日本の最高級車として有名なのがトヨタ・レクサスLS。外国車ではメルセデス・ベンツのSクラスやBMW 7シリーズなど肩を並べるレベルまで日本で唯一の誇れる車です。そのトヨタレクサスLSがフルモデルチェンジをする話が出てきました。世界が注目するレクサスLSです。どのような感じとなるのでしょうか
では、トヨタ新型レクサスLSの特徴や発売日、価格・燃費・内装・外装・安全性能など、今、わかっている情報を元にお伝えしたいと思います。
目次
トヨタレクサスLSの歴史
初代 F10型(1989年 – 1994年)
前期型(1989年10月 – 1992年8月)
レクサス・LS(初代)後期型
初代のレクサスLSです。元々、レクサスLSは1989年アメリカで立ち上げた高級ブラント車です。日本ではセルシオという名前で販売開始。
エンジンは4.0L・V8・DOHC。駆動方式はFRでトランスミッションが4速ATです。ほんと高級感漂う車ですね。レクサスLSがトヨタの世界進出の礎を築いたことは、間違いはなさそうです。
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2代目 F20型(1994年 – 2000年)
前期型
後期型
2代目のレクサスLSです。このころは、バブルがはじけた時代です。売上が落ちてしまい、フルモデルチェンジとなりました。
同様にトヨタ・セルシオもフルモデルチェンジをしています。エンジンは4.0L・V8DOHCです。駆動方式はFRでトランスミッションは、4速ATと5速は追加。
3代目 F30型(2000年 – 2006年)
前期型
後期型
3代目のレクサスLSです。トヨタ・セルシオは2006年5月に生産終了しました。セルシオの名前は消えましたが、トヨタブランドとしてクラウンマジェスタと名前を改めて引き継ぎます。排気量は4.3Lへ変更。
レクサスLSは、そのまま名前が残り4代目とつづきます。エンジンは4.3LV8DOHCで、トランスミッションは6速/5速AT。駆動方式はFRです。
4代目 F40型(2006年 – )
LS460(前期型)
LS600h(後期型)2012年10月
4代目のレクサスLSです。エンジンは4.6LV8/DOHCで、4.3Lからの変更。トランスミッションは8速AT(8 Super ECT)で駆動方式はFR / AWDです。
レクサスLS600h(L)とLS460(L)ガソリン車のグレードがあり、2007年よりレクサスLS600h(L)はハイブリッド車で4.9Lの変更となっています。
*Lは、ロングボディーサイズの意味
新型トヨタレクサスLSの発売日
新型トヨタレクサスLSの発売日は、気になりますよね。4代目が2006年にフルモデルチェンジをして、期間が丸10年あいてしまいましたが、その間はひたすらマイナーチェンジや特別仕様車など出していました。
2017年1月8日より北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)で正式に発表があり、フルモデルチェンジしたLSは、10か月後の10月19日(LS500h&500)に発売されました。内容は、排気量の変更とハイブリッド関連が充実した車となっています。*LS500は、遅れて12月18日に販売開始
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新型トヨタレクサスLSの特徴
プラットフォーム
トヨタのプラットフォームといえば、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)が有名ですね。TNGA-Cプラットフォーム・プリウスやC-HRで使われています。
新GA-Lプラットフォームという新しいプラットフォームが採用されて、先代車よりもすこし全長が長くなりました。これにより、ロングボディ車は廃止され、より簡単にレクサスのグレード選択ができるようになりました。
エンジン
出典:オートックワン・トヨタが新ハイブリッドシステムを開発!プリウス式の弱点を克服し、海外でもHVの普及を図る
*イメージ画像です。
エンジン | LS500h(3.5L) | LS500(3.4L) |
パワートレイン | V型8→6気筒DOHC | V型8→6気筒DOHC インタークーラー付きツインターボ |
最高出力 | 220 [299] /6600 | 310 [422] / 6000 |
最大トルク | 356 [36.3] /5100 | 600 [61.2] / 1600-4100(FR) |
最高出力 | 132 [180](モーター) | なし |
最大トルク | 300 [30.6](モーター) | なし |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | Direct Shift-10AT (電子制御10速オートマチック) |
駆動方法 | 後輪駆動(FR) 4輪駆動(AWD) | 後輪駆動(FR)/4輪駆動(AWD) |
*最高出力・単位:kW[PS]/r.p.m.
*最大トルク・単位:N・m[kgf・m]/r.p.m.
