ダイハツで大人気の軽ハイトワゴンタント。特に大家族で小さい子供さんがいるところでは、とても助かっている車です。しかもお財布にもやさしく低燃費で、JC08燃費28km/Lとお得感がたまりません。今回、新型タント(TANTO)がなんとフルモデルチェンジをします。
では、現地点での新型タントの気になる特徴や性能、 発売日・価格・ライバル車などの予想を踏まえて、お伝えします。
目次
ダイハツ・タントの歴史
初代「Tanto」(L350S/L360S型 2003年-2007年)
前期型 X(2003年11月 – 2005年6月)
カスタム VS(特別仕様車)
タントの歴史は、2003年の11月から初代モデルを販売し始めました。当初のグレード設定は、NAエンジン車の「L」・「X」・「X Limited」、ターボエンジン車の「R」・「RS」の合計5個です。トランスミッションはすべてのグレードでATでした。
2005年の6月にはスポーティタイプのタントカスタムを追加しました。グレードは3つです。NAエンジン搭載の「L」・「X」とターボエンジン搭載の「RS」となります。11月には福祉車両車「「フレンドシップシリーズ」をタントのラインナップに入れました。
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2代目「TANTO」(L375S/L385S型 2007年-2013年)
前期型(2007年12月 – 2010年9月)
後期型(2010年9月 – 2013年10月)
後期型 カスタムRS
2007年12月17日に2代目が就任しました。ロゴも「Tanto」から全て大文字の「TANTO」に変更しました。たぶん、大文字なら認識しやすく、しかもなんだか背丈が高く見える感じなんでしょうね。4代目ムーヴのプラットフォームを使って高さを生み出し、パワースライドドアが付けられました。
3代目「TanTo」(LA600S/LA610S型 2013年- )
タント G “SA”(前期型)
カスタム RS”トップエディション SA Ⅱ”(後期型)
3代目からまた名前が変更になっています。「T」を強調して「TanTo」です。高さをもっとアピールするために名前を変更しているのですね。2015年の4月から、スマートアシストIIを搭載しました。元々は、スマートアシストから進化した安全性能です。レーザーセンサーとソナーセンサーに加えてカメラを付けたものです。
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新型ダイハツ・タントの発売日
出典:ダイハツ公式・タント
噂ではタントのフルモデルチェンジの時期が5年周期だと言われています。現行車の発売が2013年10月からなので、それから数えますと、2018年10月と推測されます。
ライバル車はホンダN-BOXですね。燃費はN-BOXで25.6km/L、タントが28.km/Lで劣ってはいるのですが、なんとN-BOXの方の室内が広いのです。それで連続2回も販売台数NO1を勝ち取っています。つまり、燃費よりも車の使いやすさを選んだんでしょう。
そのホンダN-BOXが2017年8月31日、フルモデルチェンジを実施。これで、ダイハツタントも5年周期だと言ってられません。タントも新型を開発しておかないとこの先、ホンダN-BOXに遅れを取ります。
そのことを考えますと、ホンダN-BOXと同じ頃の2017年から2018年の間に発売されるのではないかと思わましたが、N-BOXに先を越されましたね。
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新型タントの特徴
エンジン
エンジン | KF型・NA | KF型・ターボ |
パワーユニット | 水冷直列3気筒 12バルブDOHC | 水冷直列3気筒12 バルブDOHC インタークーラーターボ |
最大出力 | 38[52]PS/6,800回転 | 47[64]PS/6,400回転 |
最大トルク | 60[6.1]kgf.m/5,200回転 | 92[9.4]kgf.m/3,200回転 |
トランスミッション | CVT | CVT |
駆動方式 | 2WD・4WD | 2WD・4WD |
現行車のタント表です。現地点では新型タントのエンジン自体は変更がないようです。実は、スズキではワゴンRに対してSエネチャージを搭載しています。つまりハイブリッドですね。
今のところタントにハイブリットをという話は聞きませんが、ダイハツは2016年8月からトヨタの完全子会社となっています。もしかしたら、水面下でハイブリッドシステムを小型化して、搭載するかもしれませんね。
【スズキワゴンR】新型フルモデルチェンジの特徴や発売日は?価格や燃費は?
