日産フェアレディZと言えば、日本のみならず海外での人気があったのですが、一度絶版車としてその雄姿が消えました。しかし、2008年に見事復活!それから2017年となり、9年の歳月が流れて新型フルモデルチェンジの噂が立ってきました。
では、日産新型フェアレディZの特徴や発売日、燃費や価格・装備・安全性能・ライバル車や評判など、今わかっている情報を元に解説していきたいと思います。
フェアレディZの歴史
初代 S30/S31型系(1969年 – 1978年)
Z-L 1970年モデル
初代のフェアレディZで、排気量は2.0L/2.4L/2.6L/2.8Lです。2.6Lは輸出用でしたが、日本仕様変更して販売をするつもりでした。当時のオイルショックなどの影響で販売を断念しています。エンジンは直6気筒、駆動方式はFR。トランスミッションは4速MT/5速MT/3速ATです。
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2代目 S130型系(1978年 – 1983年)
200Z-T Tバールーフ仕様
2代目のフェアレディZで、排気量は2.0Lと2.8Lのみとなりました。エンジンは直6気筒、駆動方式はFRで、トランスミッションは3速AT/5速MT。
日本で初めてのTバールーフ搭載車。Tバールーフとは、ルーフの真ん中にTの字の骨組みを残し、あとは開けるというスタイルです。当時としては、かなりおしゃれなオープンカーだったでしょう。
3代目 Z31型系(1983年 – 1989年)
300ZX 2/2 (前期型)
300ZX 2/2 (後期型)
3代目のフェアレディZです。排気量は2.0Lと2.8L→3.0Lに変更となりました。エンジンは2.0L直6気筒と2.0Lと3.0LV6エンジンに変更。駆動方式はFR。トランスミッションは4速AT/5速MTです。
V6は簡単に説明しますと、Vの形をしたシリンダー(燃料がV形の2箇所で燃える)をつけたものが6個分あります。直6気筒はシリンダーが6個分で、縦に動きその中で燃料が燃えます。
4代目 Z32型系(1989年 – 2000年)
Z32 フロント
4代目のフェアレディZです。エンジンは直6気筒がなくなり、3.0LV6エンジンのみとなります。駆動方式はFR。トランスミッションは4速AT/5速MTです。
この車は、よく車道で見かけたことがあり、なだらかなラインでとてもかっこいい印象を受けました。
悲しいことに、2000年12月に販売終了となり、絶版車として眠りにつくことになります。
5代目 Z33型系(2002年 – 2008年)
前期型(2002年7月-2005年9月)
後期型ロードスター(2007年1月-2008年11月)
Version NISMO
5代目のフェアレディZで、2年間の眠りから覚めたフェアレディZです。排気量は3.5L/3.8Lとなり、エンジンはV6エンジンです。駆動方式はFR。トランスミッションは5速AT/6速MTです。グレードは、クーペ・ロードスター(オープンカー)・NISMOとなります。一新した車となりましたね。
6代目 Z34型系(2008年 – )
前期型 ベースグレード/Version T 2008年12月-2012年7月
前期型 ロードスター(オープン時)2008年12月-2012年7月
Version NISMO
6代目のフェアレディZです。排気量は3.7Lとなり、エンジンはV6エンジンです。駆動方式はFRで、トランスミッションは7速AT/6速MTです。
ちょっと、ぽっちゃりなラインでエンジンも大きくなりました。確実に大型化したので、すこし燃費の方が気になりますね。
日産新型フェアレディZの発売日
日産新型フェアレディZの発売日は、いつか気になりますね。6代目が2008年にフルモデルチェンジをしています。周期的には5~6年なので2013~14年あたりでフルモデルチェンジをしていても良かったのですが日産の諸事情でたぶん後回しになったと思います。
例えば、自動運転の開発やe-power(電気自動車)の開発があったからだと推測します。2016年日産セレナや日産ノートでこれらが出そろったところで、いよいよ新型フェアレディZの開発へ乗り出したと考えられます。
実は、2017年10月の東京モーターショーでお披露目するという話がありましたが、調べたところ名前がなく立ち消えのようです。ということは早くて2018年春くらいでお披露目し、発売されるのではないかと思います。
日産としては、高級なフェアレディZですので、下手な車を作るわけもいきません。しっかりと準備をしてから発売日が決まると思います。特に2018年はスポーツカーが復活する話もかなり出ています。トヨタ・スープラやマツダ・RX-7などですね。それに合わせるのも面白いですね。
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日産新型フェアレディZの特徴
プラットフォーム
6代目のプラットフォームは、FR-Lプラットフォームといい、主に日産自動車の4WD車専用のプラットフォームを使用しています。海外仕様であるEプラットフォームとも言われています。FRのLですから、大型車のFRとなります。
