日産が開発したSUV車のエクストレイルは、売上にも貢献した人気の車です。2013年には、3回目にフルモデルチェンジを行ないました。その日産エクストレイルが新型に向けてのマイナーチェンジが2017年6月8日に行われました。
では、日産新型エクストレイルの特徴や価格・燃費・エンジン・装備・安全性能、評価など、今入っている情報を元にお伝えします。
目次
日産エクストレイルの歴史
初代 T30型(2000年-2007年)
前期型(2000年11月-2003年6月)
後期型(2003年6月-2007年8月)
エクストレイルFCV
初代です。エクストレイルの日本仕様は、2.0Lガソリン車のみでターボを搭載しています。
トランスミッションは4速AT (E-ATx)5速MTです。欧州ではディーゼル車、他国では2.5Lガソリン車を投入。
2003年には、高圧水素式燃料電池車「エクストレイル FCV」をお披露目。主に企業向けリース車として販売を開始。2000年初期からFCVを作っていたのですね。
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2代目 T31型(2007年-2015年)
前期型
20Xtt 後期型
クリーンディーゼル搭載 20GT(前期型)
2代目です。2.0Lガソリン車に2.5Lを追加。エンジンはターボ仕様だったが、平成17年排出ガス規制に適合しないため廃止。トランスミッションは6速AT・6速MT・エクストロニックCVT(-M6)です。
海外ではディーゼル車が人気だということで2008年には、コモンレール式ディーゼルエンジンを搭載した「20GT」を日本で一般販売開始。ラインが若干、丸びを帯びてる感じですね。
3代目 T32型(2013年-)
20Xエマージェンシーブレーキパッケージ
20X HYBRID 4WD
3代目です。この代からガラッと雰囲気が変わります。ごつい感じのクロスオーバーSUVへ路線変更です。
今まで日産独自のプラットフォームで作っていましたが、プラットフォームをルノーで共同開発しました。まさに世界を相手にする車を作ったのです。
2013年には、北米仕様の2代目ローグとして販売。2.0Lと2.5L(海外仕様)。2015年5月には、ハイブリッド車を追加。
そのため、ディーゼルエンジンを搭載した日本仕様「20GT」を廃止。ガソリン車とハイブリッド車のみとなります。その後オーテックジャパン扱いのマイナーチェンジを行う。2016年11月24日は、特別仕様車「20Xtt エマージェンシーブレーキパッケージ」を発売。
2017年4月6日には、中国仕様、同年6月8日、日本仕様車がマイナーチェンジしました。月間販売目標の5,000台を越えて総受注台数が5,216台といい滑り出しをしました。
新型日産エクストレイルの発売日
3代目が2013年にフルモデルチェンジをしています。周期的には5~6年なんですが、予定では2018年ごろだと推測します。
フルモデルチェンジにむけて、まず2017年6月8日にマイナーチェンジをしました。ということは新型フルモデルチェンジの発売日は、やはり2018年以降となりますね。噂では、PHEVとなる模様です。
あの三菱アウトランダ―PHEVからのノウハウで作る話が出ています。
なぜ、三菱からなのか。
三菱は2016年9月より燃費不正問題が発覚して、大変になっている時に日産の傘下に入りました。この影響がどのようにでるかはわかりませんが、日産エクストレイルのPHEV化をするのかどうかはちょっと不透明かなと思います。
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新型日産エクストレイルの特徴
プラットフォーム
3代目の日産エクストレイルのプラットフォームは、CMF(コモン・モジュール・ファミリー)といって日産とルノーが共同開発したもので作られています。
理念としてはコックピット・エンジン・フロントアンダーボディ・リヤアンダーボディ+電子アーキテクチャーを総合的に考えます。コスト面や生産性を考えますと、新型日産エクストレイルは引き続きCMF(コモン・モジュール・ファミリー)を利用すると推測します。
今回のマイナーチェンジなので、プラットフォームの変更はありません。
エンジン
エンジン | G車 | HV車 |
パワーユニット | 2.0L直列4気筒 | 同じ |
最高出力 | 108[147]/6000 | 同じ |
最大トルク | 207[21.1]/4400 | 同じ |
最高出力(モーター) | 電池はリチウム | 30/[41] |
最大トルク(モーター) | 電池はリチウム | 160[16.3] |
トランスミッション | エクストロニックCVT(無段変速機) | 同じ |
駆動方式 | 2WD/4WD | 同じ |
最高出力・単位:kW・PS/rpm
最大トルク・単位:N・m[kgf・m]/rpm
最高出力(モーター)・単位:kW[PS]
最大トルク(モーター)・単位:N・m[kgf・m]
現行車のエンジン表です。ガソリン車とハイブリッド車が販売されています。新型エクストレイルに2.0Lクリーンディーゼル車の日本仕様を復活させようか?という話が出ています。
海外では排ガス規定が厳しいので、その対策として日産はクリーンディーゼル車を海外で販売しています。マツダのクリーンディーゼル車も海外で人気がありますね。
日本ではハイブリッドの方が人気がありますので、どうなのかな?と思います。確かに2代目エクストレイルの日本仕様でクリーンディーゼル車を販売しましたが、反応がいまいちだったのか、販売不振だったのか、2代目で日本仕様車の販売をやめています。やはり、今のところはハイブリッドが強い感じですね。
今回のマイナーチェンジでは、エンジンの改良ですこし燃費の向上がみられます。肝心のクリーンディーゼル日本仕様車は出ませんでした。
