トヨタ新型ピクシスエポックが2017年5月12日にフルモデルチェンジをしました。同時にOEMの元であるダイハツ・ミライースと同じOEM車であるスバル・プレオプラスもモデルチェンジ。
トヨタでは、なじみの少ない軽自動車です。それもそのばず、トヨタは自社の軽自動車を作ったことがありません。おもにスポーツカーやハイブリッドなど燃費や走りを追及していた会社です。軽自動車の老舗であるダイハツと手を結んで、車種を増やす戦略なのでしょう。
ではトヨタ・ピクシスエポックの特徴とミライース・プレオプラスのと違いは、装備や内装・外装・安全性能や評価など、今わかっている情報を元にお話しをしますね。
目次
トヨタ・ピクシスエポックの歴史
初代 LA300A/310A型(2012年 – 2017年)
初代のトヨタ・ピクシス・エポックですね。ピクシス・エポックのほかに、ピクシススペース(2017年3月販売終了ダイハツ・ムーヴコンテ)/ピクシス・ジョイ(ダイハツ・キャスト)/ピクシムメガ(ダイハツウェイク)/ピクシストラック(ダイハツ・ハイゼットトラック)/ピクシス・バン(ハイゼットカーゴ)を発売。
ピクシス・エポックは2012年5月よりダイハツ・ミライースからOEMを受けて、軽の5ドアハッチバッグ販売開始。
軽セダンとも言われますが、リアドアをあけますと、室内が丸見えなので、このサイトでは軽の5ドアハッチバッグ(リアのみ跳ね上げ式)と記載します。
2012年、12月には、スバルプレオプラスが販売されてダイハツ・ミラエースとスバル・プレオプラスとトヨタ・ピクシス・エポックと事実上3姉妹車となりました!
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新型トヨタ・ピクシスエポックの特徴
エンジン
エンジン | T・ ピクシス エポック | D・ ミライース | S・ プレオ プラス |
パワートレイン | 直3気筒12バブルDOHC | 直3気筒12バブルDOHC | 直3気筒12バブルDOHC |
最高出力 | 36 [49] /6800 | 36 [49] /6800 | 36 [49] /6800 |
最大トルク | 57 [5.8] /5200 | 57 [5.8] /5200 | 57 [5.8] /5200 |
トランスミッション | CVT (自動無段変速機) | CVT (自動無段変速機) | CVT (自動無段変速機) |
駆動方式 | 2WD /4WD | 2WD /4WD | 2WD /4WD |
*最高出力(馬力・モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(回転数モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
*DOHC(Double OverHead Camshaft):2本のカムシャフトとシリンダーヘッドで構成
*12バルブ:一気筒当たり4つの吸排気弁(バルブ)X3気筒
新型ピクシスエポックのエンジン表ですね。見事にすべて同じです。いくら戦略とはいえ、まったく同じなんですね。
あとは、購入した先での環境によって、品質の差が出てくると思います。ちなみにピクシムエポック(ミライース・プレオプラス)はダイハツ九州で生産されています。
エンジンは久留米工場で作られています。メイドインジャパンなんですね。もし、故障したらすぐにでも修理してくれそうですね。
燃費&実燃費
燃費(カタログ)
名前 | 2WD | 4WD |
T・ピクシスエポック | NA: 34.2 ~ 35.2 | NA: 32.2 |
D・ミライース | NA: 34.2 ~ 35.2 | NA: 32.2 |
S・ プレオ プラス | NA: 34.2 ~ 35.2 | NA: 32.2 |
*単位:JC08モード・km/L
*NA:自然吸気
実燃費(e 燃費)
名前 | 2WD | 4WD | 出典:e 燃費 |
T・ピクシスエポック | NA: 24.10 | 不明 | 2014年7月登録車分 |
D・ミライース | NA: 21.31 | NA: 20.44 | 2014年7月登録車分 |
S・ プレオ プラス | NA: 23.04 | NA: 19.77 | 2014年7月登録車分 |
*単位:JC08モード・km/L
*NA:自然吸気
*e燃費とは、燃費を登録して管理するユーザー参加型のサイトです。
新型ピクシスエポックの燃費&実燃費です。かなりカタログと実燃費の差がありますね。
カタログは、一定の場所で例えば、サーキット場などで計測をします。実燃費の方はユーザーさんの車を使って実際に燃費を計測してもらって、自分で燃費管理するための数字をe燃費さんへ出してもらっています。
ですから、遠くは北海道から、沖縄までの限られた環境で車を走らせています。多少の数値の差が出ますね。
カタログと実燃費との差は約10km/Lですね。ですから、あまりカタログの数値を鵜呑みにしないほうがいいですね。昔の車と比較したら、かなり燃費向上しています。リッターで約24km/Lも走るんですからね。日本の軽自動車の技術ってすごいです。
