マツダは、新技術の「SKYACTIV」を2012年に完成させて、それを搭載したのがクロスオーバーSUVのCX-5です。発売から爆発的な販売数を叩きだし、今ではすっかりマツダの顔になってしまいました。
実は、CX-5は1度のマイナーチェンジしかしたことがありません。それだけ人気がありましたので、開発部も下手に改良したりしたらこけてしまうからという懸念があったと思います。今回マツダCX-5が2017年2月2日、初フルモデルチェンジをしました。
では、新型マツダCX-5の特徴や発売日、燃費や価格・装備・安全性能などをご紹介したいと思います。
目次
マツダCX-5の歴史
マツダ・CX-7
前期型 フロント(2006年~2011年まで日本製造、2012年末~中国製造)
マツダCX-5の歴史は浅く、いろいろな経緯で作られています。まずは、CX-5になるまでの経緯を説明しますね。
CX-5の長兄にあたるCX-7です。時系列でいいますと、一番上のお兄さんですね。2006年~2011年まで日本製造・販売していましたが、2012年末より中国製造・販売へ切り替わり中国専門の車となりました。
因みに外寸は全長4,695mm・全幅1,870mm・全高1,645mm・ホイールベース2,750mmとなります。エンジンは2.3L 直4 DOHCターボのみです。
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マツダ・CX-9
初代(2007年-2016年)
前期型
2代目(2016年-)
CX-9は、次男ですね。CX-9は、2016年にフルモデルチェンジをしています。しかも三男であるCX-5のフォルムを踏襲しています。
外寸は全長5,071mm×全幅1,936mm×全高1,734mm、ホイールベース2,875mmがあります。CX-7の外寸と比べますと一回り大きいのが特徴です。
日本・北米・欧州・中南米などに輸出しています。かなり大きいので、海外での人気はすごいようですよ。エンジンは3.7LV型6気筒MZI 273PSです。
マツダ・CX-5
前期型 XD 4WD(2012年2月~)
後期型 XD L Package
三男坊のCX-5です。エンジンは2.0L・2.5L直4DOHC・2.2L直4 DOHCディーゼルターボです。全長4,540mm・全幅1,840mm・全高1,705mm・ホイールベース2,700mmで、ボディサイズはCセグメントの位置にあります。
このゼグメントとは欧州で利用されている乗用車の分類方法で、A~J?クラスに分られています。因みに、CはVW(ヴォルクスワーゲン・ゴルフ)を基準にしています。車種名でいいますと、セダンかステーションワゴンあたりとなります。
実は、下に四男坊がいます。その名は、CX-3です。これはクロスオーバーSUV小型車で1.5L 直4DOHC直噴ディーゼルターボを搭載しています。今回の主役はCX-5なので、別の機会にCX-3は説明しますね。
新型マツダCX-5の発売日
新型2代目マツダCX-5の発売日は、2017年の1月と2017年の8月の話が出ていましたが、あいだをとって、2017年2月2日にリリースされました。
ただ、マツダは2016年の9月リコールを出しました。対象車種はアクセラ・アテンザ・CX-3・CX-5・プレマシー5台です。もしかしたら2017年の8月の発売にずれ込むと推測はしていましたが、かなり早い時期にフルモデルを投入したことになりました。2017年10月現在、CX-5のリコールはおさまっています。
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新型マツダCX-5の特徴
プラットフォーム
出典:You Tube Spirit (Director’s Cut) / SKYACTIV TECHNOLOGY スピリット (ディレクターズカット)
シャーシー”SKYACTIV-CHASSIS”
ボディー”SKYACTIV-BODY”
トランスミッション”SKYACTIV-DRIVE”5MT”SKYACTIV-MT”
ガソリンエンジン”SKYACTIV-G(スカイアクティブ ジー)”
ディーゼルエンジン”SKYACTIV-D(スカイアクティブ ディー)”
SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブ・テクノロジー)マツダの新世代自動車技術の総称です。
これらによって総合的な角度で車を開発していこうというものです。設計や効率の上げ方、燃費の向上、動作性も優れる車つくりの思想でもあります。マツダのポリシーですね。今回の新型マツダCX-5も練り練られた車になることは間違いないようです。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | 新型 | 旧型 |
全長 | 4545 | 4540 |
全幅 | 1840 | 1840 |
全高 | 1690 | 1705 |
ホイールベース | 2700 | 2710 |
*単位はmmです。
新型2代目フルモデルチェンジのボディーサイズですね。若干、旧車よりも全高が15mmほど低く作られていますね。ホイールベースは、そのままで全長がわずか5mmほど長くなっています。サイズがすこし変化していますね。
好みにもよりますが、まあ、ほとんど見た目のサイズ感は変わっていません。フルモデルチェンジといえるかどうかの数字の変化ですね。
エンジン
*最大出力単位 kw<PS>/rpm
*最大トルク単位 N・m<kgf・m>/rpm
現行車 | ディーゼル車 | ガソリン車 |
パワートレイン | 2.2L直列4気筒ディーゼルターボエンジン | 2.0/2.5L 直列4気筒DOHCエンジンのみ |
最高出力 | 129[175]/4500 | 114~140[155~190]6000 |
最大トルク | 420[42.8]/2000 | 196~251[20.0~25.6] |
トランスミッション | 6AT | 6AT |
駆動方式 | 2WD・4WD | 2WD・4WD |
新型2代目フルモデルチェンジのエンジン表です。SKYACTIV-D 2.2(ディーゼル)・SKYACTIV-G2.0(ガソリン) ・SKYACTIV-G 2.5(ガソリン) のカテゴリーに分けられます。
今回の新型マツダCX-5には、SKYACTIV-G 2.5(ガソリン) にターボが追加される話だったのですが、初代の同じ排気量となりました。ガソリン車が、若干馬力やトルクの改善が見られるようです。
昔のディーゼルエンジンは、黒煙を出す車として日本では敬遠されていました。それを、マツダはSKYACTIV-Dの技術でしかも軽油で走る車にして開花させたのです。今では、ディーゼル=黒煙というイメージはありません。颯爽と道を走る車に生まれ変わりました。
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燃費について
ディーゼル車 | ガソリン車 | |
燃費 | 17.6~18.0 | 14.6~16.0 |
新型2代目フルモデルチェンジの燃費表です。初代とあまり変わらない数字となっています。フルモデルチェンジですので、燃費向上は、期待していたのですが、次のマイナーチェンジで燃費の改良がおこなわれるかもしれませんね。
マツダには、噂のSKYACTIV GEN2という燃費向上システムがあります。これによって約15%のも燃費をアップさせる計画があるのですが、本格的な導入は、2019年以降となる模様ですね。
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実は、今回の新型マツダCX-5において水面下で新技術が開発中とのうわさがあります。それは、クリーンディーゼルエンジンをハイブリッド化するというのです。
トヨタのプリウスのようなしっかりとしたつくりではなく、あくまでスズキのSーエネチャージクラスのマイルドハイブリッド化を目指すというものです。もし実現すればJC08モード40.0km/Lと飛躍的な燃費をたたき出すことが可能となります。軽油が経済的にも安く、それでいて燃費がいいともなりますと、まさに車の革命が起きます。今後のマツダの主力車として君臨していくでしょうね。
