ホンダステップワゴンは、1996年に登場しました。当時は、商用車用のワゴンではなく乗用車で作られた画期的なワゴンだったので、とても人気を得ました。そこから20年と月日が流れて、今ではすっかりとその人気を他車に取られてしまいました。そこで、この状況を打開しようとハイブリッド化の話が進んでいる模様です。
では、新型ホンダステップワゴンの発売日や特徴、燃費や価格・内装や外装・安全性能、ライバル車・評判などを現時点でわかっている情報をお伝えしたいと思います。
ホンダステップワゴンの歴史
初代 RF1/2型(1996年 – 2001年)
前期型(1996年5月 – 1999年5月)
後期型(1999年5月 – 2001年4月)
1996年の5月に発表されたステップワゴン。2.0L 直4 DOHCで、トランスミッションは4速ATでした。当時は商用車ベースで乗用車のワゴンを作りました。とても画期的なことだったので、かなり人気を得ました。
乗員は5~8名。4ドア ミニバンです。
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2代目 RF3/4/5/6/7/8型(2001年 – 2005年)
前期型(2001年4月 – 2003年6月)
スパーダ(2003年6月 – 2005年5月)
2001年に2代目フルモデルチェンジをしました。数々にマイナーチェンジを繰り返しながら、2.0L・ 2.4L 直4 DOHC i-VTECの2種類となりました。トランスミッションは、5速と4速AT。乗員は8名です。4ドア ミニバンです。
3代目 RG1/2/3/4型(2005年 – 2009年)
前期型 (2005年5月 – 2007年10月)
後期型(2007年11月 – 2009年10月)
スパーダ(2007年11月 – 2009年10月)
3代目です。2005年5月にフルモデルチェンジをしました。エンジンは2代目と同じで4ドア ミニバンから5ドア ミニバンへ変更しています。
トランスミッションは、5速と4速ATにCVTを追加。乗員は、7~8名です。フロントのデザインが丸びを帯びていますね。なだらかなラインになっています。
4代目 RK1/2/3/4/5/6/7型(2009年 – 2015年)
前期型(2009年10月 – 2012年4月)
前期型スパーダ(2009年10月 – 2012年4月)
後期型スパーダ(2012年4月 – 2015年4月)
4代目です。排気量設定が一つになりました。2.0L 直4 SOHC i-VTECのみです。
トランスミッションもCVT/5速AT2種類のみとなっています。5ドアミニバンで乗員7~8名です。フロントの顔がごつくなっていますね。
5代目 RP1/2/3/4型(2015年 – )
SPADA・Cool Spirit(2015年4月 – 2016年5月)
G・EX(2015年4月 – 2016年5月)
5代目は、3年でフルモデルチェンジをしました。1.5L直4DOHCVTECターボへ変更。
乗員は7~8名。5ドア・ミニバンでトランスミッションはCVTのみとなりました。エンジンが小さくなりましたから、幾分か車体も小さくなった気がしますね。
私としては、1.5Lターボで7~8人で機敏に走るのかな?と思いますが・・・。馬力がでないような気がしますね。
新型ステップワゴンの発売日
実は2015年、5代目が4月にフルモデルチェンジをしています。周期的には、5~6年先なんです。
本当はフルモデルチェンジなんてありえない話なんですが、どうもこの5代目の販売があまり思わしくはないようなんですね。それで、焦ったホンダは水面下で新型を作らないと他社に遅れをとってしまう恐れがあると判断して、密かに新型を作るのではないか?という話が出ています。
もし、新型ステップワゴンを出す場合は、今なら2020年の東京オリンピックの前あたりです。ですから、新型ステップワゴンを是が非でも成功させなくてはいけないんですが・・・。
2017年9月28日にはマイナーチェンジをし、ハイブリッドを搭載、その上、安全性能の「Honda SENSING」が全グレード標準装備されました。一応、次のフルモデルチェンジへの布石となる一手を打った感じですね。
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新型ステップワゴンの特徴
プラットフォーム
現行車のプラットフォームです。ステップワゴンのプラットフォームは、モデルチェンジするたびに新しく作るようです。これといった名前はなく、その都度の低床・低重心をベースにして、プラットフォームを考えてるようです。
ホンダにもトヨタのようなTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)という理念のようなものを掲げ、プラットフォームを作るといいのですが、一応匹敵するものがあります。
