レクサスの新しい歴史が刻まれようとしています。その名は、ラグジュアリー・スポーツクーペ・トヨタLC500/LC500hです。トヨタ・ソアラの後継車とも言われています。
この車がお披露目されたのが2016年1月のデトロイトモーターショーで、その後3月のジュネーブモーターショーでLC500h(マルチステージハイブリッドシステム)を公開。世界から絶賛を受けました。
では、新型レクサスLC・クーペ・LC500/LC500hの日本仕様の発売日、価格・特徴や内装や外装・安全性能、ライバル車や評判など、今わかっている情報を元にお話ししたいと思います。
目次
トヨタ・レクサスクーペの歴史
トヨタ・ソアラ 3代目 Z30型(1991年-2000年)
前期型 4.0 GT
後期型 2.5 GT-T
4代目 Z40型(2001年-2005年)
レクサス・クーペの元は、トヨタ・ソアラの3代目~です。元々北米・欧州などの上級車種対応のために作られた車です。いわば、世界レベルでの高級車、例えばメルセデス・ベンツやBMWの対抗出来うる高級車なのです。
初代と2代目は国内専用で、3代目/4代目から、海外用ではレクサスSCクーペと名付けられ販売を開始。その後ソアラは、2005年レクサス・ブランドの立ち上げにより、絶版車となりました。
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レクサスSC 初代(1991年 – 2001年)
SC400
2代目 (2001年 – 2010年)
海外用レクサスSCクーペも日本仕様に変えて販売されましたが、5年後2010年には後継モデルを明確にしないまま、ソアラ→レクサス・SCの継投は消滅しました。
レクサス・RC (2014年10月23日~)
現行車でトヨタ・RCクーペがいます。レクサスGS(4代目モデルで元はトヨタ・アリスト)を改良して、スポーツクーペを作ったそうです。
レクサスSCクーペは、レクサスという名前が同じで外観が少し違いますし、車体が一回り大きいです。レクサスクーペと言えば、やはりソアラ→レクサスSCとなるのではないでしょうか。
新型トヨタ・レクサスLC500とLC500hクーペの発売日
新型レクサスLC500/500hクーペの発売日がとても気になります。2017年3月16日に発売しました。レクサスの旗艦クーペであり、スポーツカーの王者として走りと高級感、上品でエレガントさを全面的に押し出した車となりました。
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新型トヨタ・レクサスLC500とLC500hの特徴
プラットフォーム
出典:LEXUS-int LEXUS LC500(北米仕様)
出典:You Tube Blue Lexus LF-LC concept car
下の動画は新型トヨタ・レクサスLC500とLC500hのひな形ともいえるLF-LCです。2012年、デトロイドショーでお披露目されました。
新型トヨタ・レクサスLC500/500hのプラットフォームは、「グローバル・アーキテクチャー・ラグジュアリー(GA-L)」という名前でレクサス専用のFRプラットフォームです。つまり、FR(後輪駆動)版「TNGA」ですね。
車の重心と重量のとのバランスを保ちながら、いかに早くエレガントにかっこいい姿を持たせることができるかどうか。やはりクーペは走りと車との一体感です。画像は、北米仕様です。
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エンジン
エンジン | レクサスLC500 (日本仕様) | レクサスLC500h (日本仕様) |
パワートレイン | V型8気筒5.0L | V型6気筒3.5L+走行用モーター |
最高出力 | 351「477」 /7100 | 220[299] /6600 |
最大トルク | 540「55.1」 /4800 | 356[36.3] /5100 |
最高出力(モーター用) | なし | 132[180] |
最大トルク(モーター用) | なし | 300[30.6] |
トランスミッション | Direct Shift-10AT (電子制御10速オートマチック) | マルチステージハイブリッドシステム (電気式無段変速機) |
駆動方式 | FR | FR |
*最高出力単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク単位:N・m[kgf・m]/rpm
*最高出力(モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
出典:LEXUS-int LEXUS LC500h (欧州仕様)
新型レクサスLC500/500hのエンジン表です。ガソリン車とハイブリッド車の2種類で、エンジンがV8とV6とに分かれてるのが特徴です。
