ダイハツ・ミラは、軽自動車の中では古参に入る車です。スズキでは、アルトがけっこう古くからある車ですね。お互いライバル車として切磋琢磨をしてきました。
ミラでは、最近ミラ・イースという車を出しました。ミラの派生車ですね。フルモデルチェンジをして、ますます人気が高まっています。その陰に隠れて「ミラ」の名前の印象が薄れてきています。
では、ダイハツ・ミラの特徴や今後の動向や、燃費や価格・装備や内装や外装・安全性能や評判など、今わかっている情報を元にお話ししたいと思います。
ダイハツ・ミラの歴史
初代 L55型(1980年 – 1985年)
後期型1982年5月 – 1985年8月
初代のダイハツ・ミラです。当初の名前は、ミラクオーレでした。排気量は直2・約550ccです。駆動方式FF/4WD。トランスミッションは、2速AT5速・4速MT。
1982年5月にマイナーチェンジして、名前は「ミラ」になりました。その後、ターボ車と4WDを追加。1984年5月にはバンが投入されました。
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2代目 L70型(1985年 – 1990年)
3ドア TR-XX(前期型)1985年11月 – 1987年8月
2代目のダイハツ・ミラですね。排気量は直3・約550ccで、駆動方式はFF/4WDです。トランスミッションは、3速・2速AT/5速・4速MT。1990年には、特別仕様車「ミラ・パルコ90」を発売しました。ターボTR-XXにATを搭載しまいました。
3代目 L200/210/220型(1990年 – 1994年)
3代目のダイハツ・ミラです。排気量は直3・約660ccで、駆動方式はFF・4WDです。トランスミッションは、4速・3速AT、5速・4速MT。
軽自動車の規格が変わりましたので、排気量が550cc→660ccと大きくなりました。「TR-XX」シリーズでは、5ナンバーセダンと4ナンバーバンと設定しました。ここまでの車体のデザインがけっこうかっこよかったですね。いかにも、走る感じの車ですね。
4代目 L500/510型(1994年 – 1998年)
バン 3ドア(前期型)1994年9月 – 1997年5月
4代目のダイハツ・ミラですね。排気量は直4・約660ccで、駆動方式はFF・4WDです。ダイハツの軽自動車では初直4です。トランスミッションは、4速・3速AT、5速・4速MT。
1995年、ダイハツがムーブを販売し、かなりの人気を得ました。その影響でダイハツ・ミラの販売が下がっていきました。フルモデルチェンジまでは、地味にマイナーチェンジをしていきます。ちょっと、車体のデザインがしょぼい感じとなっていますね。
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5代目 L700/710型(1998年 – 2002年)
5ドア(前期型)1998年10月 – 2000年10月
5代目のダイハツ・ミラですね。排気量は直3・約660ccで、駆動方式はFF・4WDです。直4から直3に戻りました。
1998年に軽自動車の規格改正が行われたため、フルモデルチェンジをしました。トランスミッションは、CVT・4速3速AT・5速・4速MT。CVTが搭載されました。なかなか、ダイハツらしくないデザインですね。おしゃれな車というよりも、4ドアでもバン的な感じですね。
6代目 L250/260型(2002年 – 2009年)
ミラ(前期型)2002年12月 – 2005年8月
6代目のダイハツ・ミラです。排気量は直3/DOHC 12バルブ・約660ccで、駆動方式はFF・4WDです。トランスミッションは、CVT・電子制御4AT(RSの4WD車)、4速・3速AT、5速MT。
かなり、外観のデザインが変わりました。今までデザインから見ますと、かなりかわいくなってると思いますね。
7代目 L275/285型(2006年 – )
ミラ X
7代目のダイハツ・ミラです。排気量は直3/約660ccで、駆動方式はFF・4WDです。トランスミッションは、5速MT・3速AT・4速AT・CVT。
MT車以外の生産は、終わりました。ミラは事実上5MT車だけとなります。そのほかは、ミラ・イースへ統合されました。
ミラの名前はなんとか残っています。この先、「ミラ」が生き残っていくかはちょっと微妙な位置にいることは確かですね。バンでは商用車として売れるかもしれませんが、台数は増えることはないです。特にMT車好きの私には、今後のミラの動向が気になりますよね。
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新型ダイハツ・ミラの発売日
出典 You Tube ダイハツ コンセプトカー「D-base(ディーベース)」 東京モーターショー2015
7代目が2006年にフルモデルチェンジをしています。10年以上の月日が流れています。時期的には、もうモデルチェンジはしていますよね。
2011年9月に「ダイハツ・ミラ・イース」発売されました。ミラから枝分かれをして、5MT以外のトランスミッションのCVTを設定しました。この車はかなり人気を得ましたので、ミラのモデルチェンジは立ち消えの状態となりました。
実はダイハツにはD-baseコンセプトカーがあります。東京モーターショー2015でお披露目されました。
ここである噂がありました。それはミラとミラ・イースの統合です。ミラ・バンは残すとして、このD-baseを元にミラの名前を廃止する方向へなっていたようです。でも、実際は、ミラを少し変えた感じのフルモデルチェンジとなりました。
【ダイハツ新型ミライース】フルモデルチェンジの価格や燃費は?発売日や評判は?