ホンダ・グローバルライトトラックプラットフォームと言います。これは、ホンダの大型ミニバン車用のプラットフォームなんですね。
残念ながら、このプラットフォームは、海外用みたいですね。これを使ってステップワゴンのプラットフォームを考えればけっこう面白いと思うのですが・・・。ここらへんの決まりごとが中途半端な気がします。
エンジン
エンジン | 現行車 | ハイブリッド |
パワーユニット | 1.5L直列4気筒 VTEC TURBO | 2.0L直列4気筒 DOHC i -VTE C+i-MM |
最大出力 | 110[150] /5500 | 107[145]/6200 モ:135[184] /5000-6000 |
最大トルク | 203[20.7] /1600~5000 | 175[17.8] /4800 モ:315[32.1] /0-2000 |
トランスミッション | CVT | 電気式無段変速機 |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD |
現行車のエンジン表です。2015年にフルモデルチェンをしています。数えて5代目となります。エンジンを1.5L直列4気筒VTEC TURBOに変更しています。
2017年9月のマイナーチェンジで、ステップワゴンでは初となる「SPORT HYBRID i-MMD」を採用した車を追加しました。今頃、ハイブリッドを搭載したんですね。ステップワゴンユーザーから見れば、待望の1台となります。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | 現行車 | 4代目 |
全長 | 4690~ 4760 | 4690 |
全幅 | 1695 | 1695 |
全高 | 1840~ 55 | 1815~30 |
ホイールべース | 2890 | 2855 |
室内長 | 3220 | 3095 |
室内幅 | 1500 | 1500 |
室内高 | 1405 | 1395 |
現行車のボディーサイズです。4代目と比較しています。5代目のほうがすこし大きくなっています。ハイブリッドシステム導入を投入したからでしょうね。
ホイールベースもすこし長くなっていますので、室内空間が広くなっていると思われます。
燃費
燃費 | JC08モード | WLTCモード |
現行車 /1.5L | 15.0~17.0 | なし |
ハイブリッド /2.0L | 25.0 | 市街地:18.8 郊外:21.7 高速道路:19.5 平均:20.0 |
*単位:km/L
現行車の燃費表です。さすがに、2.0Lから1.5Lへダウンサイズターボ化していますので、いくらか燃費の向上はしています。
ハイブリッド燃費は、WLTCモードを採用してます。カタログ燃費と実燃費の差があまりにも激しいものだったので、国土交通省の指導のもと、世界基準のあわせたはかり方で、計測しています。
コンパクトカーのトヨタのアクアが33.8km/Lなので、ステップワゴンの燃費は、新計測でも20.0km/Lです。ハイブリッドならもうすこし燃費がほしいところでした。
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ボディー色
フォレストグリーン・パール(ハイブリッド車専用)
プレミアムスパイスパープル・パール(ガソリン車専用)
オブジタンブルー・パール
プレミアムスパークルブラック・パール
プラチナホワイト・パール
スーパープラチナ・メタリック
モダンスティール・メタリック
プレミアムディープロッソ・パール

ブルーホライゾン・メタリック
ミルクグラス・パール
クリスタルブラック・パール
プラチナホワイト・パール
スーパープラチナ・メタリック
モダンスティール・メタリック
プレミアムデイーププロッソ・パール

プレミアムスパイスパープル・パール
プレミアムスパークルブラック・パール
プラチナホワイト・パール

マイナーチェンジ後のボディー色です。ハイブリッド専用ですが、フォレストグリーン・パールが追加されています。久々のグリーン系のパールで、シックで落ち着いた色合いがよく限定色ですが、結構ステップワゴンに似合っています。
全体的渋めの色ですが、バランスがいい感じで、私的にはワクワクする色たちです。
装備
マイナーチェンジ後の内装です。大人数で入れる空間ですね。プラットフォーム次第ではまだ室内空間を広げることができそうな感じです。
また、ステップワゴン(ブラウン系)・SPADA(ブラック系の2トーンなど)・Modulo X(ブラック系)で各シート色が違いますの、汚れなどを考慮して考えるとやはり、ブラック系が落ち着く感じがあります。
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出典:You Tube ホンダ 新型ステップワゴン、「わくわくゲート」「マジックシート」の使い方を解説!
