新型ホンダ・グレイスは、特にシニア層に人気があります。ハイブリッド搭載していますが、価格や維持費などから見ますと、かなりお手頃な車と言えます。そんなホンダ・グレイスが、今回マイナーチェンジをしました。
では、新型ホンダ・グレイスのマイナーチェンジの内容や特徴・燃費や装備・安全性能やライバル車・評価など、今わかっている情報を元にお伝えしたいと思います。
目次
ホンダ・グレイスの歴史
初代(2014年~4代目ホンダ・シティ)
HYBRID EX
初代のホンダ・グレイスですね。元は、4代目ホンダ・シティから枝分かれをしました。4代目シティは、世界に通用するセダンとしてインドで生産されました。2014年、12月から日本でも名前をグレイスと名をあらためて販売されたという経緯です。
ハイブリッド車と追加として2015年にはNA車販売。同年、7月には教習車用の車として販売。排気量は1.5Lとモーター付。トランスミッションはCVTと7速DCT(一部パドルシフトのみ)5MT(教習車用と販売車用)となっています。
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新型ホンダ・グレイスの発売日
今回の新型ホンダ・グレイスは、マイナーチェンジとなります。予定としては、2017年5月という話でした。2016年9月に特別仕様車「STYLE EDITION」を発表。この特別仕様車が出る前は2015年9月にマイナーチェンジが行われています。
流れでは、1年1回マイナーチェンジや特別仕様車を作って改良しています。となりますと、新しい新型が出るまではこのサイクルを繰り返す可能性があり2017年9月あたりになると推測しましたが、少し早く2017年7月7日よりマイナーチェンジされました。
ちなみに新型フルモデルチェンジというのは、エンジン・ボディー・内装・外装などすべて変わります。マイナーチェンジや特別仕様車などは、基本エンジンの型の変更はありません。エンジンの追加や外装の改良のみです。特別仕様車は色や内装や外装ほぼマイナーチェンジとの意味合いと変わりません。内装がすこし変わったりするだけです。
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新型ホンダ・グレイスの特徴
エンジン
エンジン | H・グレイス /1.5L(H)(NA) | T・カローラアクシオ /1.3L ・1.5L |
パワートレイン | 水冷 直列 4気筒 横置 | 直列 4気筒DOHC |
最高出力 | H: 81[110] /6000 NA: 97 [132] /6600 | H: 54 [74] 4800 NA: 70 ~ 80[95 ~ 109] /6000 |
最大トルク | H: 134[13.7] /5000 NA: 155[15.8] /4600 | H: 111 [11.3] /3600 ~ 4400 NA: 121 ~ 138 [12.3 ~ 14.1] /4000 ~ 4400 |
最高出力(モーター用) | 22[29.5] /1313 -2000 | 45[61] |
最大トルク(モーター用) | 160[16.3] /0-1313 | 169 [17.2] |
トランスミッション | H: 7速 オートマ チック+バドルシフト NA: 無段 変速オートマ チック[トルクコンバーター付] | H: 電気式 無段 変速機 NA: super CVT-i/ 5MT |
駆動方式 | 2WD/ 4WD | 2WD/ 4WD |
電池 | リチウムイオン | ニッケル水素 |
個数 | 48 | 20 |
*最高出力単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク単位:N・m[kgf・m]/rpm
*最高出力(モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
*NA:自然吸気・H:ハイブリッド
マイナーチェンジをしたエンジン表ですね。元々、ホンダ・グレイスは2014年からハイブリッド車が先に販売されていましたが、2015年NA・ガソリン車が発売されています。
理由は、おそらく排気量が1.5Lで4ドアセダンでハイブリッドよりも価格が安くできることを前提に発売されたと思います。毎日使う車としては、経済的にもいいですし、特にシニア層には人気がありますしね。
今回のマイナーチェンジでは、ホンダで開発されたハイブリッドシステムSPORT HYBRID i-DCDの最適化です。モーターのパワーをあげることと、ハイブリッドとモーターとのコントロールするためのコンピューターシステムの再構築して最適化がうまくいって、出力とトルクの数字は変わりませんが、燃費が若干向上しました。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | H・グレイス /1.5L | T・カローラアクシオ /1.3L ・1.5L |
