ホンダ・レジェンドは、本格的な高級車として生まれ一時には約2万台の販売台数をあげたことがありました。2012年6月にレジェンドの生産が終わり、その2年後2014年11月にハイブリッド車で復活を発表。
2015年2月に発売されたが、売上が震わす2015年1月・28位 1,666台、2015年2月・30位 2,492台と2015年3月・29位 3,197台(数字:自販連調べ)とわずか3か月しか30位以内のランキングに入りませんでした。
かなり後手が回った感じのホンダですが、ホンダ・レジェンドで巻き返しをしようと今回、新型フルモデルチェンジを見据えたマイナーチェンジをする話が出ています。
では、新型ホンダ・レジェンドの特徴や発売日や価格・装備・内装や外装・ライバル車や評価など、今わかっている情報を元にお話ししたいと思います。
ホンダ・レジェンドの歴史
初代 KA1/2/3/4/5/6型 (1985年-1990年)
4ドアセダン
2ドアハードトップクーペ
後期型 (豪州仕様)
アキュラ レジェンド
初代のホンダ・レジェンドですね。本来は、アメリカ用の高級ブランド「アキュラ」向けの車として生まれました。当初、セダンのみの販売でしたが、1987年2月2ドアハードトップを追加。
セダンはホンダの創業者である本田宗一郎や音速の貴公子のアイルトン・セナや日本を代表する元レーサーの中嶋悟も乗っていました。当時は、まだスーパーカーの時代で速くスマートに走る車が人気でした。その時代にレジェンドは生まれたんですね。排気量は2.0L/2.5L/2.7L。駆動方式はFFのみ。トランスミッションは4速AT/5速MTです。
Sponsored Links
2代目 KA7/8型(1990-1996年)
セダン
クーペ
アキュラ レジェンド
2代目のホンダ・レジェンド。2代目からは韓国の大宇自動車(現・韓国GM)も「アカディア」の名でライセンス生産を開始。駆動方式はFF。トランスミッションは、4速AT/5速MT/6速MT。マイナーチェンジを繰り返しました。警察車両として高速隊へ利用されたりもしました。確かに風格がありますね。
3代目 KA9型(1996年~2004年)
前期型
後期型
3代目のホンダ・レジェンドです。おもに内装をマイナーチェンジをしています。伝統の天童木工製本木目パネル(楠)を装備。豪華絢爛の装備を充実しました。
日本ではバブル崩壊で経済的にセダンの販売が低迷し販売台数を急激に減らしました。なんとか廃版は回避していますね。駆動方式はFF。トランスミッションは4速AT。
4代目 KB1/2型(2004-2012年)
前期型 (2004年-2008年)
中期型 (2008年-2010年)
4代目のホンダ・レジェンドですね。4代目からは駆動方式がFFから新開発の四輪駆動「SH-AWD」を採用。
足腰が強い車となりました。トランスミッションは5速AT→6速AT。販売がこのまま続くと思われましたが、2012年6月に生産終了となり、27年の歴史に終わりを告げました。
5代目 KC2型(2015年-)
Hybrid EX
5代目のホンダ・レジェンドです。2012年の生産・販売が終わり、その3年後の2015年4月に復活をしました。
元々は、ホンダ・アキュラ向けでコンセプトモデル「RLXコンセプト」を世界初公開。ホンダ・NSX_(2016年)で発表した3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling All Wheel Drive)」を採用。これを元にホンダ・レジェンドが新しく作られました。ホンダ・NSXに追いつけ追い越せですね。
日本では、2014年ハイブリッドモデルのみ販売を始めました。安全性能では、衝突回避支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を搭載。排気量は3.5L。モーター付き。トランスミッションは7速DCT。
新型ホンダ・レジェンドの発売日
新型ホンダ・レジェンドの発売日、特にフルモデルチェンジが気になりますよね。話によりますと、2017年9月ごろまずはマイナーチェンジを行ない、様子を見ながら本格的にフルモデルチェンジ2017年末から2018年にかけて行われるようです。
とはいえ、2015年から復活をしていますので、新型フルモデルチェンジは、どうかなと思います。もしかしたらビックマイナーチェンジクラスではないでしょうか。フルモデルチェンジの周期は5~6年です。もしホンダ・レジェンドのフルモデルチェンジが行われるのならば、おそらく2021年ですね。かなり先のお話になります。
ホンダ・レジェンドは、ホンダのブランド高級車ですし、2020年は東京オリンピックがあります。この時期に合わせて新型フルモデルチェンジをするか、前倒しで2019年くらいの可能性もありですね。その間は、マイナーチェンジや特別仕様車でフルモデルチェンジをするための準備をしていくと推測します。