ミラ・イースはフルモデルチェンジをし、ミラはまだ生き残った形となりました。となりますと、まだミラがフルモデルチェンジをする可能性があります。ですが、日にちも立っていますから、ダイハツの中でミラの立ち位置がどの程度なのかですね。フルモデルチェンジの時期は、不透明ですね。
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新型ダイハツ・ミラの特徴
エンジン
エンジン | D・ ミラ | S・アルト |
パワートレイン | 直列3気筒12バルブDOHC ツインカム DVVT | 直列3気筒DOHC 12バルブ 吸排気 VVT |
最高出力 | 43 [58] /7200 | 36-38 [49-52] /6500 |
最大トルク | 65 [6.6] /4000 | 58-63 [5.9-6.4] /4000 |
トランスミッション | 5MT | CVT 5AGS 5MT |
駆動方式 | 2WD 4WD | 2WD 4WD |
*最高出力(馬力・モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(回転数モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
*DOHC(Double OverHead Camshaft):2本のカムシャフトとシリンダーヘッドで構成
*NA:自然吸気
燃費&実燃費
燃費 | 2WD | 4WD | 実燃費 (e燃費調べ) |
D・ ミラ | 24.2 | 21.6 | 16.14-20.58 |
S・アルト | 5MT 5AGS : 27.2 – 29.6 CVT: 37.0 | 5MT 5AGS : 25.2 – 27.4 CVT: 33.2 | 5MT 5AGS: 23.82- 25.01CVT: 21.35-24.31 |
* 単位:JC08モード・km/L
現行車のエンジン表と燃費表です。スズキ・アルトでエンジンの馬力を比較しますと、ミラの馬力が高いですね。一方では、ミラの燃費が低いんですよね。
これには理由があります。アルトの車体がミラよりも軽いのです。だから少々エンジンの馬力が悪くても、車体が軽いので走りの燃費もいいわけですね。
逆にミラは車体がすこし重い分、馬力でカバーする感じです。両方のいい性能を掛け合わせばいいエンジンができるのになと。しかも燃費も向上しそうな感じもありますね。
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ボディ―サイズ
ボディ―サイズ | D・ ミラ | S・アルト |
全長 | 3,395 | 3,395 |
全幅 | 1,475 | 1,475 |
全高 | 1,530 | 1,500 |
ホイールベース | 2,490 | 2,460 |
室内長 | 2,000 | 2,040 |
室内幅 | 1,350 | 1,255 |
室内高 | 1,265 1,290 | 1,215 |
重量 | 750 800 | 610- 700 |
乗員 | 4 | 4 |
最小回転半径 | 4.2 | 4.2 |
*単位:mm/kg
ボディー色
プラムブラウンクリスタルマイカ
ライトローズマイカメタリック
ホワイト
ブライトシルバーメタリック
ブラックマイカメタリック
現行車のボディーサイズとボディー色です。ミラの車体の重心は、すこし高くなります。理由はアルトよりも高さが30mm高いこととホイールベースが30mm長いのでその分、室内が高く広くなるからです。その分重心がすこし上がるわけですね。逆にアルトの車体の重心は、高さが低くホイールベースが短いのでコンパクトに低くなります。
アルトの重量を見てみますと610-700kgと軽量にできています(10kgコメ袋6~7個分)。重心を低く設定しないと急カーブなどで曲がる場合、後ろが軽く流されてしまいます。ただ、アルトの燃費は軽い分よくなりますね。
その点、ミラはバランスがいいと思いますよ。そこそこ車体が重く、やや全高で走りが良く燃費もいいですからね。でも残念なことは5MT車だけですので、AT車限定免許の人はミライースをオススメですね。
ボディー色は、実にシンプルです。人気はプラムブラウンクリスタルマイカですね。飽きがこなくていいと思います。
装備
収納
出典 ダイハツ公式 ミラ 内装
現行車の内装です。ミラは歴史ある車です。昔から見ていますが、ほんと昔に比べて内装がよくなりました。例えば、シートはすぐに破れてしましたし、運転席の計器類も、数字と針があるだけのメーターでおしゃれもないもない基本的な作り出した。
今では、軽自動車の水準があがり、購入者の目も肥えましたからね。必要最低限の装飾を施し、なんとかミラは生き延びてきました。実にシンプルな内装となり落ち着いたものになっています。