*最高出力(モーター)・単位:kW[PS]
*最大トルク(モーター)・単位:N・m[kgf・m]
エンジン表です。LS460とLS600hの2グレードだったのですが、両車とも排気量が変更され、8気筒から6気筒へ、5.0Lと4.6Lは3.5Lと3.4Lとなりました
ハイブリッドシステムはレクサスLC500hで使っていたマルチステージハイブリッドを採用、走行用のモーターに自動変速機構を取り付けたもので、バッテリーは、ニッケル水素からリチウムイオンバッテリーへと変更。かなり、燃費が向上しましたね。
また、トヨタのMIRAIで知られるFCV燃料電池を搭載するという話がありますが、これは2020年のオリンピックまでには登場させるようになっているようです。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | LS500h(3.5L) | LS500(3.4L) |
全長 | 5090/5210→ 5235 | 5235 |
全幅 | 1875→ 1900 | 1900 |
全高 | 1475→ 1450~60 | 1450~60 |
ホイールベース | 2970/3090→ 3125 | 3125 |
室内長 | 2175/2225~95→ 2080-2145 | 2080-2145 |
室内幅 | 1600→ 1615 | 1615 |
室内高 | 1185→ 1160 | 1160 |
単位:mm
ボディーサイズです。新型トヨタレクサスLSのボディーサイズは、新GA-Lプラットフォームとなりましたので、前車の数字と比較してみますと、全長・全幅が大きくなっています。
その分、全高は少し低くなってますが、全体のバランスをみてからのもので、あまり全体を大きくしてしまいますと箱型のような形になります。セダンでもやはり流線型のデザインがかっこいいですからね。
燃費
燃費 | 2WD(FR) | 4WD(AWD) |
LS500h/3.5L | H:15.6~16.4 | H:14.4L |
LS500/3.4L | G:10.2 | G:9.5~9.8 |
*単位:JC08モードkm/L
燃費表です。車体が重いのでいくらハイブリッドとはいえ、そんなに燃費はよくはないです。JC08モード15.6~16.4km/Lです。1.0~1.3Lのガソリン車並みの燃費にあたります。特にガソリン車は、ツインターボがついても10.2km/Lですので、実燃費ともなりますと、10km/Lを切る恐れがあります。
レクサスLSの場合は、燃費うんぬんというよりもやはりこの車に乗ってることが、楽しいのではないかと思います。トヨタの高級車セダンであり、特に会社社長さんたちには、魅力のある車ですから。
ボディー色
LS500h・LS500の共通色
ソニッククオーツ
ソニックシルバー
ソニックチタニウム
マンガンラスター
ブラック
グラファイトブラックガラスフレーク
レッドマイカクリスタルシャイン
ソニックアゲート
スリークエクリュメタリック
アンバークリスタルシャイン
ディープブルーマイカ
出典:トヨタ公式 LS600h/L・LS460/Lの共通色
ボディー色で、けっこう揃っています。やはり高級感を求めればブラックあたりが人気で、いかにも社長や会長の車って感じです。
まさか、オレンジ色のような蛍光色を出す感じではないですからね。茶系統のシブい色なら個人的にはいいと思います。
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装備
ホワイト
ブラック
クリムゾン&ブラック
キャメル
ブラウン
アイボリー
トパーズブラウン
ノーブルブラウン
ブラック&ホワイトグレー
フレアレッド
アイボリー
シャトー
内装です。革張りのゴージャスな空間、さすがレベルが違いすぎます。ただ、個人的にはすこし遊び心があればいいかなと思います。
新型トヨタレクサスLSでは、シートはほぼ本革(一部合成皮革)で、内装色は12色あり、内装を豪華に演出しています。
出典:You Tube Lacking mirrors, BMW i8 gives clear rear views
外装です。LS500Lの顔とも言われているスピンドルグリルです。これは、外国の自動車メーカー特に高級車でのフロントマスクで利用されているデザインです。これにより世界のブランドへの仲間入りをした感じですね。
あと、噂というか先の話ですが、ミラーレスの車が誕生するかもしれません。もうすでにBMW i8という車で試験的な試運転が行われています。ミラーレスはサイドミラーを使うのではなく、小型なカメラを装着をした電子ミラーを搭載して、映像化にし車内のモニタで映し出すシステムです。
国土交通省が自動車の保安基準を2016年6月より改定。
日本でもバックミラーやサイドミラーの代わりにカメラとモニターでシステムをすれば、一般公道で走れるようになりました。このミラーレスの普及はまだ先のようですが、目玉になりそうな予感です。
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安全性能
・プリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ)
ミリ波レーダーと単眼カメラで車両や歩行者を検知して、ぶつかる可能性があると判断した場合、警報がなり危険をお知らせします。警報があっても危険度が大きくなったときは、ブレーキが制御して衝突被害や回避を促します。
・レーンキーピングアシスト(LKA)
おもに、高速道路や自動車専用道路で、ロングドライブをするときに疲れていきますと、居眠りまではいきませんが自然とハンドルさばきがゆるくなります。車線から車体がはみ出しそうになったら、警告音でお知らせします。
・オートマチックハイビーム(AHB)
夜間では、ハイビームで走行していますが、たまに対向車がやってきます。そのとき自動的にロービームへと切り替わる装備で、手動による動きを軽減させます。
