新型トヨタ・パッソは、2016年4月フルモデルチェンジをしました。ダイハツとの共同開発で作られたトヨタのコンパクト車として発売されています。トヨタでは、主に乗用車を作っていましたが、車種の幅を広げるためと新規の顧客を得るために、このトヨタ・パッソを作りました。
では、新型トヨタ・パッソの新旧違いや価格、燃費や内装外装、安全性能やライバル車や評判など、今わかっている情報を元にお話ししますね。
目次
新型トヨタ・パッソの歴史
初代(AC10型 2004年 – 2010年)
前期型(2004年6月-2006年12月)
後期型(2006年12月 -2010年2月)
初代のトヨタ・パッソです。排気量は1.0L/1.3L。駆動方式がFF/4WD。トランスミッションが4速AT・5速MT[当時のTRD Sports Mのみ]。
姉妹車としてダイハツ・ブーン/ダイハツ・シリオン/スバル・ジャスティ/プロドゥア・マイヴィがあります。先代は、トヨタ・デュエットで2004年生産終了。同年6月にパッソとダイハツ・ブーンの発売で販売が終わりました。
当時の発売開始後の約1か月での受注台数は、月で約7000台の予想がなんと約3.5倍以上の約25000台を超えてしまいました。コンパクトカーでかわいいので、人気が出ました。
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2代目(AC30型 2010年 – 2016年)
前期型
後期型 1.0+Hana
2代目のトヨタ・パッソです。排気量は1.0L/1.3L。駆動方式がFF/4WD(1.0Lのみ)。トランスミッションがCVTに変わっています。
初代よりかは、すこし丸くなった感じのデザインとなっています。フロント・マスクが、ちょっと平面的でインパクトにかけます。ボディー色は、ピンクなど働く女性に向けた色に仕上がっていますので、ご褒美的な車ならすごくいいですね。ただ、男性が買うとなりますとどうかなと思いますね。セカンドカーならいいかもしれません。
3代目(M700A型 2016年 – )
X”G package”2WD
2016年、4月にフルモデルチェンジをして3代目となりました。パッソでは、今のところ6年周期でフルモデルチェンジをしていますね。となりますと4代目は2022年くらいですね。あくまでも推測です。
その間、マイナーチェンジや特別仕様車などで改良していくと思われます。2代目と違い、外装のデザインがよりたくましくスポーティな仕上がりとなっていますね。これなら、男性も買いたいと思うのではないでしょうか。詳しいスペックは、このあとに説明します。
新型トヨタ・パッソの特徴
エンジン
エンジン | T・ パッソ /1.0L | T・ ヴィッツ /1.0L /1.3L /1.5L | H・ フィット /1.3L /1.5L | S・ スイフト /1.2L |
パワートレイン | NA: 直列 3気筒 DOHC | NA・H(1.5L /1.3L): 直列 4気筒DOHCNA(1.0L): 直列 3気筒 DOHC | 直列 4気筒 DOHC | 直列4気筒 DOHC 16バルブ 吸排気VVT ターボ付 |
最高出力 | 51 [69] /6000 | H: 54 [74] /4800NA: 51~73[69~ 99] /6000 | H(1.5L): 81[110] /6000NA(1.3L): 73[100] /6000NA(1.5L): 97[132] /6600 | NA+T/H: 67[91] /6000 |
最大トルク | 92 [9.4] /4400 | H: 111[11.3] /3600〜4400NA: 92 ~ 121 [9.4~12.3] /4300 ~ 4400 | H(1.5L): 134[13.7] /5000NA(1.3L): 119[12.1] /5000NA(1.5L): 155[15.8] /4600 | NA+T/H: 118[12.0] /4400 |
最高出力(馬力・モーター用) | なし | 45 [61] | 22 [29.5] | 2.3 [3.1] |
最大トルク(回転数モーター用) | なし | 169 [17.2] | 160 [16.3] | 50 [5.1] /100 |
トランスミッション | CVT | H: 電気式 無段 変速機NA: 自動 無段 変速機[Super CVT-i] | H(1.5L): 7速 オートマ チックNA(1.3L): 5速マニュアル 無段 変速 オートマ チックNA(1.5L): 6速マニュアル 無段 変速 オートマ チック | NA: 6AT 5MTH: CVT |
駆動方式 | 2WD /4WD | 2WD /4WD | 2WD /4WD | 2WD /4WD |
電池 | なし | ニッケル 水素 電池 | リチウム イオン | リチウム イオン |
個数 | なし | 20 | 48 | 不明 |
*最高出力(馬力・モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(回転数モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付・H:ハイブリッド