全長 | 4450 | 4400 |
全幅 | 1695 | 1695 |
全高 | 1475 ~ 1500 | 1460 ~ 1485 |
ホイールベース | 2600 | 2600 |
室内長 | 2040 | 1945 |
室内幅 | 1430 | 1430 |
室内高 | 1230 | 1200 |
重量 | 1110 ~ 1270 | 1050 ~ 1180 |
乗員 | 5 | 5 |
*単位:mm/kg
マイナーチェンジ後のボディーサイズの比較表です。サイズの変更はありませんでした。室内長を見ますと、グレイスの方が長いですね。全高でも若干グレイスの方が高いです。わずかでも天上が高いとそれだけ乗り降りが楽にできます。
燃費
燃費 | 2WD | 4WD |
H・グレイス /1.5L | H:31.4→32.4~34.4→34.8 NA:21.8→22.0 | H:29.4→29.6 NA: 19.4→19.6 |
T・カローラアクシオ /1.3L ・1.5L | H:33.8 NA: 18.0 ~ 23.4 | NA: 16.4 ~ |
*単位:JC08モード・km/L
*NA:自然吸気・H:ハイブリッド
ホンダ・グレイスのマイナーチェンジ後の燃費比較表ですね。トヨタ・カローラアクシオハイブリッド車が33.8km/Lです。ハイブリッド車のグレイスが若干高くなっていますね。1.5LでNA車が22.8km/Lも出しています。これは好成績ではないでしょうか。ほんと大衆車としては、完璧な燃費だと思います。
今回のマイナーチェンジでは、ハイブリッドエンジンの最適化ということなので若干の燃費が上がりました。燃費といっても環境によって走る回数にも燃費は変わります。
ちなみに、ハイブリッドシステムSPORT HYBRID i-DCDは新型ホンダフィットにも搭載されています。燃費は、36.4km/Lですので、ホンダ・グレイスもフィットに近い燃費を出しています。
フィット新型(ホンダ)マイナーチェンジで燃費と不具合は?価格・発売日は?
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ボディー色
ハイブリッド・ガソリン共通
ホワイトオーキッド・パール(32,400円・据え置き)
アラバスターシルバー・メタリック(廃止)→ルナシルバー・メタリック(新色)
ティンテッドシルバー・メタリック(廃止)
クリスタルブラック・パール(据え置き)
ルーセブラッグ・メタリック(32,400円・据え置き)
ミッドナイトブルービーム・メタリック(32,400円・据え置き)
ブリリアンスポーティブルー・メタリック(新色)
プレミアムクリスタルレッド・メタリック(54,000円・据え置き)
マイナーチェンジ後のボディー色です。今回のマイナーチェンジでは、ボディー色の変更はないと推測しましたが、シルバー系が1色になって、ブルー系が2色と入れ替えがありました。グレイスは見た目もエンジンも大衆車ですので色的にはこの7色で十分だと私は思いますね。
装備
シート色
アイボリー(ファブリック)[適用 HYBRID LX・Honda SENSING、LX]
ブラック(ファブリック)[適用 HYBRID DX HYBRID LX・Honda SENSING、LX]
ブラック(コンビシート)[適用 HYBRID EX・Honda SENSING]
ブラック(本革シート&専用インテリア)[適用 HYBRID EX・Honda SENSING]*メーカーオプション
マイナーチェンジ後の内装です。今回のマイナーチェンジでは変更はみられなかったですね。実にに飽きのこない内装となっています。荷物の出し入れも後部座席も倒して、シートを傷つけないようにしています。この心遣いは、かなりのポイントです。
通信装備でApple CarPlayに対応しています。アップルのスマ―フォンを持っている人つまり、若者に対してはかなり評判はいいと思います。
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旧外観
出典 グーネット カタログ ホンダ グレイス(GRACE)ハイブリッドLX特別仕様車スタイルエディション(2016年9月)
マイナーチェンジ後の外観
下がマイナーチェンジした後の外装です。噂では、グレイスのフロントマスクの印象が薄いようなので、新型ホンダ・フィットのソリッド・ウイング・フェース(Solid Wing Face)に変更しています。旧外観のフロントマスクをみて比較しますとマイナーチェンジされたほうがより切れ長のヘッドライトになっています。
