新型フォルクスワーゲン UPはドイツ車のVWが作ったコンパクトカーで、日本での発売は2012年から始まっています。まだ5年余りで販売歴が若く特に女性をターゲットした車ですね。このUPが刷新(刷新とは、全体的(一部分も含む)に作り直しのような意味合いです)しました。都会的なでおしゃれな車として仕上がっています。
では、新型フォルクスワーゲン UPの特徴や装備・内装や外装・価格や燃費・評判やライバル車について、今わかっている情報を元にお話しします。
目次
フォルクス・ワーゲン UPの歴史
初代 5ドア white up! 2011年 -(欧州)・2012年10月 –(日本)
フォルクスワーゲン・フォックス
初代の新型フォルクスワーゲン UPですね。欧州では2011年~、日本では2012年10月~販売されています。フォルクス・ワーゲンの中では、グレードのフォックの後継モデルとしてに位置づけです。
3 / 5ドアハッチバック。排気量1.0L直3気筒。駆動方式はFF(2WD)。トランスミッションは、5速セミAT(ASG)5速MT。フロントバンパーのオヒゲ(黒い線)がとてもチャーミングで、しかもVWの小型車なので、とくに女性には人気ですね。街中を走る姿を見ますと、おっしゃれだなと思いますね。何回かの特別仕様車を得て、2017年4月、刷新が行われました。
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新型フォルクス・ワーゲン UPの特徴
プラットフォーム
新型フォルクスワーゲン UPのプラットフォームは、VW・NSFプラットフォームとなります。VW・NSFとは、Volkswagen Group New Small Familyいわばフォルクスワーゲンの小型ファミリーという意味で家族用の小型車として設計されたフラットフォームです。FF(2WD)でエンジン領域を前を押しやって、小型車の室内空間を広くしています。
エンジン
エンジン | VW・Up! /1.0L | M・ ミラージュ /1.2L | N・マーチ /1.2L | T・パッソ /1.0L |
パワートレイン | 直列3気筒DOHC | 3気筒 DOHC 12バルブ | 直列 3気筒 DOHC | 直列 3気筒 DOHC |
最高出力 | 55[75] /6200 | 57 [78] /6000 | 58[79] /6000 | 51[69] /6000 |
最大トルク | 95 [9.7] /3000 ‐4300 | 100[10.2] /4000 | 106[10.8] /4400 | 92[9.4] /4400 |
トランスミッション | 5速ASG* | INVECS-Ⅲ CVT [自動無段変速機] | エクス トロニック CVT [無段変速機] | CVT |
駆動方式 | FF | 2WD | 2WD/ 4WD | 2WD/ 4WD |
*最高出力(馬力・モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(回転数モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
*DOHC(Double OverHead Camshaft):2本のカムシャフトとシリンダーヘッドで構成
*NA:自然吸気
*12バルブ:一気筒当たり4つの吸排気弁(バルブ)X3気筒
*ASG(Automatisiertes Schaltgetriebe)=ドイツ語でオートメーテッド マニュアルトランスミッションの意味。
新型フォルクスワーゲン UPのエンジン表です。日本仕様での変更はありません。日本とドイツとのエンジン性能は横並びですね。エンジンに相当こだわりのある人以外は、重きを置かなくていいのではないでしょうか。
やはり、ここはしっかりとお目当ての車を決めて、一度販売店へいって試乗してみることをお勧めします。
ボディ―サイズ
ボディ―サイズ | VW・Up! /1.0L | M・ ミラージュ /1.2L | N・マーチ /1.2L | T・パッソ /1.0L |
全長 | 3610 | 3795 | 3825 | 3650 ~ 3660 |
全幅 | 1650 | 1665 | 1665 | 1665 |
全高 | 1495 | 1505 | 1515 | 1525 |
ホイールベース | 2420 | 2450 | 2450 | 2490 |
室内長 | 不明 | 1870 | 1905 | 1975 |
室内幅 | 不明 | 1390 | 1370 | 1420 |
室内高 | 不明 | 1220 | 1270 | 1270 |
重量 | 930 | 900 | 940 ~ 1030 | 910 ~ 960 |
乗員 | 4 | 5 | 5 | 5 |
*単位:mm/kg
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付・H:ハイブリッド・D/t:ディーゼルターボ・EV:電気