今回の新型フルモデルチェンジのマツダCX-5でSKYACTIV-G 2.5(ガソリン) ターボの追加がありませんでした。もしかしたら一度マイナーチェンジでターボを追加。その先の新型3代目のフルモデルチェンジでハイブリッドグリーンディーゼルエンジンを搭載するのでは?と推測します。
マツダは、ガソリン・ディーゼル・ターボ、その上ハイブリッドと、他にもロータリーエンジンもあります。いろいろな角度でコアユーザーを刺激しますが、ただリコールが気になりますよね。
ボディ―色
エターナルブルーマイカ
*初代ブルーリフレックスマイカ
マシーングレープレミアムメタリック (メーカーオプション54,000円)
*初代メテオグレーマイカ
スノーフレイクホワイトパールマイカ (メーカーオプション32,400円)
*初代クリスタルホワイトパールマイカ
ディープクリスタルブルーマイカ
チタニウムフラッシュマイカ
ジェット ブ ラック マ イ カ
ソニックシルバーメタリック
ソウルレッドクリスタルメタリック (メーカーオプション75,600円)
新型フルモデルチェンジのディーゼル車とガソリン車のボディー色です。人気なのがソウルレッドプレミアムメタリックですね。
旧色としてメテオグレーマイカ・ブルーリフレックスマイカ・クリスタルホワイトパールが、上記のように変更されています。
ほんとなだらかなボディーラインで、色もシックで大人の車って感じがしますね。都会的な颯爽した気分になりますね。
装備について
新型フルモデルチェンジの内装は、とてもシンプルな感じですね。都会的なセンスを感じます。シート色は、ブラック・ピュアホワイト。材質はスクエアメッシュクロス(網目)・パーフォレーションレザー(革)です。
上記の画像は、ピュアホワイトとパーフォレーションレザー。もし赤茶色のシート色があればかっこいいですね。アクセサリーは、オプションです。
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新型フルモデルチェンジの外装です。流れるようなラインで洗練されたフォルム。すこし、リアが丸くなった感じですね。マツダのデザインは、「魂動」をテーマにしています。車を作るのではなく、芸術的な動きのあるデザインを目指して提供するものです。
とはいえ、同じようなデザインでなる可能性もあります。あくまでも車は、実用的でかつちょっとおしゃれ感のバランスが大事だと思います。あまり、技術へ流れてしまいますと購入予定者が敬遠するかもしれません。この改革が吉とでるか凶と出るか、今後のマツダの動向をみるしかないですね。
また、外装のアクセサリーはメーカーオプションやパッケージできますので、細かい設定をして自分の好みのCX-5をドレスアップできます。ただし、値段が高くなっていきますので予算を考えてから取り入れるかどうか、検討してみてくださいね。
安全性能
出典:You Tube MAZDA i-ACTIVSENSE
新型フルモデルチェンジでの安全性能では、MAZDA PROACTIVE SAFETYに沿って車が作られています。特にドライバーさんの立場に立って、いかに快適な運転と安全との両立を高めていくか、前方の夜間視界、後方や後側方認知の強化・認知支援領域を広くするなどきめ細やかな設定が施されていますね。
新型フルモデルチェンジのマツダCX-5では、i-ACTIVSENSEを標準装備しました。XD/25S/20Sのグレードには、アドバンス・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンス SCBS)& AT誤発信抑制制御[前進時]だけ装備されています。
あとのXD PROACTIVE/25S PROACTIVE/20S PROACTIVE/XD LPackage/25S L Packagehaのグレードには、アドバンス・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンス SCBS)& AT誤発信抑制制御[前進時]を含めた他のシステムが標準装備です。
2017年5月に、発足した安全運転サポート車(通称:サポカー)の認定を受けました。マツダ・アクセラも認定を受けています。
【マツダアクセラ&スポーツ&セダン】ディーゼルハイブリッド搭載?自動ブレーキの評価は?