ホンダ・レジェンドはアメリカ生まれのホンダ・アキュラが元となっています。ホンダ・アキュラの新型モデルになると言われているプレシジョンコンセプトカーがデトロイト・モーターショー16でお披露目されています。
あくまでも予想ですが、この車がレジェンドとして日本市場で販売されるかもしれません。まだ市販車が出てきていないのでなんとも言えませんが、そんな話もあります。注意深く見守っていこうと思います。
Sponsored Links
新型ホンダ・レジェンドの特徴
エンジン
エンジン | H・レジェンド /3.5L | T ・クラウン ・アスリート H: 2.5LNA: 3.5L 2.5LNA+T 2.0L | N ・フーガ / H: 3.5LNA: 3.7L 2.5L |
パワートレイン | 水冷V型6気筒横置+ モーター | H [2.5L] NA+T [2.0L]: 直列 4気筒 DOHCNA[3.5L /2.5L]: V型 6気筒DOHC | V型6気筒 DOHC |
最高出力 | 231[314] /6500 | H [2.5L]: 131 [178] /6000NA+T [2.0L]: 173 [235] /5200 〜 5800NA[3.5L]: 232 [315] /6400NA[2.5L]: 149 [203] /6400 | H: 225 [306] /6800 |
最大トルク | 371[37.8] /4700 | H [2.5L]: 221 [22.5] /4200 〜 4800NA+T [2.0L]: 350 [35.7] /1650 〜 4400NA[3.5L]: 377[38.4] /4800NA[2.5L]: 243 [24.8] /4800 | H: 350 [35.7] /5000 |
最高出力(モーター用) | 前: 35[48] /3000後: 27[37] /4000(1基当り) | 105 [143] | 50 [68] |
最大トルク(モーター用) | 前: 148[15.1] /500-2000後: 73[7.4] /0-2000(1基当り) | 300 [30.6] | 290 [29.6] |
トランスミッション | 7速 オートマ チック+ パドルシフト | NA/ NA+t[3.5L /2.5L]: スーパー インテリ ジェント 8速オート マチック[8 Super ECT]H[2.5L]: 電気式 無段変速機NA[2.5L]: スーパー インテリ ジェント 6速オートマ チック[6 Super ECT] | H: マニュアル モード付 電子 制御 7速 ハイブリッドNA: マニュアル モード付 フルレンジ 電子制御 7速 オートマ チック [7M- ATx] |
駆動方式 | 4WD[SPORT HYBRID SH-AWD] | 2WD/ 4WD | 2WD/ 4WD |
電池 | リチウムイオン | ニッケル水素 | リチウム イオン |
個数 | 72 | 32 | 不明 |
*最高出力(モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付・H:ハイブリッド
*DOHC(Double OverHead Camshaft):2本のカムシャフトとシリンダーヘッドで構成
現行車のエンジン表です。基本、マイナーチェンジや特別仕様車では、エンジンが変わることはありません。例えば、現行車ではV6ですが追加で直4気筒という具合でエンジン追加をすることがあります。今のところエンジンの追加はない模様ですね。
ボディーサイズ
ボディーサイズ | H・レジェンド /3.5L | T・クラウン・アスリート H: 2.5LNA: 3.5L 2.5LNA+T 2.0L | N・フーガ / H: 3.5LNA: 3.7L 2.5L |
全長 | 4995 | 4895 | 4980 |
全幅 | 1890 | 1800 | 1845 |
全高 | 1480 | 1450~ 1465 | 1500 ~ 1515 |
ホイールベース | 2850 | 2850 | 2900 |
室内長 | 2080 | 1975 | 2090 |
室内幅 | 1540 | 1510 | 1535 |
室内高 | 1155 | 1190 | 1185~ 1215 |
重量 | 1980 | 1610 ~ 1760 | 1710 ~ 1880 |
乗員 | 5 | 5 | 5 |
*単位:mm/kg
現行車のボディーサイズです。全長が約4800mmから約5000mmまでのEセグメントで数字的にはぎりぎりのラインで作っています。
ですから、今回の行われるであろうマイナーチェンジではボディーサイズの変更がないと推測します。あれば、フルモデルチェンジとなりますね。