新型フォルクスワーゲン UPのボディーサイズ表です。刷新されました。Upの発売当初のボディーサイズは、3,540 – 3,545mm/1,641 – 1,650mm/1,489 – 1,495mm(全長X全幅X全高)となっていて、おもに全長が65-70mmほど長くなっています。マイナーチェンジでは普通ボディーサイズの変更はしません。おもに中身だけ、例えば装備や室内のレイアウトなどを変更しますね。
サイズが全長がすこしだけ長くなったということは、マイナーチェンジではなく刷新=ビッグマイナーチェンジとなります。ビックマイナーチェンジとは、見かけ様式が変わり中身もすこし変わります。中には新型ではないかと思う方がいますが新型車はエンジンの型番が変わる事において初めて新型となり、名前以外はすべて変更されて新しくなり、何代目かに変わってモデルチェンジしたことをいいます。
ちなみに新車は車の名前からすべて新しくなります。
今回の新型フォルクスワーゲンUPでは、エンジンの変更はありませんでしたので、2代目とはなりません。
燃費
燃費 | 2WD | 4WD |
VW・Up! /1.0L | NA: 22.0 | なし |
M・ ミラージュ /1.2L | NA: 23.8 | なし |
N・マーチ /1.2L | NA: 23.0 | NA: 18.0 |
T・パッソ /1.0L | NA: 28.0 | NA: 24.4 |
*単位:JC08モード・km/L
*NA:自然吸気
新型フォルクスワーゲン UPの燃費表ですね。エンジンは変わっていませんが、全長がすこしながくなっていますので、室内空間としてはかなり広い感じです。
その分、後部座席の横の振りがすこし大きくなりそうですね。2015年6月に発売されたUPの燃費は、25.9km/lです。比較しますと-3.9km/L落ちていますね。やはりボディーサイズを大きく変更した影響がありますね。走りを重視していた人には、残念な燃費となります。
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ボディー色
ティール・ブルー
ハニーイエローメタリック
タングステンシルバーメタリック(high up!のみ)
新型フォルクスワーゲン UPのボディー色ですね。基本5色で、あとの3色は追加した色となります。
他にもコーンフラワーブルー(シアン系)がありました。実はフォルクスワーゲンは、特別限定車をよく出します。コーンフラワーブルー(シアン系)も期間限定200台かぎりと販売されました。
もし、UPのことが気になるのであれば、すぐにフォルクスワーゲンの公式販売店へ行ってみて今どんなボディー色が出ているかを聞いた方がいいですね。
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装備
内装色
荷室
出典 グーネット カタログ フォルクスワーゲン アップ! 荷室
新型フォルクスワーゲン UPの内装ですね。とてもおしゃれて、都会的な仕上がりとなっています。ナビも近未来的で操作性も見た目でわかりやすく使いやすいのではないでしょうか。後部座席の後ろにはふた付きの荷室があり、二段構えで荷物が入れられそうですね。あくまでも小型車なので中が狭いと思われます。
あとは、若者向きでスマホとの関連で純正インフォテイメントシステム「Composition Phone」を採用しています。これはスマホとBluetoothで通信で結び、専用アプリ「フォルクスワーゲン maps+more」でナビや駐車場の満空情報が送るシステムです。
旧車の外装
出典 グーネット カタログ フォルクスワーゲン UP ムーブ アップ!(2015年6月) *2ドア
出典 グーネット カタログ フォルクスワーゲン UP クロス アップ!(2015年8月) リア
新型フォルクスワーゲン UPの外装です。旧車と比較しますと、刷新した車のほうが全体的にシャープな感じでとてもメリハリの効いたデザインとなっています。
特にフロントマスクの口髭のような線は同じですが、フォグランプがついているところとエンブレムの横の線が太くなっています。より顔立ちが前に出ています。リアも同じく刷新したほうがやや角ばっていて力強さを感じます。
もし、旧車の感じがよいのであれば、中古という形で探すことになります。ちょっとしたことですがやはり車のデザインは飽きの来ないものがいいですよ。
安全性能
*スタティックコーナリングライト・パークディスタンスコントロール(リヤ)は、move up!の2/4ドアは、装備されていません。あとはすべてのグレードに装備されています。
新型フォルクスワーゲン UPの安全性能ですね。自動ブレーキ支援システムはシティ・エマージェンシー・ブレーキとなります。