新型日産新型フェアレディAのプラットフォームは、このFR-Lプラットフォームを使用するのではなく、日産インフィニティーQ60のプラットフォームの改良したものを使用する話のようですね。
インフィニティーは日産が誇る高級車ブラントです。スポーツクーペ&コンバーチブル(オープンカー)のグレードがあります。それで、今度の新型フェアレディZは、本格的な2シーター(2人乗り)クーペやコンバーチブルとなる模様ですね。
エンジン
エンジン | フェアレディZ(現行車)3.7L | フェアレディZ/NISMO(現行車)3.7L |
パワーユニット | V型6気筒 | V型6気筒 |
最高出力 | 247[336]/7000 | 261[355]/7400 |
最大トルク | 365[37.2]/5200 | 374[38.1]/5200 |
トランスミッション | 6MT/ マニュアルモード付フルレンジ電子制御 7速オートマチック[7M-ATx] | 6MT/ マニュアルモード付フルレンジ電子制御 7速オートマチック[7M-ATx] |
駆動方式 | 2WDのみ | 2WDのみ |
*最高出力単位:kW[PS]/rpm
*最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm
エンジン表です。今はV型6気筒だけですが、今回はメルセデスベンツで作られた2.0L直4気筒ターボ車を追加する予定です。このエンジンはメルセデスベンツで作られるものですが、車体コストと燃費向上を目指した役割を持っています。
また、新型スカイラインクーペV型6気筒3.0Lツインターボ車も追加するようです。しかも、ハイブリッド搭載か?という話も出ていますが、おそらくe-powerであり得る話だと思いますね。
全車ターボ車のみになるかは今後の動向を見なければなりませんが、けっこう幅の広いエンジンの選択ができそうです。これによって、フェアレディZの名声がよみがえってくるかが決まってきますからね。
ボディーサイズ
ボディーサイズ | フェアレディZ(現行車)3.7L | フェアレディZ・NISMO 3.7L | インフィニティーQ60 2.0L |
全長 | 4260 | 4330 | 4683 |
全幅 | 1845 | 1870 | 1850 |
全高 | 1315 | 同じ | 1385 |
ホイールベース | 2550 | 同じ | 不明 |
室内長 | 990 | 1035 | 不明 |
室内幅 | 1495 | 同じ | 不明 |
室内高 | 1090 | 同じ | 不明 |
単位:mm
ボディーサイズ表です。インフィニティーQ60のプラットフォーム改良版を使用するようですが、現行車のボディーサイズと比べてけっこう現行車のインフィニティーQ60のボディーサイズが排気量2.0Lの割に大きいのです。
車体を小さくすると、重量が軽くなって燃費が良くなりますが、その分デザイン性が制限されます。特に高級スポーツカー車はデザイン命、走り命ですからね。燃費は二の次で、デザイン性の高いことが理想です。燃費かデザイン性か、どちらに比重をおくか?によって、ボディーサイズが決まってくると思います。
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燃費
燃費 | 2WD |
フェアレディZ(現行車)3.7L | G:9.1(NISMO同じ) |
旧トヨタ・スープラ | G:8.6 |
旧マツダ・RX-7 | G:8.1 |
単位:F・JC08モード・km/L
単位:T・M・10モード/10・15モード燃費km/L
フェアレディZと旧スープラと旧RX-7の燃費比較表です。燃費単位に違いがありますが大体同じよな燃費だと思います。
もし、フェアレディZにハイブリッド(e-power)を搭載ともなれば、せめて13~15km/Lくらいはほしいところです。ただ、車体との重さも関係してきますので、軽量化の問題解決などかなり頑張らないとハイブリッド(e-power)を載せる意味がなくなります。もちろん、ターボ車も同じことが言えます。
現行車の燃費よりもすこしはいい数字が出ると考えられますが、走りが重視のフェアレディZですから、燃費を少な目に考えておいた方がいいかもしれません。
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ボディー色
プレミムアルティメイトイエロー(特別塗装色)
カーマインレッド
オーロラフレアブルーパール(特別塗装色)
ブリリアントホワイトパール(特別塗装色)
ブリリアントシルバー
ダークメタルグレー
ダイヤモンドブラック
バイブラントレッド
出典:日産公式 フェアレディZ ボディー色
ボディー色です。特別色が多いですね。NISMOは、シブくまとまっています。ボディー色は、あまり変更はないのではないでしょうか。あと特別仕様車で色を補っていく感じですね。
装備
内装です。いたってシンプルな内装です。このシンプルさは今回の新型フェアレディZにも活かされると思います。
走りを重視した明確なコンセプトがあります。よりおしゃれに、シブく都会的なセンスでデザインをしてくると思いますね。