燃費
燃費 | 2WD | 4WD |
H・レジェンド /3.5L | なし | H: 16.8 |
T・ クラウン・アスリートH:2.5LNA: 3.5L 2.5LNA+T 2.0L | H: 23.2NA: 9.6NA+T: 13.4 | H: 21.0NA: 10.2 |
N ・フーガ H: 3.5LNA: 3.7L 2.5L | H: 17.8 ~ 18.0NA: 8.9 ~ 11.2 | NA: 8.9 |
*単位:JC08モード・km/L
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付・H:ハイブリッド
現行車の燃費ですね。レジェンドのハイブリッド車で燃費16.8km/Lです。各比較してもあまり大差がありません。排気量が3.5L、ボディーサイズ表で比べてみますと、車重が1980kgで一番重いのです。燃費をあげるためには車体を軽くしないと向上しないんです。
ということは今回のマイナーチェンジでは、エンジン追加してもおそらく燃費は向上しません。なぜなら車重に変更がないからです。せめて車重が1800kgくらいになりますと、燃費が向上する可能性が出てきます。車重が変わるということは車体フレームを軽くするということなので新型フルモデルチェンジとなりますね。これはまた先の話となります。
ですから、今回のマイナーチェンジでは燃費があがることはないでしょう。エンジン追加であれば、すこし数字の移動があると思います。
ボディー色
ホワイトオーキッド・パール
スーパープラチナ・メタリック
グラファトラスター・メタリック
クリスタルブラック・パール
ポメグラネイト・パール
ギルデッドピューター・メタリック
現行車のボディー色ですね。今回のマイナーチェンジは、追加よりも変更があるかもしれません。特別仕様車では、仕様車用の色として追加かありますね。新型フルモデルチェンジでははっきりと新色が出たりしますね。
ただし高級車なのであまり派手な色は使えないと思いますね。どちらかといいますとシブい感じの色が揃っています。変更はないと推測されます。
装備
★インテリアカラー
シーコースト・アイボリー
ブルーノ
プレミアムブラック
現行車の内装です。見るからにゴージャスな感じです。座るのかもったいない感じです。おそらくマイナーチェンジではより洗練されたものになるかですね。もう、画像みただけで完成されていますから変更はないと思います。
出典 autonews.com ホンダ アキュラ コンセプトモデル「プレシジョン コンセプト」
出典 autonews.com ホンダ アキュラ コンセプトモデル「プレシジョン コンセプト」
現行車の外装ですね。下の画像は、ホンダ・アキュラの新型になるのではないかというデトロイト・モーターショー16でお披露目されたプレシジョンコンセプトです。特に目立つのはフロントマスクのダイヤモンドペンタゴングリルですね。
このグリルが今回のホンダ・レジェンドのフルモデルか・マイナーチェンジで採用されるかもと言う話が出ています。日産スカイラインの顔たちに似ていますね。元々、ホンダ・アキュラがレジェンドの元ですからね。
ただ、まだアキュラの市販車自体が発表されていませんので、どうかなと思います。あくまでもコンセプトモデルなので、そのまま市販車にはなりません。多少の変更はあります。もし、この形するのではあれば全体の外観バランスを考えますと、マイナーチェンジところではありませんね。
Sponsored Links
安全性能
Honda SENSING
出典 You Tube 安全運転支援システム『Honda SENSING』
現行車の安全性能です。Honda SENSINGはホンダの中では一番の安全性能ですね。ただ、問題なのがここで安全性能の進化が止まっているような気がします。トヨタでもトヨタセーフティセンスがC~Pへと変化していますし、レクサス用の安全性能のLexus Safety System +があります。これは、トヨタセーフティセンスPの進化系です。
スバルでもアイサイトVerがありますよね。ホンダは、Honda SENSINGのみで名前が挙がっていますので、まるで進化していないような感じを受けます。
もし他車との比較した場合、特に日本市場を考えたときにマイナスなイメージをもたれます。今後新型フルモデルチェンジをしてもそのまま同じ性能のHonda SENSINGで、高級車なのに安全性能は「普通」であったらちょっと疑いますよね。そこらへんをホンダがどう考えるかです。
また今のところアメリカ仕様なのでアメリカ主導で作るのなら仕方がないですが、日本仕様ではすこしお得感見たいな装備や目に見える性能を売りにしないと売れない可能性があります。ホンダは何かしらのアピールをしないといけないのではないでしょうか。