かなりシャープなデザインです。実は、グレイスはシニア向けの車と言われています。けっこうで若い人が乗っているのを見たことがあります。このフロントマスクならさらに若者が気に入るのではないでしょうか。
安全性能
出典 You Tube 安全運転支援システム『Honda SENSING』
マイナーチェンジ後の安全性能です。今回のマイナーチェンジの目玉としてホンダセンシングを搭載しました。ミリ波レーダー(エンブレムから出てます)で車だけに対応していましたが、バックミラー付近に単眼カメラをつけたことにより、対物対人に対して幅広く感知できるようになりました。あんしんパッケージより安全性がかなり高くなります。ホンダの一番の安全運転支援システムですね。
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新型ホンダ・グレイスの価格
価格 | 2WD | 4WD |
H・DX /1.5L | 195 万円→197万円~ | 214 万円→219万円~ |
H・LX ・Honda SENSING/1.5L | 205 万円→223万円~ | 226 万円→245万円~ |
H・LX /特別仕様車 スタイルエディション /1.5L(廃版?) | 209 万円~ | 231 万円~ |
H・EX・Honda SENSING /1.5L | 222 万円→235万円~ | 238 万円→256万円~ |
H・EX /特別仕様車 スタイルエディション /1.5L(廃版?) | 226 万円~ | 242 万円~ |
LX /1.5L | 175 万円→176万円~ | 196 万円→198万円~ |
福祉車(助手席回転シート車) HYBRID DX/ LX | DX: 216万円~ LX: 191万円~ |
マイナーチェンジ後の価格表です。安全性能でホンダセンシングが搭載されれば、10万円~20万円~高くなると予想していましたが、その通りになりましたね。
けっこう燃費も良くなって、顔立ちもよくなって、安全性能が高くなったら、けっこう価格が高くなっても購入してしまうかもしれませんし、排気量も1.5Lなので税金も安くつきますからね。かなりのお買い得車となりそうです。
ちなみに特別仕様車のスタイルエディションの行方の確認が取れませんでした。HPでは、マイナーチェンジしたものが刷新されていました。おそらくEXとLXがホンダセンシングを搭載しましたので、立ち位置がなくなったかもしれませんね。
まだ、新型フルモデルチェンジまでは時間があります。今度はホンダセンシングを搭載した特別仕様が出るかもしれませんね。
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ライバル車について
トヨタ・カローラアクシオ
トヨタ・カローラアクシオですね。価格は148万円~207万円~。エンジンはNA車とハイブリッド車です。排気量は1.5L/1.3L。
Toyota Safety Sense Cをハイブリッドに搭載。2016年11月5日には、カローラ生誕50周年を迎えた老舗の車です。トヨタの中では一番基本的な車だと言えますね。
ホンダ・グレイスの評判
新しいMT教習車のホンダ・グレイス。パッと見で「美人!」「ベッピンさんやなあ~」と思われるタイプではないのですが、付き合えば付き合うほどスッキリしていていい性格だと思われます。ルックスは、後ろ姿こそ「おっ!」と思わせても前から見るとそれほどでもなく(笑)、体つきは純日本人的体形。
— 佐々木 隆児 (@rysasa) November 6, 2016
ホンダグレイスとかいう車。売れてないっていう割に街中でけっこう見かけるね。5ナンバーのくせになかなか存在感ある。やっぱセダンだわ
— ILNH (@red_pepper778) February 1, 2017
割と妙に気になるホンダグレイス君
— まふふ (@alice_1990) January 25, 2017
CM
出典 You Tube ホンダ グレイスCM集 / Honda Grace TVCM
まとめ
新型ホンダ・グレイスはいかがだったでしょうか。
今回は、マイナーチェンジということで多少の改良が行われます。特に燃費と一部の外観が変わりました。かなり走りもよく楽しい車となりましたね。シニア層では人気だったので、シニア層以外でも興味を持ってくれる可能性があります。
価格も維持費もお手頃感がとてもうれしい車です。安全性能も充実しています。事故対策にもなります。私的はお勧めの車ですね。