車が自動的に危険を感知してブレーキをかけるものではありません。自分で安全確認をしながらブレーキ調整をします。その上で車のシステムが察知し危険を回避することなのです。しっかりと安全性能の仕組みを覚えて、使いこなすようにしましょう。
故障について
輸入車なので故障の場合が大変です。フォルクスワーゲンでは、日本でも修理ができるようにシステム作りをしていますが、部品交換ともなりますと、ドイツからお取り寄せとなる場合がありますから、その点はしっかりとフォルクスワーゲン公式販売店へ聞いてみましょう。
フォルクス・ワーゲン UPの価格
価格 | FF(2WD) |
move up! (2ドア) /1.0L | 154 万円~ |
move up! (4ドア) /1.0L | 175 万円~ |
high up! (4ドア) /1.0L | 189 万円~ |
cross up! (4ドア) /1.0L | 194 万円~ |
新型フォルクスワーゲン UPの価格表です。ほぼ安全性能や衝突安全などは装備されています。(一部なし)
インフォテイメントシステムはパッケージとなりますので、オプションとなります。ナビやオーディオにこだわらなければ、2ドアで200万円以内で収まると思いますね。家族4人の場合は乗り降りが大変なので4ドアがおススメです。デザイン的には2ドアですね。
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ライバル車について
三菱・ミラージュ
出典 三菱公式 ミラージュ
6代目(2012年~)三菱・ミラージュですね。排気量は、価格は、138万円~148万円~。2WDのみ。燃費は23.8km/Lです。スポーティタイプのミラージュではありません。10年ぶりにコンパクトカーとして復活をした車です。タイ産の車で世界戦略車として位置づけされています。
三菱と言えば、2016年燃費不正問題で販売・生産が停止した時期がありました。あまり、販売も思わしくなく新型が待たれています。見た目のデザインや走りはよさそうなんですが、やはり純生産ではないので、敬遠してしまうのでしょうか。
【ミラージュ新型】フルモデルチェンジで燃費や価格は?発売日や評判は?
日産・マーチ
出典 日産公式 マーチ
4代目(2010年~)の日産マーチです。排気量は、1.2Lです。駆動方式は2/4WD。価格は、115万円~158万円(NISMOを除く)~。
日産マーチもそろそろ新型フルモデルチェンジの時期ですね。まだ、日産からのアナウンスは聞こえてはいませんが、2013年(1月~12月)の販売台数が27,711台(自販連調べ)で2014年だと1月・7月・8月の2,549台→2,182台→1,419台(自販連調べ)と販売台数が減っています。2015年では30位までには入ってはいませんでした。新型車が待たれている状態ですね。
【日産新型マーチ】フルモデルチェンジ!発売日、特徴、価格、ライバル車比較!
トヨタ・パッソ
出典 トヨタ公式 パッソ
3代目(2016年4月~)のトヨタのパッソです。排気量は、1.0Lです。駆動方式は2/4WD。価格は115万円~165万円~。
2代目が2010年~発売しています。2013年(1月~12月)では、42,805台。2014年(1月~12月)49,770台。2015年(1月~12月)45,449台。2016年(1月~12月)70,381台。とここまでかなりの数字を残しています。2017年の1月~3月までトータルで15,795台。わずかながら、販売台数を落としていますが、他車に比べますと、ずっと30位以内のランキングに入っています。
2016年にフルモデルチェンジをしていますので、あとは特別仕様車かくらいでてこ入れしていく感じですね。フォルクスワーゲンにとっては、同じ排気量なので最大のライバルだと言えますね。
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フォルクス・ワーゲン UPの評判
フォルクスワーゲンのUP!のハンドリングは最高。FFとは思えないくらい素直だ。(ASGだけが曲者なのでMTモデルが欲しい)
— hamo (@pinatanx) May 1, 2017
昨日、VWディーラーの前を通ったら新型up!が展示してあった
— マタドール (@shink_matadole) April 20, 2017
フォルクスワーゲン ハイUPの燃費!
自宅から富士駅までも往還の平均リッター燃費!
町中(国道1号使用)を考えても中々の好成績 pic.twitter.com/j7jQ95AAO5— るま (@whitestarlin) April 18, 2017
まとめ
フォルクスワーゲン UPは、いかがだったでしょうか。
フォルクスワーゲン UPはドイツ車のVWが作ったコンパクトカーです。かなりかわいい仕上がりで、最新の通信設備も備わっています。
刷新ということなので、今後の新型フルモデルチェンジの布石になることは間違いはないですね。近い未来にどんなモデルチェンジを見せるか楽しみです。