*DOHC(Double OverHead Camshaft):2本のカムシャフトとシリンダーヘッドで構成
*スズキの吸排気VVT:可変バルブ
新型パッソのエンジン表です。また、2代目までは1.3Lがありましたが3代目のフルモデルチェンジを機に廃止。2008年~2012年にはパッソ・セッテという1.5Lの7シータースタイリッシュコンパクトを発売しましたが、スライド・ドアがないことや税金などであえなく販売終了。売れ筋である1.0Lのパッソのみが生き残った形となります。
ただ、気にあることがひとつあります。ターボ化とハイブリッド化をしてないことですね。他車では一部ハイブリッドをしています。ダイハツとの共同開発していますから、トヨタのハイブリッドを載せてもいいのではないかと思います。ターボ化ならすくにでもできそうな感じなんですが、、、
その点、スズキは早くからエネチャージを作って、軽から乗用車までエネチャージを改良してハイブリッドまで作っています。
今後の、新型トヨタ・パッソも生き残りをかけて、ターボ化やハイブリッド化という選択もありえますね。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | T・パッソ /1.0L | T・ヴィッツ /1.0L /1.3L /1.5L | H・フィット /1.3L /1.5L | S・スイフト /1.2L |
全長 | 3650 ~ 3660 | 3945 | 3955 | 3840 |
全幅 | 1665 | 1695 | 1695 | 1695 |
全高 | 1525 | 1500 ~ 1530 | 1525 ~ 1550 | 1500~ 1525 |
ホイールベース | 2490 | 2510 | 2530 | 2450 |
室内長 | 1975 | 1920 | 1935 | 1910 |
室内幅 | 1420 | 1390 | 1450 | 1425 |
室内高 | 1270 | 1240 | 1280 | 1225 |
重量 | 910 ~ 960 | 970~ 1110 | 970 ~ 1200 | 840~ 950 |
乗員 | 5 | 5 | 5 | 5 |
*単位:mm/kg
新型パッソのボディーサイズ表です。他車と比べて、すこしばかりか大きくなっています。2代目のボディーサイズでは、全長3,640-3,650mmX全幅1,665mmx全高1,535mm、ホイールベース2440mm。3代目のボディーサイズは全長が+10mm、全高-10mm、ホイールベースが+50mmと長くなっています。
なぜ、ホイールベースの長さを伸ばしたかといいますと、室内空間を広げるためです。小型車は、あくまでも小型なのでどうしても室内が狭く感じます。そこで、車体のフレーム調整をしながらホイールベースの長さを伸ばしたと思われます。ただ、これだと前後のスペースが狭くなります。
例えば、エンジン室は若干狭くなりますし、荷室もすこしせまくなります。数字から推測しますとゆったりとした乗り心地を提供するボディーサイズとなりますね。
ホイールベースが長くなったとはいえ、5人乗りとしていますので、もしかした思ったよりも室内が狭く感じるかもしれません。
燃費
燃費 | 2WD | 4WD |
T・パッソ/1.0L | NA: 28.0 | NA: 24.4 |
T・ヴィッツ /1.0L /1.3L /1.5L | NA(1.0L): 21.6 ~ 24.0NA(1.3L): 25.0H(1.5L): 34.4 | NA (1.3L): 18.0 |
H・フィット /1.3L /1.5L | NA (1.3L): 21.8 ~ 26.0NA (1.5L): 19.0 ~ 21.8H (1.5L): 36.4 | NA (1.3L): 20.8NA (1.5L): 19.0H (1.5L): 29.0 |
S・スイフト /1.2L | NA: 20.0 ~ 24.0H: 27.4 | NA: 22.8H: 25.4 |
*単位:JC08モード・km/L
*NA:自然吸気・H:ハイブリッド
新型パッソの燃費表ですね。計測値ではJC08モード・24.4~28.0km/Lです。実燃費では、約14.77~16.25km/L(e燃費調べ)です。約10.0km/Lの差がありますが、数字の変動があります。
なぜならパッソは、小型車ながらに5人乗りです。後部座席に3人が乗りますと後ろが重たくなります(大人の場合)。車体が重い分、ガソリンを消費して燃費を悪くします。
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ボディー色
基本色
ファインブルーマイカメタリック(D・ブーン基本色)
ダークエメラルドマイカ(D・ブーン基本色)
ファイアークォーツレッドメタリック(D・ブーン基本色)
マゼンタベリーマイカメタリック(D・ブーン基本色)
ブライトシルバーメタリック(D・ブーン基本色)
パウダリーベージュメタリック(D・ブーン基本色)
ブラックマイカメタリック(D・ブーン基本色)
レモンスカッシュクリスタルメタリック(D・ブーン基本色)
ホワイト