わくわくゲートがあります。普段は下から上に上げるバックドアですが、なんと家のドアのように横から開けることができます。しかも、両方に兼ねていますので、実に画期的です。
今回のマイナーチェンジでも、このゲートは残っています。次期新型ステップワゴンでも残してくれるといいですね。
安全性能
安全運転支援システム『Honda SENSING』
出典 You Tube 安全運転支援システム『Honda SENSING』
安全性能としてホンダセンシングを搭載しています。新型ステップワゴンでは、そのまま搭載でしょうね。
2017年5月より、国土交通省などからセーフティ・サポートカー(略称:サポカー)という肩書ができました。ステップワゴンの振り分けは、セーフティ・サポートカー S〈ワイド〉とセーフティ・サポートカー S〈ベーシック+〉で、各とも自動ブレーキがついています。
あくまでも運転者の安全運転が基本ですので、自動ブレーキは、支援で補助的な装備だと考えましょう。
新型ステップワゴンの価格
SPADA HYBRID B・Honda SENSING:2WD/330万円-
SPADA HYBRID G・Honda SENSING:2WD/335万円-
SPADA HYBRID G・EX Honda SENSING:2WD/355万円-
ガソリン
B・Honda SENSING:2WD/245万円- 4WD/271万円-
G・Honda SENSING:2WD/266万円- 4WD/289万円-
G・EX Honda SENSING:2WD/286万円- 4WD/307万円-
SPADA・Honda SENSING:2WD/285万円- 4WD/308万円-
SPADA・Cool Spirit Honda SENSING:2WD/305万円- 4WD/324万円-
Modulo( X Honda SENSING:2WD/366万円-
価格表です。ホンダセンシング付きですが、装備しないこともできるそうです。これにより価格が若干下がります。
あとはメーカーオプションとディーラーオプションがありますので、好みの装備を選んでみましょう。
ちなみにモデューロXは特別仕様車です。ちょっとスポーティ―な感じの仕上がりです。いわば外見だけマイナーチェンジしてる感じですね。
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ライバル車について
ニッサン・セレナ
出典:日産公式 セレナ
2016年8月24日に新型セレナを発売しています。2.0Lのハイブリッド車(Sを除く)です。燃費はJC08モードで15.0~17.2km/Lです。ステップワゴンの燃費はJC08モードで15.0~16.2km/Lなので、たぶんセレナの車体が重いから燃費が低いんでしょうね。
なんと2018年の1月にはEV車セレナe-POWERが発売されるという話が出てきています。ホンダは、おちおちとしてられませんね。
【日産セレナ2016】フルモデルチェンジ!特徴・スペック・燃費・色・装備・発売日・価格の徹底解説!
【日産新型セレナe-POWER&NISMO】発売日や燃費・価格は?ライバル車比較!
トヨタ・ヴォクシー
出典:トヨタ公式 ヴォクシー
トヨタ・ヴォクシーですね。1.8Lのハイブリッド車と2.0Lガソリン車です。排気量は、現行車のステップワゴンと比べるとヴォクシーの方が上です。燃費はハイブリッド車でJC08モードで23.8km/Lです。やはり燃費はダントツですね。
【新型トヨタヴォクシー】ビッグマイナーチェンジ、ハイブリッドの価格は?煌2の評判は?
トヨタ・エスティマ
出典:トヨタ公式 エスティマ
トヨタ・エスティマですね。ロングセラーの天才タマゴで有名なミニバンですね。2.4Lのハイブリッド車とガソリン車です。
排気量は、現行車のステップワゴンが1.5Lなので比較にはならないと思いますが、燃費JC08モードが18.0km/Lといい勝負をしています。エスティマも新型を出すという話もありますね。
エスティマ新型(トヨタ)PHV(プラグインハイブリッド)搭載?価格・燃費や発売日は?
ステップワゴンの評判
涙目になりながら廃車の話をしたら、そんなに愛着があるなら前に下取りで入った白の後期RF1をくれると言ってくれました。「白の後期ステップに外装内装・シート・オーディオなどのパーツを全て移植してそっくりそのままのステップを作ってまたそのステップワゴン乗ったら…」と言ってくれました。
— 涼輔 (@7203_09) November 27, 2016
ステップワゴンは日本の家族に愛されているだろうな pic.twitter.com/ndqcxeUTTx
— さっしー4101 (@4101y) November 22, 2016
現行ステップワゴンのモデューロは、前がシビックみたいな顔で結構好き pic.twitter.com/l44mTfZ2bp
— 山田 広大 (@minamori640) November 17, 2016
まとめ
新型ホンダステップワゴンは、いかがだったでしょうか?
やっと、ステップワゴンにハイブリッドを搭載しましたが、名のあるステップワゴンが今頃になって・・・という感じです。
大家族でドライブを楽しむ機会を作ってくれた車ですが、ただ、アピールしていることが一点しかないのも事実です。ほかにもステップワゴンのような車がたくさんありますし、それと比較してもどこか物足りない車でもあります。
遅らせながらハイブリッド搭載で様子見だと思われますので、今後さらに燃費をあげて、乗りやすい車へと変貌していくかどうか、楽しみですね。