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出典 ダイハツ公式 ミラ リア
現行車の外装です。ちょっと、ミライースに似ていますね。内装もそうですが、過去の外装も悪いものでした。例えば、海岸に近い場所に置いていたら、塗装が剥げて錆が出たとか、また温泉地では温泉の湯気で錆びたという話を聞きます。これは、ミラだけなく昔の車はほんと手入れが大変でした。
今では、錆に強い金属を使ったり、塗装でも剥げ落ちないコーテイング力の強いものが使用されています。ダイハツのミラは、数々の試練を乗り越えて進化して生き延びてきたんだんだなと思います。
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安全性能
TAF
歩行者傷害軽減ボディ
クルマ対クルマの衝突安全性能
SOFI
ISOFIX対応チャイルドシート固定バー&トップテザーアンカー(後席)
プリテンショナー&フォースリミッター機構付フロント3点式ELRシートベルト
デュアルSRSエアバッグ
ABS(EBD機能付)
現行車の安全性能です。頑丈なボディの骨格を作り、室内ではシートベルトの拘束効果を高めるプリテンショナー機構を搭載。
運転席・助手席だけですが、エアバックも装備。ABS(EBD機構付) を標準装備。ブレーキを車全体に分散して(ABS)、安全で止まれるように制御するシステム(EBD)です。今のところ、ダイハツのスマートアシストⅢの搭載はありません。
5MT車では、今の安全性能で十分だと思いますね。
もし、フルモデルチェンジで5MT車がCVTへと変更があった場合は、スマートアシストⅢを付けるでしょうね。今のところは、詳しい情報はありません。もちろん、ミライースにはスマートアシストⅢを搭載しています。
新型ダイハツ・ミラの価格
価格 | 2WD | 4WD |
X”Special” | 88万円- | 102万円- |
現行車の価格表です。ほんとお買い得のお値段です。昨今軽自動車の価格はうなぎのぼりです。理由は、ハイブリッドやEVや安全性能の技術が向上したからなんです。昔はハイブリッドも高級車から搭載されていましたしね。それが段々と軽自動車まで搭載されるようになりました。その分、価格もあがったわけですね。
その点、ダイハツ・ミラは断固として5MT車にこだわっています。発売日のところでも話しましたが、ミラとミラ・イースが統合されるという話が出ています。もし統合されますと、もう二度とこんな価格は、見ることができません。5MT車も消える可能性もありますからね。
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ライバル車
スズキ・アルト
出典 スズキ公式 アルト
現行車のアルトです。CVTと5MTと5AGS(セミオート)でしっかりとアルトの名前で生き残っています。価格では88万円-124万円-とミラよりもすこしお高めとなっています。軽自動車の中で、一番車重が軽いのがアルトです。私としては、外装のデザインが今一つなんですよね。
スズキアルト新型までの過去や歴史は?モデルチェンジで価格や内装や外装は?
ダイハツ・ミラの評判
そもそもベンツなんていらぬ。小さくて小回りが利くダイハツ・ミラみたいなののほうが使いやすくていいじゃないか。
— 冷静になrえ (@reiseininare) July 18, 2017
走行距離が約67万㌔(!!)の、ダイハツ・ミラ。
相当な走行距離なのに、お値段は約40万円(支払総額:43万3千円)。
こんなに走っても、それなりに高いんだな。 #DAIHATSU #mira #ダイハツ #ミラ #軽自動車 pic.twitter.com/MTcGzFiIIC— ムッツリ商会@ラ!サ!!の舞台の隣街在住 (@Muttsurishoukai) June 4, 2017
「550cc」時代の・・・「ダイハツ・ミラ」懐かしい。今はクルマもハイテクになってしまったが・・・
— nonnon (@nknk1964) May 8, 2017
まとめ
新型ダイハツ・ミラは、いかがだったでしょうか。
5MT車のみですが、頑張っています。2017年9月現在、欧州では、ガソリン車とディーゼル車を各国に入れないという話が出ています。スバルでは、デイーゼル車の生産・販売を中止して、ガソリン車とEV車にシフトします。またデイーゼル車の老舗でもあるマツダも、デイーゼル車が売れなくなるだろうと、トヨタと提携して新しいエンジン開発に着手しているようです。
ダイハツはトヨタと提携しています。いずれ軽自動車のてこ入れで、ミラが統合される日も近いのではないでしょうか。手間のかかる車がだんだんと消えていくかどうか、見守りたいと思いますね。