ディープブルークリスタルマイカ (メーカーオプション:32,400円)(D・ブーン基本色)
PASSO“MODA”とパッソ“X”シリーズ
ファインブルーマイカメタリック(D・ブーン共通色)
ダークエメラルドマイカ(D・ブーン共通色)
ファイアークォーツレッドメタリック(D・ブーン共通色)
マゼンタベリーマイカメタリック(D・ブーン共通色)
ブライトシルバーメタリック(D・ブーン共通色)
パウダリーベージュメタリック(D・ブーン共通色)
ブラックマイカメタリック(D・ブーン共通色)
レモンスカッシュクリスタルメタリック(D・ブーン共通色)
ディープブルークリスタルマイカ (メーカーオプション:32,400円)(D・ブーン共通色)
プラムブラウンクリスタルマイカ (メーカーオプション:32,400円)(D・ブーン共通色)
パールホワイトⅢ (メーカーオプション:32,400円)(D・ブーン共通色)
–ここから2トーンカラー———
ブラックマイカメタリック×ファインブルーマイカメタリック (メーカーオプション:54,000円)(D・ブーン共通色)
ブラックマイカメタリック×ダークエメラルドマイカ (メーカーオプション:54,000円)(D・ブーン共通色)
ブラックマイカメタリック×ファイアークォーツレッドメタリック (メーカーオプション:54,000円)(D・ブーン共通色)
ブラックマイカメタリック×マゼンタベリーマイカメタリック (メーカーオプション:54,000円)(D・ブーン共通色)
ブラックマイカメタリックX07×パウダリーベージュメタリック (メーカーオプション:54,000円)(D・ブーン共通色)
ブラックマイカメタリックX07×レモンスカッシュクリスタルメタリック (メーカーオプション:54,000円)(D・ブーン共通色)
ブラックマイカメタリックX07×ディープブルークリスタルマイカ (メーカーオプション:54,000円)(D・ブーン共通色)
出典 トヨタ公式 パッソ “MODA”と“X”シリーズ ボディー色
新型パッソのボディー色です。基本色とMODA用2トーン色の構成となっています。ダイハツ・ブーンは、ホワイト以外は全て同じとなっています。
かなりの量の色ですね。いかに女性を意識しているかわかります。おしゃれに都会的なイメージを持って、色を作成したのでしょう。12色と2トーン7色で、合計19色ありますとかなり迷います。2トーン色はオプション別料金です。色をあまり気にしない人は、基本色でいいと思います。
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装備
3代目新型(MODA“G package”)*オプション
X“G package”
出典 トヨタ公式 パッソ 内装
旧車(2代目:X)
旧車(プラスハナ)
出典 グーネット カタログ トヨタ パッソ(PASSO)プラスハナ
新型パッソの内装です。ベンチシートはすべてのグレードに採用しています。見た目ゴージャス感が上がりましたね。旧車との比較をしてみますと、作りがしっかりしているのがわかります。シートが繋がっていますので、サイドレバーは運転席の足元左となる感じですね。旧車はサイドレバーがハンドルの後ろに付いています。
また新型パッソでは手の込んだカスタムができるようになっています。これは男性でもパッソはスタイリッシュにカスタムができますよ、遊べますよというふれこみでしょう。BMWのミニのようにおしゃれにカスタムができます。
3代目新型パッソ
パッソ・モーダ
出典 トヨタ公式 パッソ 外観
旧車パッソ
新型パッソの外装です。旧車と比較しますと、新型の外装はかなりエッジのきいたものになっています。旧車だとどことなくボディーの線がボケていてフロント・マスクが笑っているようにも見えます。
その点、新型パッソのフロント・マスクは、ヘッドランプが横に切れ長なかんじで男前になっています。全体的に横一文字で、キリリとしています。モーダのフロント・グリルでは、しっかりと網目模様でおしゃれになっていますね。これなら、男性の方も一度は、パッソに乗ってみようかと思うのではないでしょうか。
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安全性能
新型パッソの安全性能です。ダイハツからそのまま衝突回避支援システムのスマートアシストⅡ(自動ブレーキ支援システム)を搭載しています。タイプがトールワゴンのダイハツ・トール(1.0L)もスマートアシストⅡなんですよね。なぜだか理由はわかりませんが、ダイハツ・タント(軽)には進化したスマートアシストⅢは搭載されています。
売れ筋である新型パッソならしっかりといい安全装備をつければ、もっと売れるだろうにと思いますね。
新型トヨタ・パッソの価格
価格 | 2WD | 4WD |
X”G package ” | 144 万円~ | 162 万円~ |
X”L package ・S ” | 131 万円~ | 149 万円~ |
X”L package ” | 125 万円~ | 142万円~ |
X”S” | 121 万円~ | 138 万円~ |
X | 115 万円~ | 132 万円~ |
MODA ”G package ” | 165 万円~ | 183 万円~ |
