新型スズキ・バレーノ、ちょっと聞きなれない車があります。それもそのはず、バレーノはインド生まれの車なのです。逆輸入として日本市場へ投入されています。レアな車となっています。では、新型スズキ・バレーノの特徴と今後の動きや、装備や内装・外装・価格や燃費・評判やライバル車・CMなど、今わかってる情報をもとにお話ししたいと思います。
目次
スズキ・バレーノの歴史
スズキ バレーノ(BALENO)XG(2016年3月)
出典 グーネット カタログ スズキ バレーノ(BALENO)XG(2016年3月)
初代のスズキ・バレーノです。2016年の発売で、なんと製造元がインドです。つまりインドからの逆輸入となります。すこし、スズキ・スイフトを大きくした感じの5ドア ハッチバックとなります。1.2Lデュアルジェットエンジン搭載のXG(2016年3月)、遅れの追加でダウンサイジングコンセプトの1.0 LXT(2016年5月)、XGの上級車のXS(2016年11月)を追加。
なぜ、インドからわざわざ逆輸入したのかといいますと、インドでスズキの車がかなり売れています。その上インドの生産技術が向上したのとコスト面からみてかなり安くていい車ができるというメリットがあったからです。
デザインが、すこし大味な気もしますが、日常で使うぶんのはかなりいいと思いますね。品質がよく、価格も手ごろなら売れそうな感じがあります。ちなみに「バレーノ」の意味は、イタリア語で閃光です。ちなみに一度スズキ・カルタスの欧州車の名前として利用されていたものを新しく再利用したカタチです。
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新型スズキ・バレーノの発売日
新型スズキ・バレーノは、2016年の発売なので、新型フルモデルチェンジまでは程遠いです。日本市場を見ながら、マイナーチェンジを繰り返したり、特別仕様車を出す方向ではないでしょうか。まずは、インドで先に新型フルモデルチェンジを出しますから、日本仕様はあとになります。周期的には、5~6年ですので早くて2021年頃となります。
新型スズキ・バレーノの特徴
プラットフォーム
新型スズキ・バレーノのプラットフォームはハーテクトですね。スズキの新プラットフォームとなります。これのおかげでおそらくインドでの生産がしやすくなったのではないかと思われます。車のベースがすでに出来上がってるのですから、それをラインで組み立てるだけです。しかも、大量生産もできますので、インドで販売するにはもってこいのプラットフォームではないでしょうか。
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エンジン
エンジン | S・バレーノ /1.2L(NA) /1.0L(T) | N・ノート X DIG-S /1.2L | M・ミラージュ /1.2L |
パワートレイン | 直列4気筒 DOHC 16バルブ 吸排気 VVT +直噴 ターボ | 直列 3気筒 DOHC | 3気筒 DOHC 12バルブ |
最高出力 | NA: 67 [91] /6000T: 82 [111] /5500 | 72 [98] /5600 | 57[78] /6000 |
最大トルク | NA: 118[12.0] /4400T: 160[16.3] /1500-4000 | 142[14.5] /4400 | 100 [10.2] /4000 |
トランスミッション | NA: CVTT: 6AT | エクストロニック CVT [無段 変速機] | INVECS-Ⅲ CVT [自動無段変速機] |
駆動方式 | 2WD[前2輪駆動] | 2WD[前2輪駆動] | 2WD[前2輪駆動] |
*最高出力(馬力・モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(回転数モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
*DOHC(Double OverHead Camshaft):2本のカムシャフトとシリンダーヘッドで構成
*12・16バルブ:一気筒当たり4つの吸排気弁(バルブ)X3・4気筒
燃費&実燃費
燃費 | 2WD | 実燃費(e燃費調べ) |
S・バレーノ /1.2L(NA) /1.0L(T) | 1.2L(NA): 24.61.0L(T): 20.0 | 1.2L(NA): 18.841.0L(T): 16.01 |
N・ノート X DIG-S /1.2L | 26.2 | 18.03 |
M・ミラージュ /1.2L | 23.8 | 15.88- 18.88 |
* 単位:JC08モード・km/L
現行車のエンジン表と燃費&実燃費です。スズキのエンジンは、2種類使っています。1.2Lは、デュアルジェットエンジン。DJエンジンはインジェクター(燃料噴射装置)を1つの気筒に2つ設置することで、熱効率(熱量を有効にあげる)を高めます。また、排気ガスの一部を冷却して燃焼室内へ戻し再利用。これにより、燃焼温度が差が下がりノッキング抑制効果を高められます。これをクールドEGRシステムといいます。1.0LTにはブースタージェットエンジンは直噴とターボ(過給器)によって1.6LNAクラスの馬力を実現するエンジンです。
スズキには、ソリオやフィットに搭載されているスズキ独自のハイブリッドが搭載されています。バレーノは、インドで作られていますがいずれハイブリッドの搭載も考えられます。バレーノのNA車でも燃費が24.6km/L(JC08モード)なので、フィットのハイブリッド燃費27.4km/Lは軽くクリアできると推測できますね。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | S・バレーノ /1.2L(NA) /1.0L(T) | N・ノート X DIG-S /1.2L | M・ミラージュ /1.2L |
全長 | 3995 | 4100 | 3795 |
全幅 | 1745 | 1695 | 1665 |
全高 | 1470 | 1525 | 1505 |
ホイールベース | 2520 | 2600 | 2450 |