さて、マルチステージハイブリッドシステムというには自動変速機構を組み合わせたもので、トヨタ式THSⅡ(トヨタハイブリッドシステムⅡ)に4速のトランスミッションを組み込んだものをいいます。
以前のトヨタのハイブリッドシステムには欠点があり、トランスミッションが1段しかなかったのです。馬力としてはあまりにも力不足だったので、特に海外では長く早く走るには物足りないシステムでした。その欠点を補ったのが、今回の自動変速機構を組み合わせたマルチステージハイブリッドシステムというわけです。
レクサスLS600hとレクサスGS450hではマルチステージハイブリッドシステムの採用。2段階でHiとLoの切り替えを行っています。レクサスLC500/500hではさらに4段階として振り分けて今回の新型レクサスLC500hへ搭載します。
レクサスLC500はハイブリッドではなくV8エンジンで、Direct Shift-10AT (電子制御10速オートマチック)を付けます。10速ってどんな感じなんでしょうか?イメージとしては、滑らかに徐々にギアチェンジして力強く走る感じでしょうね。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | レクサスLC500/ 5L・LC500h/ 3.5L | レクサスRC | レクサスSC |
全長 | 4760 | 4695 | 4535 |
全幅 | 1920 | 1840 | 1825 |
全高 | 1345 | 1395 | 1355 |
ホイールベース | 2870 | 2730 | 2620 |
室内長 | 1870 | 1875 | 1495 |
室内幅 | 1550 | 1520 | 1500 |
室内高 | 1075-80 | 1120 | 1085 |
重量 | 1940-1960 | 1690~ 1740 | 1740 |
*単位:mm/kg
新型レクサスLC500/500hのボディーサイズ表です。前のレクサスクーペとのサイズを比較しますと、かなり車体が大きくなっていますね。
ということは、トヨタ・ソアラを意識したものではなく、レクサスブランドを意識したクーペのボディーサイズとなっています。トヨタ・ソアラの流れとははまったくの別物になります。特徴は、全高が一番低くて、空気抵抗も少なくして走りを追求した形のラインにしていますね。
燃費
燃費 | FR |
レクサスLC/5L・3.5L | 5L(NA):7.8 3.5L(H):15.8 |
レクサスRC/ 3.5L 2.5L | H:23.2 G:9.8 |
レクサスSC/ 4.3L | 8.7km/L★ |
*単位:JC08モード・km/L
★単位:10モード/10・15モード燃費
新型レクサスLC500/500hの燃費表です。排気量が大きいので、やはり500の燃費は、かなり悪いです。カタログ燃費でJC08モード7.8km/Lですと、実燃費は5km/l行くかいかないかです。
その点ハイブリッドは電気の力を借りますので、カタログ燃費でいくらかいいです。ただ、ハイブリットも走る場所によっては、実燃費が10km/Lを切る恐れがあります。レクサスLCを購入する人には燃費よりも、車のステータスでしょうから、燃費は問題外と考えています。こういう車を買える人が、ちょっぴりうらやましいですね。
ボディー色
新型レクサスLC500/500hのボディー色です。日本仕様はイエロー系があり、ちょっと、派手ですが、ラディアントレッドコントラストレイヤリングとネープルスイエローコントラストレイヤリングはメーカーオプションですので、購入者のセンスが問われます。
あとは、個人的には緑系がほしいかったですが、全体的によくまとまっていると思いますので選びやすいのではないでしょうか。
装備
新型レクサスLC500/500hの内装です。日本仕様ではかなり手の込んだつくりとなっています。洗練された優雅な雰囲気があります。どこを見ていても完璧なデザインです。
内装色は、ブラック・ダークローズ(暗めのバラ色)・オーカー(黄色系の茶色)・ブリ―ジー・ブルー(青系の白)で、ブラックを基調した、いかにも日本人好みのシックな内装で社長さんが乗る雰囲気をもっています。
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新型レクサスLC500/500hの外装です。フロントマスクが印象的で、セーターを伸ばしたような網目模様をスピンドルグリルといい、レクサスの顔ですね。先端部分は角ばったわりに、正面に目を向けると丸びを帯びて柔らかい印象を受けます。全体は流れるようなラインで全高が低く設定されていますので、よりスマートに見えます。
やはり、クーペはかっこよくトヨタらしい車です。私が昔、よく見てたスポーツカーを思い出させてくれます。手の届かない車ですが、車に品があってスマートにさっそうと走るのが、本来の車だと思っています。今では、すっかりとファミリーカーが増えましたが、刺激的な車はこのレクサスLC以外にはありません。ほんと、惚れ惚れします。