MODA ”S” | 149 万円~ | 166 万円~ |
MODA | 143 万円~ | 160 万円~ |
新型パッソの2013年1月~2017年3月までの販売台数
販売台数 | 自販連調べ |
2013年 1月~12月 | 42,805 |
2014年 1月~12月 | 49,770 |
2015年 1月~12月 | 45,449 |
2016年 1月~12月 | 70,381 |
2017年 1月~3月 | 15,795 |
新型パッソの価格表です。X/X”Lpackage/MODAには、衝突回避支援システムのスマートアシストⅡ(自動ブレーキ支援システム)がついていません。つけるとすれば、メーカーオプションです。
すでにパッケージしている車がありますので、例えば、X“G package”、X“L package・S”、X“S”、MODA“G package”、MODA“S”を選択したほうがいいですね。
XとX”S”の差は10万円分なので、スマアシⅡをつけたい方は、上位車となります。他のも外装や内装のカスタマイズができますのでその分金額が上乗せとなります。販売店へいって、確認してみましょう。
実はトヨタの小型車は、それなりの販売台数を毎年維持をしています。表は2013年からのものですが、4年連続30位以内にランキング入ってますし、2016年では、3代目新型フルモデルチェンジをしたということで、爆発的に売れました。2017年以降もも平均5000台が売れています。ですから、かなり息の長いコンパクトカーだと言えますね。
ライバル車ついて
トヨタ・ヴィッツ
出典 トヨタ公式 ヴィッツ
トヨタ・ヴィッツです。2017年1月にマイナーチェンジをしていますね。排気量は、1.3L/1.0LのNAと1.5Lのハイブリッドとなります。パッソと同じ1.0Lがあります。価格は、ガソリン車118万円~195万円~。ハイブリッド車は181万円~223万円~。
ヴィッツでは、排気量とガソリン・ハイブリッドと選択できますね。ただ排気量が変わりますので注意が必要ですね。あと、安全性能にToyota Safety Sense Cが搭載されているグレードがあります。オプションだと、54000円追加です。1.0LにToyota Safety Sense Cがつけられるのですから、安全性能はやはりトヨタの純正を載せたいところです。
ホンダ・フィット
出典 ホンダ公式 フィット
ホンダ・フィットです。価格は、1.5Lハイブリッド車で169万円~222万円~。1.3Lガソリン車では129万円~192万円~。両車とも、パッソ1.0Lよりも排気量がすこし多いです。馬力で考えますと、やはり最低でも1.5Lはほしいところです。その点、パッソは走りを重視というよりもセカンドカーで、おしゃれにお買いものをする感じですね。用途に応じて購入するといいです。
安全性能では、ホンダセンシングは、搭載されてはいません。かわりにシティブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ + 誤発進抑制機能)がついています。
【新型ホンダフィット&RS】マイナーチェンジで燃費と不具合は?価格・発売日は?
スズキ・スイフト
出典 スズキ公式 スイフト
スズキ・スイフトです。価格は、1.2Lガソリン車で134万円~180万円~。1.2Lハイブリッド車で162万円~191万円~。
パッソにとっては、ライバルですね。スイフトはハイブリッドを除外しても、デザイン性はかっこいいですし、走りもいいですね。ただ、スイフトの維持費自動車税34,500円で、パッソの維持費自動車税29,500円よりもすこしお高くなります。
ハイブリッドのことを考えれば、丸ごと安全性能や装備などパッケージして購入する手もあります。ただし、金額がすこし高くなります。パッソは、ガソリン車のみなので比較しずらいかもしれません。しっかりとした走りをお望みなら、スイフトもありですね。
【新型スズキスイフト&スポーツ】価格や燃費は?2017年発売日は?
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トヨタ・パッソの評判
https://twitter.com/naresaka08/status/859722927431794688
名前的にパッソの方が好きだけどww
同じ商品を名前変えて宣伝するだけでこんなに大きく違ってくるとか
トヨタの販売戦略凄いな!— あやの (@afef_0w0) April 10, 2017
https://twitter.com/nao_team8/status/843839899203645440
まとめ
新型トヨタ・パッソは、いかがだったでしょうか。
トヨタの最小かつ主力小型車として、見栄えも外装も内装もガラリとさらに若者向きの車となっています。特に新社会人や大学生の交通手段にも一役たちそうな車です。なぜなら、維持費も安いですし、コンパクトで運転しやすくそれでいて、おしゃれに出来る車はそうありませんから。
まだ、ターボ化やハイブリッド化はしてはいませんが、改良の余地はたくさんあります。今後のトヨタ・パッソの展開が楽しみですね。