ちなみに、余談ですが昔乗っていた1.5Lの2ドアクーペがありまして、父の病院通いで1週間ガソリンが持たなかったですね。当時はリッター9km/Lくらいでしたから、すぐに軽自動車に乗り替えた思い出があります。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | T ・ピクシスエポック | D ・ミライース | T ・ピクシスエポック |
全長 | 3395 | 3395 | 3395 |
全幅 | 1475 | 1475 | 1475 |
全高 | 1500 ~ 1510 | 1500 ~ 1510 | 1500 ~ 1510 |
ホイールベース | 2455 | 2455 | 2455 |
室内長 | 1935 ~ 2025 | 1935 ~ 2025 | 2025 |
室内幅 | 1345 | 1345 | 1345 |
室内高 | 1240 | 1240 | 1240 |
重量 | 650 ~ 740 | 650 ~ 740 | 650 ~ 740 |
乗員 | 4 | 4 | 4 |
最小回転半径 | 4.4 | 4.4 | 4.4 |
*単位:mm/kg
新型ピクシスエポックのボディーサイズですね。またすべてにおいて全て同じです。
衝突安全の確保のためフレームを補強したりしていますね。車重が650kgtとなりかなり軽量となっています。体が軽くなった分、走りのフットワークも軽くなったと思いますね。
エンジンと同様、ボディ―もダイハツ九州で作られています。メイドインジャパンの中のメイドイン九州としてこだわりの一貫生産をしています。フレームや組み立ては大分中津工場。管理された元で、ラインを替えながらトヨタ用ダイハツ用スバル用と生産しています。
ボディー色
スプラッシュブルーメタリック (ミライース/プレオプラス)
スカイブルーメタリック (ミライース/プレオプラス)
プラムブラウンクリスタルマイカ(メーカーオプション:21,600円) (ミライース/プレオプラス)
マゼンタベリーマイカメタリック (ミライース/プレオプラス)
ブライトシルバーメタリック (ミライース/プレオプラス)
ホワイト (ミライース)→ホワイトⅢ(プレオプラス)
パールホワイトⅢ(メーカーオプション:21,600円) (ミライース/プレオプラス)
ブラックマイカメタリック (ミライース/プレオプラス)
レモンスカッシュクリスタルメタリック (ミライース/プレオプラス)
新型ピクシスエポックのボディー色ですね。調べたところ、ただひとつだけ色が違うところを見つけました。ホワイト(ピクシスエポック/ミライース)とホワイトⅢ(プレオプラス)ですね。
色の違いは、ホワイトよりもホワイトⅢが色味に鮮やかで濃いと思いますね。塗装の世界では、ホワイトはかなりの数があり例えば、赤みかかった白や青みかかった白などがあります。もしかしたら同じ色かもしれません。わざわざホワイトⅢって書くかなと思いますので、別のホワイトだと考えられます。あとはすべて同じ色となりますね。
装備
新型ピクシスエポックの内装ですね。ミライースとプレオプラスも同じです。フロントシートは、ツートンカラーです。すべてのグレードに対応しています。なぜかリアシートカラーはツートンではないですね。これもいっしょにツートンにすればおしゃれ感が上がったと思いますね。
インパネ(メーター類が設置されるパネル:ダッシュボードともいう)は、ツートーン(グレーっぽい&ブラック)とモノトーン(ブラックのみ)の2種類。ツートンはG”SAⅢ”のみであとにグレードはモノトーンとなります。
ラゲージルームは、後部座席を前方へ倒すことによって広く使えるようにしていますね。
買い物で大きなものを買ったりしたときは、かなり便利だと思います。他にもメーカーオプション・ディーラーオプションで内装をドレスアップできますが、予算を考えてからつけましょう。
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ダイハツ・ミライースの外装
スバル プレオプラスの外装
新型ピクシスエポックの外装ですね。メーカーオプション・ディーラーオプションでカスタムが出来ます。ミライースとプレオプラスも同じですね。違いは、もちろんフロントマスクのエンブレムです。
この車は、フロントの部分がすこし丸く、フロントガラスは後ろに流線を描いています。強く流れてくる空気に対して、受け流すようになっていますね。これが、スバルのエンブレムとあってるんですよね。
一方、トヨタとダイハツのエンブレムってなにか物足りない感じがします。私の好みですがフロントマスクがぼやけるんですよね。なので、私はデザイン重視でスバルが一押しですね。
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安全性能
低速域衝突回避ブレーキ機能〈Ⅱ:衝突回避ブレーキ機能〉
〈Ⅱ:前方/後方〉誤発進抑制制御機能
先行車発進お知らせ機能
〈Ⅱ:衝突警報機能〉 〈Ⅱ:車線逸脱警報機能〉
Ⅲ:オートハイビーム(追加)
出典 You Tube 安全装備 スマートアシストⅢ 新登場 ダイハツ公式
プリクラッシュセーフティーシステム
レーンディパーチャーアラート
オートマチックハイビーム
先行車発進告知機能
出典 You Tube 【シエンタ】安全機能解説(Toyota Safety Sense C)
