 ダイハツ公式
誤発進抑制制御機能(前方・後方)
出典 You Tube 安全装備 スマートアシストⅡ 「誤発進抑制制御機能」 ダイハツ公式
先行車発進お知らせ機能
出典 You Tube 安全装備 スマートアシストⅡ 「先行車発進お知らせ機能」 ダイハツ公式
スマートアシストⅢ(推測)
出典 You Tube 安全装備 スマートアシストⅢ 新登場 ダイハツ公式
現行車の安全性能は、スマートアシストⅡです。今回のマイナーチェンジでスマートアシストⅢになるのではないかと言われています。
タント(カスタム) に搭載されているスマートアシスⅢですね。スマアシⅡとスマアシⅢとではどのような性能の改良や追加されているかといいますと、衝突回避支援ブレーキ機能では対車両だけに反応するのではなく対歩行者にも反応し、さらに衝突回避支援ブレーキ機能の利きが早く強くなっています。オートハイビーム(ローとハイを自動的に使い分けること)となっています。
もし、ダイハツ・ウェイクにもスマアシⅢが搭載されれば、かなり安全性が上がると思われますね。
新型ダイハツ・ウェイクの価格
価格 | 2WD | 4WD |
D | 135 万円~ | なし |
D”SAⅡ” | 141 万円~ | なし |
L”SAⅡ” | 155 万円~ | 167 万円~ |
L ”レジャー エディション SAⅡ” | 159 万円~ | 172 万円~ |
G ターボ “SAⅡ” | 167 万円~ | 179 万円~ |
Gターボ ”レジャー エディション SAⅡ” | 171 万円~ | 184 万円~ |
*SAⅡとは、スマートアシスⅡを搭載した車
現行車の価格表ですね。マイナーチェンジでは、スマートアシストⅢになれば、若干高くなるおそれがありますね。もともとダイハツ・ウェイク車体価格が最低でもスマアシⅡ付きで141万円~です。ダイハツ・タントでは、スマアシⅢ付きで128万円~です。かなり金額に差があります。
ダイハツ・ウェイクが、なかなか売れない理由の1つとして車体価格が高いことが考えられます。燃費もいいですし、室内も広く使いやすいのに価格は残念です。
アウトドア用ではしっかりとした装備を整えることができますが、買い物用やドライブ用でちょっとしたことで車を使う場合には高すぎます。
今後マイナーチェンジをしながらフルモデルチェンジに向けた改良していくと思われますが、車体価格が高くなることと敬遠されてしまいます。
さて、ダイハツ・ウェイクは生き残れるかですね。
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新型ダイハツ・ウェイクの発売日
新型ダイハツ・ウェイクのマイナーチェンジの発売日が気になりますよね。話では2017年の7月か10月という日にちが出ています。2016年5月にマイナーチェンジをしていますので、時期的は7月でしょうか。ダイハツの傾向として、マイナーチェンジでは約2年半、フルモデルチェンジでは約4年周期で行われいる模様です。
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ダイハツ・ウェイクの評判
タイムズカープラスのカーシェアドライブ。今回はダイハツ・ウェイク。あのCMのあんちゃん所有と同じカラー。軽のボディでふんだんのミラー装備とバックモニターならバック駐車もちょろい?! pic.twitter.com/KO0VTllyAj
— サキノセ (@sakinose_gotok) May 20, 2017
ダイハツ・ウェイク 「兄ちゃんウェイクだよ!」のCMシリーズが話題をさらったが、売れ行きが芳しくない車(意外 軽規格最大まで車体と空間を広げ、乗用軽でも背高長物を詰めまくれる1BOX。便利そうだけど、だけでは売れない。車って難しいね pic.twitter.com/lnVRWWiVRn
— 偏見で車を語るbot (@henken_car) May 19, 2017
最近知った衝撃の事実。ダイハツ・ウェイクのCMのあんちゃんが、ガオ・シルバーこと玉山鉄二という事。
— 市川裕一 (@zerberus3) January 20, 2017
CM
出典 You Tube TVCM ウェイク 「WAKE兄弟 オートキャンプ」篇(30秒) ダイハツ公式
まとめ
新型ダイハツ・ウェイクは、いかがだったでしょうか。
すっかりと、ホンダのN-BOXやダイハツ・タントにやられてくる感じがあります。今回、マイナーチェンジをすることによっていずれ行われるフルモデルチェンジへの布石として、安全性能の追加だけでなく、他にもすこし改良するかもしれませんね。
いずれにしても、ダイハツの軽自動車のデザイン性はいいとは思うのですが、走りにインパクトがありません。この点をもっと改善すれば燃費の良い車となり、売れやすくなるかもしれません。ましてやトヨタ車と提携もしています。軽自動車用のハイブリッドを共同で作ってもよさそうなものです。スズキのエネチャージのような仕組みがあればけっこういいんですけどね。今後のダイハツのウェイクの動きが楽しみです。