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
ミリ波レーダーと単眼カメラによって、先行車を検知し、運転手が設定した車間距離を保ちながら、追従走行を支援。
出典 You Tube Lexus Safety System +A
・プリクラッシュセーフティシステム(歩行者注意喚起・アクティブ操舵回避支援)
・フロントクロストラフィックアラート[FCTA]
・Lexus CoDrive(レーダークルーズコントロール (全車速追従機能付)
・レーントレーシングアシスト[LTA]・レーンチェンジアシスト[LCA])
・ドライバー異常時停車支援システム(レーントレーシングアシスト[LTA]連動型)
・上下2段式アダプティブハイビームシステム[AHS]
・ロードサインアシスト[RSA]
・先行車発進告知機能[TMN]
レクサスLSにはLexus Safety System +の安全性能が標準装備されました。また、一部のグレードには新しく進化したLexus Safety System +Aが標準装備されます。
Lexus Safety System +Aの内容は、+と比べてかなり複雑なものになっています。それだけ、安全性能が細かく設定されていることですね。まさか、+の上を作るとは思いませんでした。ということは、今後また新たに安全性能が追加されるとしたら、アルファベット順に次は+Bとなるんでしょうか。
ちょっと、ややこしいなと思えば、LS500hと500のみでしたら、Lexus Safety System +なら、4個で済みます。
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新型トヨタレクサスLSの価格
価格 | 2WD(FR) | 4WD(AWD) |
LS500h “EXECUTIVE” | 1,640万円- | 1,680万円- |
LS500h “version L” | 1,460万円- | 1,500万円- |
LS500h“F SPORT” | 1,310万円- | 1,272万円- |
LS500h “I package” | 1,180万円- | 1,220万円- |
LS500h | 1,120万円- | 1,160万円- |
LS500 “EXECUTIVE” | 1,500万円- | 1,540万円- |
LS500 “version L” | 1,320万円- | 1,360万円- |
LS500“F SPORT” | 1,200万円- | 1,210万円- |
LS500 “I package” | 1,042万円- | 1,082万円- |
LS500 | 980万円- | 1,020万円- |
価格表です。トヨタの最高セダンですから、1千万円越えしましたが、新しい性能も搭載していますので、しかたがないかなと思います。
購入をすることはなかなか難しいですが、技術革新が進んでいる車なので、チェックはしておきましょう。いずれこれらのシステムが、中型車や小型車へ移動していきますので、よい性能が搭載された小型車が買える時期もくるかもしれません。
今最新の技術がどのような形でレクサスに投影されるか、価格も目を見張る金額ですがこれから先の車を考える上で、レクサスの今後を見ていきたいと思います。
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ライバル車について
メルセデスベンツ Sクラス
出典:ヤナセ公式 メルセデスベンツ Sクラス S550 Long
メルセデスベンツ Sクラス(S 550 ロング4663cc)の現行車です。ハイブリッドは搭載されていません。値段は1638万円~です。
S300hとS400hにはハイブリッド搭載です。手は届きませんが見ていて飽きのこないデザインですね。
BMW・7シリーズ
現行車のBMW7シリーズ(750i/4394cc)です。V型8気筒DOHCを搭載。ハイブリッドはありません。
意外と有名な外国車ってハイブリッドを搭載はしてはいませんね。車体が大きくて作りにくいのでしょうか。その点、レクサスLSは、ハイブリッドありFCV燃料電池車を作ろうと考えています。
アウディA8
アウディA8(4.0 TFSI/3992 cc)の現行車です。1367万円~ですね。V型8気筒DOHCインタークーラー付バイターボを搭載しています。今のところ、このクラスでのハイブリッドはありません。いずれハイブリッドかEV車になると思います。
アウディA8新型フルモデルチェンジでPHVや自動運転搭載か?価格や発売日は?
トヨタレクサスLSの評判
新型レクサスLS。
地味にすごいって思ったこと。
エアコンの吹き出し口の角度調整が 埋め込まれてて 見た目はそのまま。 pic.twitter.com/IhH9ZhT3PM
— みね@東京モーターショー参戦♪ (@Mine_86_LFA) October 20, 2017
ミッドランドスクエアレクサスショールームにて!!
昨日発売された 新型レクサスLS! pic.twitter.com/sE7xTXqmVs
— みね@東京モーターショー参戦♪ (@Mine_86_LFA) October 20, 2017
東京モーターショーのプレス公開だ。そしてこれがレクサスLSのコンセプトカー。かっこいい。#東京モーターショー #車 #car #クルマ好き #golfer pic.twitter.com/vKFbJcUDpo
— bruder.golf (@bruder_golf) October 25, 2017
まとめ
新型トヨタレクサスLSは、いかがだったでしょうか
2017年には新しい安全性能Lexus Safety System +全車投入のため、トヨタのレクサスシリーズは進化します。新しいハイブリッドを筆頭にダウンサイジングターボやFCV燃料電池、そしてミラーレスなど仕掛けるようです。
価格が気になりますが、今後の車の未来を考える上でトヨタのレクサスの動向が楽しみになってきましたね。