新型ピクシスエポックの安全性能です。他車も同じでダイハツのスマートアシストⅢを搭載しています。
トヨタと言えば、Toyota Safety Sense C (トヨタ・セーフティセンスC)があります。ダイハツからOEM車なので、当然スマートアシストⅢを搭載ですね。Cのほうは、乗用車や小型車に搭載しています。違いはよりCの方が精度が高いということですね。
トヨタが自社生産で軽自動車を作らないかぎり、搭載はありません。いつかは、トヨタも軽自動車を作ると面白いと思いますね。ブランド力があり、走りもよく安全性が高い。しかも高品質で価格もお手頃の100万円弱なら、ダイハツなんて目じゃないですね。
新型トヨタ・ピクシスエポックの価格
トヨタ・ピクシスエポック&ダイハツ・ミライース
グレード | 2WD | 4WD |
G”SAⅢ” | 120 万円~ | 133 万円~ |
X”SAⅢ” | 108 万円~ | 120 万円~ |
L | 87 万円~ | 100 万円~ |
L”SAⅢ” | 93 万円~ | 106 万円~ |
B | 84 万円~ | 97 万円~ |
B”SAⅢ” | 90 万円~ | 103 万円~ |
スバルプレオプラスの価格
価格 | 2WD | 4WD |
F | 89 万円~ | 102 万円~ |
F/スマートアシスト | 96 万円~ | 109 万円~ |
L /スマートアシスト | 109 万円~ | 122 万円~ |
G /スマートアシスト | 109 万円~ | 122 万円~ |
販売台数(2016年4月~2017年3月まで1年間)
名前 | 販売台数 | 順位 |
ピクシススリーズ | 21100 | 14位 |
ミラシリーズ | 68148 | 10位 |
プレオシリーズ | 5684 | 圏外 |
*台数は、各グレードでまとめての数字となります。
新型ピクシスエポックの価格表と販売台数ですね。トヨタとダイハツのグレード及び価格は、同じです。販売台数では、さすがにダイハツのミライースが上位に来ていますね。けっこう、トヨタも頑張っていますね。
そういえば、トヨタ・ピクシスエポックのCMを見たことがありますか?私は、ミライースCMは見たことがありますが、ピクシスエポックはまだ見たことがありません。
同じようにプレオプラスもです。
話によりますと、過去にトヨタのピクシスがあまりにも売れ過ぎて、ダイハツ本家のミラシリーズが売れなくなるとクレームをつけたんだそうです。
あのトヨタが軽自動車を発売したと思う人もいるはずです。トヨタが妥協策として宣伝を自粛、カタログなどの明細や数値やグレードの変更はしない、ダイハツの資料から明記するというふうに取り決めをしたんだそうです。だから、トヨタのピクシスエポックのCMをみませんし、グレードの名前も同じなんですね。
OEM(A会社の商品をB会社のCとして販売)というシステムを知らない人にとっては、トヨタ・ピクシスシリーズの中身が誰もダイハツ車だとは思いませんよね。それがトヨタ・ピクシスシリーズのCMをしなくても2万台を超えています。
さすがトヨタのブランド力と販売の仕方がうまいんでしょう。本家のダイハツより上にはいくことはありませんが、トヨタの名前を聞いただけで、いい車と思ってしまうところがあるかもしれませんね。
一方スバル、プレオプラスでは若干価格が高いのと、グレードが4つしかありません。
ダイハツのことを考えてかどうかはわかりませんが、少数精鋭で販売しています。現実は売り方が悪いのか、低迷しています。エンブレムが一番似合うのですがね。
やはりスバルの軽自動車ということで、知名度やブランド力の影響でしょう。巻き返しとなるかどうかですね。
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トヨタ・ピクシスエポックの評判
ミライースモデルチェンジ!ってなって続々と
プレオプラス(ry !
ピクシスエポック(ry !
ってなるのおもしろい— りこりす@チャーマヨおじさん (@lycoris_17dktn4) May 13, 2017
https://twitter.com/JDM_TRD/status/846218701829394432
代車は、ピクシスエポック。燃費も30超えで走れるし、加速も良くハンドリングも悪くない。これで70万円代なら安いよな。 pic.twitter.com/oxHSDwPIdF
— G-T@EXP (@gyr9000) March 18, 2017
まとめ
新型トヨタ・ピクシスエポックはいかがだったでしょうか
ダイハツ/ミライース・スバル/プレオプラスに違いは、価格やボディー色に一部に違いがあるだけですね。親元であるダイハツ・ミライースは、一番売れていますし、トヨタピクシスエポックやプレオプラスもそこそこ売れています。
ホンダの軽自動車のN-BOXが販売台数192,368台年間NO1を樹立。
理由として室内の広さが挙げられています。今後、この新型ダイハツ・ミライースの展開によっては、トヨタ・ピクシスエポックやプレオプラスがどうなるかはわかりません。このまま、販売しつつ、ホンダ・N-BOXのしっぽをどのように捉えるかですね。3姉妹車が囲い込みができるか、楽しみですね。