Sponsored Links
新型ホンダ・レジェンドの価格
価格 | 2WD | 4WD |
H・レジェンド Hybrid /EX /3.5L | なし | 680万円~ |
T・クラウン・アスリート /H:2.5LNA: 3.5L 2.5LNA+T 2.0L | H: 439万円 ~ 584万円 ~NA[3.5L ]: 532万円 ~ 618万円 ~ NA+T: 396万円 ~ 541万円 ~ | H: 520万円 ~ 606万円 ~NA[2.5L ]: 409万円 ~ 554万円 ~ |
N・フーガ H: 3.5LNA: 3.7L 2.5L | H[3.5L]: 627万円 ~ 693万円 ~NA[3.7L]: 508万円 ~ 621万円 ~NA[2.5L]: 477万円 ~ 519万円 ~ | NA[3.7L]: 530万円 ~ 582万円 ~ |
現行車の価格です。ホンダ・レジェンドの販売不振はおそらく価格が高いからですね。いきなり、680万円~はさすが一般の人には手が出ません。安全性能やエンジンを見ますと、そう見新しい機能や性能がついていませんし、基本的な性能ばかりですね。そこにレジェンドの価値みたいなものが見えてきません。それなら、他車を比較して価格が安く、デザインもいい、性能がいい方を購入予定者は買うでしょうから。これでは売れるはすがありません。
今回出るであろうマイナーチェンジでは、価格が据え置きとなる可能性が高いですね。ただ、若者向けとターゲットした場合は、価格を下げる必要があります。ホンダ・アキュラを見ますと、どうも価格を下げる難しいかなと思います。やはり、社長さんや企業さん向けとなりそうですね。
新型フルモデルチェンジでも、やはり価格がどうなるかです。今後のホンダの動向が楽しみですね。もし価格が安く、それでいてデザインがよく高級感が味わえるのなら、けっこう売れるかなと思います。
Sponsored Links
ライバル車について
トヨタ・クラウン・アスリート
トヨタ・クラウン・アスリート(14代目2012年~)ですね。元は、トヨタ・クラウンシリーズとなります。1999年スポーテイタイプとして生まれました。排気量は2.5L DOHCターボ。トランスミッションは5速・4速AT。この車は、スポーテイタイプでしかも若者を意識したつくりとなっています。
しかも排気量が2.5Lで税金が年間で45,000円。ホンダ・レジェンドは3.5Lの税金は年間で58000円、8000円安いと車の維持がしやすくなります。ほかにも税金はありますが、維持費としては車検と年間の自動車税とガソリン代くらいですので、アスリートはかなりか安いですね。ホンダがアスリートのようなグレードを例えば2ドアクーペで価格もすこし安くすることができれば、買いたくなりますよね。
2012年に新型フルモデルチェンジをしていますので、そろそろ15代目の新型モデルチェンジの話が出てきています。これは楽しみですね。
日産・フーガ
出典 日産公式 フーガ
2代目(2009年~)・日産・フーガですね。日産セドリックやグロリアの後継車として、2004年に新しく名前をフーガと替えて生まれました。排気量は3.5L/3.7L/2.5L。うまく世代を網羅していますね。しかも、エンジンはV型6気筒なので走りも充実しています。
ただ、価格は500万円~なので正直買えるかなと思いますね。2009年で新型フルモデルチェンジをしていますのでそろそろ3代目のフルモデルチェンジの話が出てきそうですね。
ホンダ・レジェンドの評判
ホンダレジェンドもスペックシートだけ見ると割りと良さげに見える。内装の質感はトヨタ、日産に劣るという意見多いけど今もそうなんかな
— 納車5月タケ (@aquatcx) March 16, 2017
免許取れたての頃はホンダレジェンド乗ってスーパー行ってたの。自分が信じられないよ…。高速乗って八王子まで行ったし…。
— ミドリ (@tokyodisconight) March 12, 2017
ホンダレジェンド凄すぎw
メーターエグい pic.twitter.com/Zd4wpLX8AF— 嵯峨 (@sagalockian) December 29, 2016
まとめ
新型ホンダ・レジェンドはいかがだったでしょうか。
2015年に5代目新型フルモデルチェンジをしましたが、2015年の販売台数が振るわず、圏外へ沈んでいきました。最近のホンダ車は迷走している感じがいなめません。海外向けの車の生産も多くレジェンドももとはアメリカ産ですよね。今は、頑張ってるのはヴェゼルかフィットかフリードあたりでしょうか。
ブランド力の高かったホンダですが、今回のホンダ・レジェンドでマイナーチェンジから新型フルモデルチェンジへうまく立ち直って、昔のような輝かしい車への転向ができるかが今後楽しみですね。