室内長 | 1975 | 2065 | 1870 |
室内幅 | 1440 | 1390 | 1390 |
室内高 | 1175 | 1255 | 1220 |
重量 | 910- 950 | 1090 | 900 |
乗員 | 5 | 5 | 5 |
最小回転半径 | 4.9 | 4.7 | 4.6 |
*単位:mm/kg
ボディー色
XG/XS/XT共通
プレミアムシルバーメタリック3
アークティックホワイトパール
ミッドナイトブラックパール
アーバンブルーパールメタリック
ファイヤーレッド
オータムオレンジパールメタリック
レイブルーパールメタリック
現行車のボディーサイズとボディー色です。バレーノは高さが低い分幅が広いですね。しかも、大きい割には、車重が910-950kgとかなりの軽量になっています。これは新プラットフォームのハーテクトにおかげでしょう。車体が軽くなった分燃費もいいわけです。
ボディー色は、全グレード共通ですね。もし今後マイナーチェンジや特別仕様車などがあった場合に新色の追加や変更があります。私のとしては、イエロー系やグリーン系があるといいなと思います。
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装備
現行車の内装です。基本的なアイテムばかりですが、この車なら買い物やちょっとしたドライブでも重宝しますね。車にこだわりがない人で、足代わりになる車を探しているしかも維持費がしやすいものを探している人にはけっこうドストライクな車だと言えます。名前もバレーノなので、レア感がかなりありますね。
現行車の外装です。私的には、これが5ドアハッチバックのイメージなんですよ。一見セダンっぽく見えて、車体が全体的に後ろへラインが伸びていて、スポーティな感じを受けます。デザインは、オーソドックスですが、けっこう飽きのこないものです。ほんとこれから車を初めて買おうという人には、ぴったりだと思いますね。
安全性能
レーダーブレーキサポートII
現行車の安全性能です。この中で一番の肝は、やはりレーダーブレーキサポートIIですね。インドでも安全性能が搭載されているのならすごいですね。それだけ、インドの生産能力が上がっているということですね。きっと日本から部品を送って組み立てるだけなんでしょうけど、知識が増えればインドチームによるスズキ・インド国産車を作るはずです。日本もウカウカできませんね。
新型スズキ・バレーノの価格
価格 | 2WD |
XG /1.2L | 141万円~ |
XS /1.2L | 154 万円~ |
XT /1.0L | 161 万円~ |
XT セットオプション /1.0L | 172 万円~ |
N・ノート X DIG-S /1.2L | 173万円~ |
M・ミラージュ | 138万円~ 148万円~ |
現行車の価格表です。バレーノは、ミラージュとけっこういい勝負しています。三菱とスズキは2016年同じ燃費不正問題で揺れました。特に三菱の方が意図的に改ざんされていましたから、タチが悪いです。ですが、日産との提携をしてやっと持ち直しています。
その点、スズキは、燃費不正で試験をやり直しをしても、表示された数字よりもいい数値を出してしまい、結局はスズキの燃費が正しかったことが証明されています。その点を考えますと、三菱や日産よりスズキがいいと判断してしまいますね。
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ライバル車
日産ノート X DIG-S
日産ノート X DIG-Sは、スーパーチャージャー付きエンジンを搭載しています。スーパーチャージャーはターボとよく間違えられます。スーパーチャージャーは、エンジンに組み込まれて動かすもので、ターボは排気タービンによって動きます。過給機でも仕組みが違うのですね。排気量は1.2L。DIG-Sは日産ノートの中でも異彩を持つ車でe-powerではありません。走りを重視していないのであれば、スズキ・バレーノの方が、乗りやすいかもしれませんね。
三菱・ミラージュ
出典 三菱公式 ミラージュ
三菱・ミラージュです。排気量が1.2L。ミラージュの昔は、スポーツカーでした。廃版になった後、タイでコンパクトカーとして生まれ変わり日本へ逆輸入しています。スズキ・バレーノといっしょですね。これも実用車としては、かなりお買い得感があります。日産と提携しましたので、三菱ブランドが今後残るかですね。
【ミラージュ新型】フルモデルチェンジで燃費や価格は?発売日や評判は?
スズキ・バレーノの評判
初めてスズキのバレーノ見たけど、案外リアがかっこいいのな pic.twitter.com/4riF0oqpt4
— し (@simb99) July 13, 2017
突然スズキのバレーノが気になるマン。あのサイズで900kg台とか、アルト以降のスズキの軽量化技術はどうなってるんだ。
— トザン (@tzn750r) July 7, 2017
スズキバレーノXT
イグニスやスイフトはよく見かけるけどバレーノはあまり見かけない
レア度はマセラティよりも上
全く目新しさを感じないスタイリングだけど10年後にも古くならない予感
普通にカッコいいと思う pic.twitter.com/588dUCfGWc— アイアムハム (@ham_rock) May 2, 2017
CM
出典 You Tube 2016 Suzuki Baleno CM Japan (スズキバレーノ)
出典 You Tube 2016 Suzuki Baleno CM Japan 2 (スズキバレーノ)
出典 You Tube 2016 Suzuki Baleno CM Japan 3 (スズキバレーノ)
まとめ
新型スズキ・バレーノは、いかがだったですか
結構レアな車だと思いますね、5ドアのハッチバッグです。実用的な車で走りもいいし燃費もいいし価格もそこそこいいですね。無理にSUV車やハイブリッドでなくても、使い勝手のいい車です。
このような車があるということを知らないっていうのは、もったいないですね。今ではすっかりとSUV車にお株を取られますが、自分の好みにあった車をしっかりと探して乗ることが一番です。今後もこういった車を紹介していきたいものですね。