燃費について
車名 | 2WD | 4WD | 重量 |
タント | 26.0~28.0 | 24.6~25.8 | 920~1040 |
タントカスタム | タントと同じ | タントと同じ | 940~1010 |
ムーヴ | 27.4~31.0 | 25.8~27.6 | 820~880 |
ムーヴ キャンバス | 28.6 | 27.4 | 910~970 |
N-BOX | 23.8~25.6 | 21.4~23.6 | 950~1030 |
*単位はkm/L・重量はkgです。
この中での燃費の1番は、ムーブで31.0km/L(JC08燃費)ですね。タントは、28.0km/L(JC08燃費)と30を超えてはいません。N-BOXは今のところ、最高でも25.6km/L(JC08燃費)です。かなり遅れととっています。
実は、ダイハツには「e:S(イース)テクノロジー」という理念があり、車の軽量化や軽く・強く・空気抵抗の少ない・エンジン内の熱処理の行なうなどの技術を採用して低燃費と加速のよさを両立しました。
「e:S(イース)テクノロジー」のよって、のちにミライースに採用されて燃費が30.km/L(JC08燃費)を達成しています。新型タントでは、この低燃費技術の「e:S(イース)テクノロジー」の元で作られるのではないかと噂があります。
【ダイハツ新型ミライース】フルモデルチェンジの価格や燃費は?発売日や評判は?
もし、実現ともなれば燃費は申し分はないと思います。ただしタントは、トールワゴンであります。天上が高ければ、カーブを曲がるときに遠心力が車にかかります。人体の負荷をかけないような安全装備を標準でつけてくれるとありがたいですね。
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プラットフォーム
ホンダの特許・センタータンクレイアウト
ダイハツ・タントにはこれといったプラットフォームの名前はありませんが、原型といいますかコンセプトカーがあります。それが「HINATA」です。「HINATA」の原型をアレンジして作られたのが、「ムーブキャンバス」です。ダイハツの開発部はこのモデルをタントへと思っていたようですが、どうもかぶってしまいますので、新型フルモデルチェンジの場合、HINATA案は、難しいのではないかと思われます。
あとは、問題の室内空間ですね。ホンダの特許でありますセンタータンクレイアウトというプラットフォームがあります。画像の通り燃料タンクが車の真ん中に設置して、室内空間を広げました。
おそらくタントも燃料タンクの位置を変えたりして室内空間を拡大しておきませんと、燃費がいくらよくても使い勝手のよい車ではないとこれから先は苦戦を強いられそうです。けっこう、プラットフォームって重要なんですね。
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ボディ―サイズ
タント | ムーブ・キャンバス | N-BOX | |
全長 | 3395 | 3395 | 3395 |
全幅 | 1475 | 1475 | 1475 |
全高 | 1750 | 1655 | 1780 |
ホイールベース | 2455 | 2455 | 2520 |
室内長 | 2200 | 2115 | 2180 |
室内幅 | 1350 | 1345 | 1350 |
室内高 | 1365 | 1285 | 1400 |
現行車の数字で比較しています。室内の高さは、ホンダのN-BOXが35mm勝っていますね。ムーブ・キャンバスは思ったより高さがないです。これでは、ムーブキャンバスのプラットフォームは使えません。やはりホンダのセンタータンクレイアウトのような形でひねって新しいプラットホームを作るしかないようです。
どちらかといいますとムーブキャンバスは若者向きな感じを受けます。タントは実用的感じの印象があります。それを元に特化車にしていくのもいいかもしれませんね。特に高さはタントの命です。ダイハツ・開発部踏ん張りところです。
ボディ―色
出典:ダイハツ公式・タントカラー・ライトローズマイカメタリックⅡ
ディープブルークリスタルマイカ
シルキーブルーパール
コットンアイボリー
ライトローズマイカメタリックⅡ
ファイアークォーツレッドメタリック
プラムブラウンクリスタルマイカ
ブラックマイカメタリック
ブライトシルバーメタリック
パールホワイトⅢ
出典:ダイハツ公式・タント カラー
出典:ダイハツ公式・タント2トーン ホワイト×シルキーグリーンパール
現行車の色です。タントの11色と2トーン3色。タントは家族向きの色の爽やかな感じに色が多く、華やかな気分にさせてくれますね。
ボディ―色は、かなりのラインナップがありますが、新型フルモデルチェンジは1個や2個くらい色を変えてくるでしょう。例えば、コンセプトカーの「HINATA」のような蛍光色あたりが出てきますと、けっこう受けるかもしれませんね。
出典:ダイハツ公式・タントカスタムカラー・ナイトシャドーパープルクリスタルメタリック
ブライトシルバーメタリック
メテオライトグレーイリュージョナルパール
ブラックマイカメタリック
ディープブルークリスタルマイカ
ナイトシャドーパープルクリスタルメタリック
ファイアークォーツレッドメタリック
プラムブラウンクリスタルマイカ
出典:ダイハツ公式・タントカスタムカラー
タント・カスタムの8色のうちパールホワイトⅢ・ブライトシルバーメタリック・ブラックマイカメタリック・ディープブルークリスタルマイカ・ファイアークォーツレッドメタリック・プラムブラウンクリスタルマイカは、タントと同じです。
タント・カスタムは走り屋さんか若者向きに色で渋く暗めですね。私は好きですよ。特にナイトシャドーパープルクリスタルメタリックがいいですね。キレがありますしスタイリッシュです。
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装備について
現行車の内装です。フルモデルチェンジでは、シートアレンジが現行車よりもさらに使いやすくするのではないかと言われています。言葉に例えるなら多彩になるようです。
タントでは、家族層を意識してシートなど動かしやすいようにする、タント・カスタムでは、都会的な雰囲気のアレンジしたゴージャスな内装となると思いますね。
現地点での外装も、詳しい内容の情報は入ってきてはいません。現行車とあまり変わらない感じがします。変わるとしたら、ヘッドライト・イルミネーション関係はLEDを使用したりします。その程度くらいでしょうか?
