スズキワゴンRの兄貴的な存在として、生まれてコンパクトカースズキソリオ。サイズと価格が売りでちょっと、軽自動車の扱いに近い車でありましたが、今回ハイブリッド車が追加される模様です。
では、新型スズキソリオの特徴や燃費・装備・安全性や期待のストロングハイブリッドとは?を解説していきたいと思います。
目次
スズキソリオの歴史
初代 MA61S/MB61S型(1997年-1999年)
前期型(1997年2月 – 1998年5月)
後期型(1998年5月 – 1999年5月)
スズキ・ソリオは、元々ワゴンRの小型車仕様です。名前をワゴンRワイドといいました。当初の名前はソリオではなかったんですね。
排気量は、1000ccでガソリン車とターボ車があります。ちょっぴり、大きいお兄さんですね。
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2代目 MA63S/MA64S/MA34S型(1999年-2010年)
ワゴンRプラス・欧州仕様車(1999年5月 – 2000年)
ワゴンRソリオ(2000年12月 – 2005年)
ソリオ(2005年8月 -2010年)
2代目から、名前が次々と変わっていきます。初代からわずか2年足らずでフルモデルチェンジをし、2000年には名前をワゴンRソリオに改名。排気量も1300ccクラスを追加しました。軽自動車から小型車への脱皮したかったでしょうね。ただし、外観を見ますと、またワゴンRの名残がありデザインも変化なしってところでしょうか。
因みに、ソリオという名前は「玉座(王座)、王権」を意味するスペイン語なんだそうです。小型車のNO1を目指すという意味で名づけられたかもしれませんね。
3代目 MA15S型(2010年-2015年)
X (前期型)2010年12月 – 2012年6月
S(後期型)
排気量が1200ccにもかかわらず、どっしりとした風格もあります。丸びを帯びたフロントライン、切れ長のヘッドライド。さすが、3代目となりますともう軽自動車の感じではなく立派な小型車として貫録があります。2011年3月には、三菱自動車工業のデリカD:2へOEM供給を始めています。
4代目 MA26S/MA36S型(2015年-)
HYBRID MX (マイルドハイブリッド)
バンディット HYBRID MV (マイルドハイブリッド)
2015年に、フルモデルチェンジをしました。その時に新開発のプラットフォームやマイルドハイブリッド(1200ccクラス)初導入。これによって室内長を2,150mm・前後乗員間距離は1,080mm、室内高は1,360mmと広げることに成功しまた、ホイールベースを30mmを広げて最小回転半径を4.8mと小回りをしやすい設計にしました。
新型スズキソリオの発売日
当初、ストロングハイブリッド車の追加は2016年5月ごろだったのですが、現行のソリオの販売が絶好調で新型を作るタイミングを失くしてしまいました。その上、燃費不正が発覚。余波を受けてつつも対処しながら生産準備に追われてことになりましたが、なんとか2016年11月29日、ストロングハイブリッド追加販売をこぎつけました。
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新型スズキソリオの特徴
ボディサイズ
mm | |
全長 | 3710 |
全幅 | 1625 |
全高 | 1745 |
ホイールベース | 2480 |
今回は、ストロングハイブリッド車の追加なので変更はありません。一番気になるところは、やはりエンジンやトランスミッションがどうなるか気になりますね。
エンジン
ストロングハイブリッドの場合
1.2リッター直列4気筒DOHCエンジン(K12C)+モーター
最高出力 91ps/6000回転
最大トルク 12.0kgf.m/4400回転
燃費 JC08モード燃費(km/L) 32.0km/L
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トランスミッション・駆動方式
トランスミッション・駆動方式
ATのシフトレバー
Auto Gear Shift(オートギヤシフト)
ストロングハイブリッドのみCVTでは無く5AGSを採用。
5AGS(オートギヤシフト)とは、スズキが独自に開発したもので自動に行なうクラッチとシフト操作のことを言います。ちょっと、シフトの部分はATに似ているのですが、5と数字がついていますので、簡単に言いますと5段階変速ギアがあるということですね。これは、もうすでにスズキの軽自動車のラパン・アルト・エブリィ・キャリィについています。
特に、商用車エブリィ・キャリィではMTが多いのですが、運転側のAT限定者が多くなり要望として、MTの自動化を独自に開発したのがAGSです。流れは、CVTですが、スズキはあえて5AGSで走りと運転する楽しさをソリオで追及しているようですね。