安全性能
Lexus Safety System +
出典:You Tube Lexus Safety Systems Plus (英語版)
プリクラッシュセーフティシステム (歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ)
レーンキーピングアシスト[LKA]
オートマチックハイビーム[AHB]
レーダークルーズコントロール (全車速追従機能付)
新型レクサスLC500/500hの安全性能です。レクサス専用ですね。上の動画は英語版ですが、下の内容と組み合わせますとより理解が深まるかと思います。しっかりと自動ブレーキはついていますし、パッケージ化で標準装備で、当然といえば当然ですね。
新型トヨタ・レクサスLCの価格
価格 | 2WD(FR) |
LC500hのみ LC500h/ “L package” | 1350万円~ |
LC500h/ “S package” | 1450万円~ |
LC500のみ LC500/ “L package” | 1300万円~ |
LC500/ “S package” | 1400万円~ |
新型レクサスLC500/500hの価格は、レクサス・クーペの最高上位クラスですので、1300万円~1400万円~とさすがにお高いです。最上級のクーペなので仕方ないですね。40代の起業家さんがステータスシンボルとして購入しそうです。
ライバル車について
新型日産スカイラインクーペ(インフィニティQ60)
出典:You Tube 2017 Infiniti Q60 Review–STYLE AND POWER VALUE
日本名では、新型日産スカイラインクーペ。外国ではインフィニティQ60と呼ばれています。
日本仕様のスカイラインは、2017年マイナーチェンジが行われる予定ですが、クーペはまだ米国でマイナーチェンジをしていませんので、2018年以降となります。価格予想は、430万円くらいから600万円程度です。
日産新型フェアレディZ
日産新型フェアレディZと言われている画像です。日産のシンボルであるV-モーショングリルがかわいいですね。「Z35」という名前がついていて、発売は2017年という話が出ていますが、どうも遅れている模様です。スカイラインとレクサスLCでみつどもえな感じですね。現行車で最高の価格が600万円~です。
【日産新型フェアレディZ(Z35)&ニスモ&ロードスター】価格・燃費や発売日は?
トヨタ新型スープラ
出典:You Tube (4K)TOYOTA FT-1 new SUPRA トヨタ・新型スープラ FT-1 – 大阪オートメッセ2016
新型トヨタ・スープラのコンセプト・カー・FT-1です。エンジンは、ガソリン車ではBMW、ハイブリッドではトヨタが作るという豪華共演です。しかも、レクサスLSのエンジンまでひっぱりだして、搭載をする話まで出ています。発売は2018年ということなので、レクサスLCの発売日とかぶらない模様です。しかし、レクサスLC500/500hの先によく売れてしまったら、どうでしょうね。発売日が早まるかもしれませんね。
【トヨタ・スープラ新型】復活&発売日は?価格やturbo搭載で燃費は?
トヨタ・レクサスLCの評判
全然話題に上らないので触れて措くけど新しく出たレクサスLCシリーズはトヨタ2000GT以来最高のデザインだね。他社を含めた既存車種でも一番美しいデザインだと思う。確かにRCのFとか予兆は有ったが試行錯誤の末に漸くもやもやした物がイメージ通り具現化し仕上がった感じ。肝はサイドシル。
— Virtue (ヴァーチェ)⛎ (@JAPONIUM) January 21, 2017
誰がなんと言おうが、レクサスLCはカッコいい。
しかしまだ値段が出てないが、たぶん911より高いだろう。
・・・このデザインラインで2Lターボ位の車が出れば、私は自転車辞めて実業団レース観戦おじさんなるわ。
— 上田 ジョー (@Ueda_jo) January 19, 2017
レクサスLCは国産ではかなりエロいデザインの車で久々に心が踊る。
マッシブでグラマラスなラグジュアリークーペ。所有したい。
同じデザインの車を500万以下で作ってくれないもんかな。— あかざけ (@tukki205) January 6, 2017
まとめ
新型レクサスLC500/500hクーペは、いかがだったでしょうか。
レクサスシリーズからまた新しいLCシリーズが出ます。価格もそれなりに高いようで、いわゆる本物のクーペがどんなものかを見せるために作られた車です。外装や内装は、まさに高級感あふれる作りとなっています。手が届かなくても、やはり美しい車は、見ていてとてもいい気分にさせてくれます。
新型レクサスLC500/500hは、トヨタが誇れる最高のクーペです。トヨタの本気度も伝わってきますし、きっと素晴らしい車だと思います。レクサスシリーズもかなりの車種がありますので、今後が楽しみですね。