マツダ新型CX-5の価格
価格 | 2WD | 4WD |
20S(ガソリン車) | 旧244万円~ 新246万円~ | なし
|
20S PROACTIVE(ガソリン車) | 旧254万円~ 新268万円~ | なし |
25S | なし | 旧267万円~ 新268万円~ |
25S PROACTIVE | なし | 旧277万円~ 新291万円~ |
25S L Package(ガソリン車) | 旧287万円~ 新298万円~ | 旧309万円~ 新321万円~ |
XD(ディーゼル車) | 旧283万円~ 新277万円~ | 旧306万円~ 新300万円~ |
XD PROACTIVE(ディーゼル車) | 旧293万円~ 新300万円~ | 旧316万円~ 新322万円~ |
XD L Package(ディーゼル車) | 旧326万円~ 新329万円~ | 旧348万円~ 新352万円~ |
新型フルモデルチェンジの価格表です。最低でも246万円~とはっきりいってお高いですが、長い目で見ますと燃料は軽油でいいですし、2.0Lの場合の税金は、年間39500円(エコカー減税適用前)と維持できる金額となります。特に燃料代が安いのが魅了的ですね。
旧価格より、1~4万円が高いグレードもありますが、XD(ディーゼル車)は、価格が下がっています。お試し価格でしょうかね。
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ライバル車について
マツダ CX-3
出典 マツダ公式 CX-3
やはり、ライバルはSUV・クロスオーバー・コンパクトカーマツダ CX-3ですね。1.5Lディーゼル車のみですが、燃費が21.0~26.0km/L(JC08モード)です。
2017年6月28日、一部改良とガソリン車の追加の発表をしました。ガソリン車は、2017年に投入予定ですが、実は、燃費数値を計測する方法が変わるようです。今のところマツダのCX-3ガソリン車のみが許可を取得しています。
名前はWLTCモードです。より実燃費に近い数字を示すため、国際的基準で計測されます。3つの走行モード「市街地モード(WLTC-L)」「郊外モード(WLTC-M)」「高速道路モード(WLTC-H)」があり、リアルな燃費の数字を確認できます。いずれ、WLTCモード燃費表示を義務化するようですね。
問題は、計測方法ですね。テストカーで国内を走らせて、その数字を日米欧印韓で集めた平均での走行データと比較します。かなり複雑ですが、JC08モードより、詳しいデータが取れるようです。CX-3はより厳しい目で作られた車となりますね。
更に小型車なので、税金が年間34500円(エコカー減税適用前)でCX-5の年間39500円よりも5000円安くなります。とても経済的な車です。
【新型マツダCX-3】価格の値下げは?ガソリン車追加で燃費や評価は?
三菱・アウトランダ―
三菱・アウトランダ―は、CX-5と比べてすこし大型に見えます。排気量はガソリン車と2015年6月より発売開始されたPHEVです。燃費は、ガソリン車で2WDで16.0km/L、4WDで14.6km/Lとなっています。マツダ・CX-5と比べてみますと、14.0~16.0km/Lとあまり変わりません。
いつも思うのですが、SUV車ってほぼ、MT車がありません。MT車大好きな私にとっては、すこし物足りないんですよね。
【新型ミツビシ・アウトランダ―・PHEV】マイナーチェンジで燃費・価格は?充電や走行距離は?
マツダ CX-5の評判
https://twitter.com/CX5_2017/status/914354000706781184
CX-3の定期点検のついでに新型CX-5の試乗をさせてもらった!
2.2Lディーゼルターボのパワーに大興奮∧( 'Θ' )∧#CX5 #mazda pic.twitter.com/pAH6I8bYHv
— 145 (@145__kun) June 24, 2017
cx-5 か、ハリアーか。はたまた日本で出るかわからんが新型フォレスターに期待するか。
迷いますな〜〜!!! pic.twitter.com/70xubzrhj4— padmnan07 (@padmnan) June 13, 2017
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まとめ
新型マツダCX-5はいかがだったでしょうか?
今回の目立ったフルモデルチェンジでは、なかった気がしますね。価格が変わって、外観が変わって、ボディー色が変わりました。
とはいえもし今後、ディーゼル+HVを作り燃費向上して走りもよくなった場合は、他のライバル車を倒し圧勝ですね。こんな魅力的な車があるでしょうか!燃費よし走りよし、価格はちょっとお高めですが。
これからのマツダからは目が離せませんね。