ちなみにCVTは、無変速機でギアがなくベルトやチェーンなどで滑車を動かし、変速を行うシステムです。マイルドハイブリッドとガソリン車はCVTとなります。
駆動方式は、FF(2WD)2WDとフルタイム4WDですが、ストロングハイブリッドのみFF(2WD)です。
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装備
新型スズキソリオの装備は、ハイブリッドがマイルドからストロングと追加なるため、あまり装備の差はありません。全車、上記のような内装となります
安全性
・デュアルカメラブレーキサポート(ステレオカメラ)
出典:スズキ公式・ソリオ安全
誤発進抑制機能
車線逸脱警報機能
ふらつき警報機能
先行車発進お知らせ機能
エマージェンシーストップシグナル
ESP(R)[車両走行安定補助システム]
現行車の安全装備を受け継いでいます。対人対物に対応したカメラですね。これにより、自動支援ブレーキによって衝突回避や衝突被害軽減を早めに対処できます。デュアルカメラブレーキサポートはメーカーオプションとなります。
マイルドハイブリッドとストロングハイブリッド
出典:スズキ公式・マイルドハイブリッド(動画の一部分)
トヨタのハイブリッドシステム
スズキ・ソリオには、マイルドハイブリッドがすでに搭載されています。マイルドハイブリッドとは、画像でわかるように加速をコントロールするだけの電気をモーターで発生させる仕組みです。
ほぼ、スズキ独自のハイブリッドシステムのS-エネチャージですが、あえておしゃれにマイルドハイブリッドと呼んでいる模様です。
その点、ストロングハイブリッドは、マイルドハイブリッドに5AGSを追加して、しかもモーターの数が28個載せています。燃費としては、マイルドハイブリッドモデルが27.8km/L。ストロングハイブリッドは32.0km/Lを目指してるようです。
因みに、トヨタのハイブリッドシステムは、車の全ての動き(通常走行・充電・全開加速・減速・停止・発進・低速走行)を行なう仕組みです。
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新型スズキソリオの価格
名前 | 価格 |
新型スズキソリオハイブリッド (ストロングの場合) | 206万円-212万円ー |
トヨタシエンタハイブリッド | 約220万円 |
ホンダフリードハイブリッド | 約250万円 |
新型スズキソリオはストロングハイブリッド装備で、価格206万円-212万円ーです。もしかしてスズキのコスト管理がうまくいけば、220万円の価格を約200万円くらいにしょうではないかと噂がありましたが、本当に価格が他車よりも安くなっています。これは、革新的なことです。
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新型スズキソリオのバンディットは?
2015年8月26日にフルモデルチェンジをしています。ソリオと同じく今回1.2Lストロングハイブリッドを追加しています。マイルドハイブリッドの燃費が27.8km/Lですので、32.0km/Lとなります。ソリオから見ますと、バンディットはカスタム系ですね。室内は広いですし、走りもパワフルになっています。
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ライバル車の動向
トヨタ
出典:グーネット・トヨタbB
新型スズキソリオに対して、ライバル車はたくさんあります。中でもトヨタがハイブリッドの元祖と言われています。なんとかしてトヨタに追いつけ追い越せで執念を燃やしています。そのトヨタが新型を発売しました。トヨタbBの後継車その名もミニバン「ルーミー」です。
スズキソリオは、トヨタbBと熾烈な市場争いを繰り広げました。今回のトヨタの新型には興味があるはずです。今のところ「ルーミー」のハイブリッドが出ないようですが、代わりにダウンサイジングターボ車となります。1.0L直3気筒エンジンで1.3Lのクラスの馬力が出るわけですからね。価格もターボモデルが約170万円となっていますので、とても魅了的ですね。
【トヨタ新型車ルーミー】特徴・エンジン・価格・安全装備は?ソリオのライバル車2016年11月発売!
まとめ
新型スズキソリオは、いかがだったでしょうか?
スズキでは、2016年燃費について国土交通省から指導を受けて、お咎めなしとお墨付きをもらいました。その中での新型の開発や生産が遅れたりしましたが、何とか持ち直しをしました。独自のアイディアで人気を不動のものにしているのも確かです。
新型スズキソリオも、マイルドハイブリッドの上を行くストロングハイブリッドを搭載しますし、燃費も価格も購入者への満足と安全を与える内容となっています。たとえ、リコールがあっても、信頼は失ってはいません。今後のスズキの活躍が楽しみですね。