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安全性能
衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)
衝突警報機能(対車両・対歩行者)
車線逸脱警報機能
誤発進抑制制御機能(前方)
誤発進抑制制御機能(後方)
先行車発進お知らせ機能
オートハイビーム
出典:ダイハツ公式・安全性能
2016年11月30日、スマートアシストⅢを搭載し、標準装備をしました(L/X以外)。以前のスマートアシストⅡとⅢとの違いですが、衝突回避支援ブレーキ機能が(対車両・対歩行者)になったこととオートハイビームを追加しました。
オートハイビームは、夜道で対向車に出逢ったとき、相手の車のヘッドライトの光を察知し、自動的にハイビームやロービームへ切り替わるようになっています。これなら、夜道も前方車のライトを気にせず、運転ができますね。
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新型タントの価格
タントの価格表
タント | 2WD | 4WD |
L | 122万円~ | 135万円~ |
L”SAⅢ” | 128万円~ | 141万円~ |
X | 135万円~ | 147万円~ |
X”SAⅢ” | 142万円~ | 154万円~ |
G”SAⅢ” | 153万円~ | 165万円~ |
X”ホワイトアクセントSAⅢ” | 148万円~ | 160万円~ |
Xターボ”SAⅢ” | 150万円~ | 162万円~ |
タント・カスタムの価格表
タント・カスタム | 2WD | 4WD |
X | 152万円~ | 165万円~ |
X”SAⅢ” | 159万円~ | 171万円~ |
X”トップエディションSAⅡ” | 165万円~ | 177万円~ |
RS”SAⅢ” ターボ | 170万円~ | 183万円~ |
RS”トップエディションSAⅢ”ターボ | 174万円~ | 187万円~ |
寒冷仕様では1万5千円ほど高くなります。最低ラインでも「L」で122万円からになります。
今度の新型タントの場合、プラットフォームや安全装備など強化する予定なので、若干高くなるのではないかと考えます。ましてや標準装備ともなりますと、その分込みでの価格となります。最低価格は130万円~が妥当だと推測します。
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ライバル車の動向
N-BOX
出典:ホンダ公式・N-BOX
燃費で争うことがないのであれば、人気のホンダN-BOXですね。室内高が1400mm・タントは1365mmと35mmの差があります。
N-BOXが売れているわけは、大家族層には、燃費よりも室内空間の広さが気に入っているからです。主にお子さんの送り迎えや買い物など実用的な車がほしいと考えています。
そんな理由でないと燃費が悪いにも関わらず、販売台数NO1は獲得できませんからね。これを新型タントがどのように対抗していくのかが楽しみになります。
新型N-BOX(ホンダ)フルモデルチェンジの価格と燃費や評判は?販売台数は?
ダイハツ・タントの評判
このタント15万キロ走ってるんだけども。まだまだいける。ダイハツは、トヨタに小型エンジン提供してるし、トヨタ資本だから、物持ちがいいみたいな気がするな。部材、部品の交換もとてもしやすくできてる。
— Noboru Oki (@Hanasaku999) October 17, 2016
https://twitter.com/KMourinrin/status/917343960820940800
まとめ
新型ダイハツ・タントはいかがだったでしょうか?
タントの周りにはライバル車としてN-BOXが立ちはだかっています。先にN-BOXの新型フルモデルチェンジが行われましたが、タントは、2018年以降となるようです。
あとは、気になるのが燃費と高さと室内の広さですね。安全装備もどこまで突っ込んでくれるか?もちろん価格もしっかりと確認していかないといけませんね。
各自動車会社の軽自動車は、まさに戦国時代です。どこの車が生き残るか、購入する側は比較検討できますので断然面白いですよね。