出典:日産公式 ジューク
外装です。下の画像は日産ジュークです。フロントグリルを見てわかるのですが、ジュークにはVモーショングリルとなっています。つまりフロントマスクがVの字になっていますが、これを新型フェアレディZで採用する話になっているようです。
トヨタ(キーンルック)やホンダでも分かりやすいフロントマスクを採用していますので、右へならえでしょうか。ただ、フロントマスク部分が少しごつくなるデザインになりそうですが、なだらかなラインが特徴のフェアレディXの外装がどのように変わるか楽しみです。
安全性能
通常運転時のドライバーサポート
・バイキセノンヘッドライトランプ(ハイ/ロービーム、プロジェクタータイプ、オートレべライザー付)、LEDハイパーデイライト
・高輝度LED式ハイマウントストップランプ
・高輝度LEDリアコンビネーションランプ
・リアフォグランプ
危険が迫った時のドライバーサポート
・バッグビューモニター(カラー、車幅/距離/予想進路表示機能付)[グレード設定]
・EBD(電子制御制動力配分システム)+ASB(アントロックブレーキシステム)+ブレーキアシスト
・VDC(ビークル・ダイナミクス・コントロール)
衝突時の被害最小化
・歩行者傷害軽減ボディ(ポップアップエンジンフード付)/高強度安全ボディ(ゾーンボディ)
・SRSエアバッグシステム
アクティブヘッドレスト
エマージェンシーブレーキ パッケージエマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)
踏み間違い衝突防止アシスト
LDW(車線逸脱警報)
進入禁止標識検知
安全性能で、基本設定くらいの安全性です。あとはつけるとしたらエマージェンシーブレーキ パッケージで、自動ブレーキが主になります。AT車の方に載せるかもしれませんが、メーカーオプションだと思います。MT車は走りを楽しみたい人でしょうから、つけないままの安全性能でいいですね。
日産新型フェアレディZの価格
価格 | 2WD |
フェアレディ Z Version ST/3.7L | 6MT:510万円~ 7M-ATx:521万円~ |
フェアレディ Z Version S/3.7L | 6MT:476万円~ |
フェアレディ Z Version T/3.7L | 7M-ATx:471万円~ |
フェアレディ Z/3.7L | 6MT:390万円~ 7M-ATx:398万円~ |
フェアレディ Z NISMO/3.7L | 6MT:629万円~ 7M-ATx:640万円~ |
価格表です。最低価格が390万円~とかなり値を張ります。ターボ車とハイブリッド車ともなりますと若干高くはなります。新型日産フェアレディZの最低価格では400万円くらいから始まると推測しますね。
ライバル車について
トヨタ新型スープラ
出典: You Tube (4K)TOYOTA FT-1 new SUPRA トヨタ・新型スープラ FT-1 – 大阪オートメッセ2016
新型トヨタ・スープラの予想動画です。トヨタ新型スープラは2018年に復活する話が出ています。時期は前後するようですが、まことしやかに話が出ています。動画を見ますとすごくかっこいいですね。しかもハイブリッド搭載とまで言われています。フェアレディZとはいい勝負しそうな予感です。
【トヨタ・スープラ新型】復活&発売日は?価格やturbo搭載で燃費は?
マツダ新型RX-7
新型マツダRX-7だと言われている画像です。なんと2017年東京モーターショーで新型RX-7のお披露目をする話があります。しかもロータリーエンジンが復活するそうです。これは、かなりの強烈なライバルですね。
【マツダ新型RX-7復活】フルモデルチェンジで価格や燃費は?発売日や評判は?
フェアレディZの評判
https://twitter.com/INA_400/status/924201806221033472
東京モーターショー
会場に向かう途中の道には官公庁系の展示も。
先ずは警視庁のフェアレディZパトカー。警視庁に3台しか無いそうです。しかし大雨でほとんどの人がスルー(悲しい) pic.twitter.com/CW6OeCkAC3— Hound@C92土曜 東ミ-17a (@Hound_7) October 29, 2017
フェアレディZも3.5リッターなんてクソデカ排気量やめて若者にやさしい2リッター直噴ターボになろうや
— tonkichi#3136 (@tonkichi327) December 13, 2016
まとめ
日産新型フェアレディZは、いかがだったでしょうか。
6代目で最後かという話まで出てきましたが、なんとか7代目がお披露目できそうです。高級車なので相変わらず価格が高くなりそうですが、排気量がダウンサイズしていますので買いやすいかと思います。初期投資は高く感じますが長く車に乗ると考えれば、かなりお得ではないでしょうか。
装備や安全性能の充実と走りと外装のデザインが揃えれば、かなりいい線いくかもしれませんね。ほぼ10年ぶりのフルモデルチェンジ!
フェアレディZはどんな形で私たちの前の現れるのか、今から楽しみですね。