発売日でも書きましたが、新型フルモデルチェンジでは、PHEVになるのではと話が出ています。これにより、ますます日本でのクリーンディーゼル日本仕様車の生産・販売が難しくなる気はしますね。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | 現行車 |
全長 | 4640 |
全幅 | 1820 |
全高 | 1715 |
ホイールベース | 2705 |
室内 長 | 2005~55 |
室内 幅 | 1535 |
室内 高(サンルーフ付車) | 1270(1220) |
*単位:mm
現行車のボディーサイズ表です。今回のマイナーチェンジでは大きさは変わりませんでした。新型フルモデルチェンジでは、PHEVを搭載かと言われていますので、多少のサイズ変更は行われると思います。
燃費
燃費 | 2WD | 4WD |
G車 | 16.4 | 16.0 |
HV車 | 20.6→20.8 | 20.0 |
*単位:JC08モードkm/L
現行車の燃費表です。今回のマイナーチェンジでは、一部改良により、ハイブリッドの燃費がすこし向上しています。ほかの変化はありませんでした。
グリーンディーゼル車の復活という話もありますが、過去の日産エクストレイルのグリーンディーゼル車の燃費は13.8~14.2km/Lでした。ガソリン車よりも低いともなりますとちょっと赤信号がつきますね。
マツダのCX-5の燃費が18.4km/Lですので、もし新型エクストレイルにグリーンディーゼルを搭載しようとしますと相当頑張らないといけないからです。
さらに新型フルモデルチェンジでは、PHEVの話が出ていますが、新型のグリーンディーゼル日本仕様がこの先出るかは、未知数です。
ボディー色
マイナーチェンジにより、変更・追加した色
プレミアムコロナオレンジ(特別塗装色)
ガーネットレッド(特別塗装色)
オリーブグリーン
ギャラクシーゴールド
インペリアルアンバー
シャイニングブルー
ブリリアントホワイトパール(特別塗装色)
ブリリアントシルバー
ダークメタルグレー
ダイヤモンドブラック(特別塗装色)
バーニングレッド
チタニウムカーキ
旧色
バーニングレッド
キャニオンブロンズ
チタニウムカーキ
スチールブルー
ブリリアントホワイトパール
ブリリアントシルバー
ダークメタルグレー
ダイヤモンドブラック
今回マイナーチェンジしたボディー色です。8色から全12色へ変わりました。特別塗装色が追加されています。色のバランスもいいですね。これは、おそらく若者を意識した色使いとなっています。私が思うに、日産が一番派手な色を選択するイメージがあります。
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装備(内装&外装)
運転席
2列シート
3列シート
グライディングウイング
現行車の内装です。今回のマイナーチェンジでは、高級感のある素材を使って全体的に品質をあげています。欧州仕様では、グライディングウイングというインストルメントパネルを装備、ハイグレードには8つのスピーカーで音を楽しむ「BOSEプレミアム・オーディオ・システム」が標準装備されていますが、日本仕様車での搭載はありませんでした。
今後の新型フルモデルチェンジでは欧州仕様ようなよりいっそうの充実した内装になるかもしれませんね。
マイナーチェンジ後
リモコンオートバックドア(ハンズフリー機能、挟み込み防止機構付)
マイナーチェンジ後の外装です。Vモーションというフロントグリルを施しています。これは、日産の顔となりすべての日産車はこのVモーションに変更していきます。
リモコンオートバックドアでは、リアバンパーの下に設置してるセンサーに足の甲でタッチしてバッグドアをあけます。かなり凝ったドアとなりました。(グレード別設定あり)
好評であれば、ひきつづき新型フルモデルチェンジでもリモコンオートバックドアは、今度は標準装備くらいにはなってる可能性がありますね。
安全性能
マイナーチェンジによる安全性能です。詳しい安全装備は、こちらでどれが標準装備かがわかります。
かなり、安全性能が充実していますね。だいたいが、メーカーオプションです。これだけありますと迷いますが、しっかりと考えてから装備という形になりますね。
「プロパイロット1.0」搭載
出典 You Tube 日産自動車、新型「セレナ」に自動運転技術「プロパイロット」を搭載
新型セレナで搭載の自動運転技術「プロパイロット1.0」がエクストレイルに載せるのではないか?という話が出ていましたが、今回のマイナーチェンジで搭載されました。プロパイロット1.0は、メーカーオプションでグレード20Xと20Xハイブリッドのみ装着できます。
プロパイロット1.0のレベルは、高速道路同一車線自動運転技術でのサポート使用限定となります。走行中、カメラやレーザー照射で周囲を確認し車体をコントロールしつつ、円滑に車間距離を保ち安全かつストレスのない運転を目指しているレベルです。一般道では、まだ車の性能が出来上がってはいませんので使えません。2020年をめどに一般道でも自動運転できるようになるようですね。
2017年~18年に出るであろう新型日産エクストレイルは、ガソリン車とハイブリッド車とクリーンディーゼル車で行くか?PHEVのなるのか、自動運転技術「プロパイロット1.0」搭載済での今後のエクストレイルの動向がどうなるか楽しみですね。
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新型日産エクストレイルの価格
価格表 | 2WD | 4WD |
20S[2列シート] | 219万円~ | 240万円~ |
20X[2列~3列シート] | 254~262万円~ | 275~282万円~ |
20SHYBRID[2列シート] | 258万円~ | 279万円~ |
20XHYBRID[2列シート] | 289万円~ | 309万円~ |
20Xtt[2列~3列シート]*廃止? | 282~290万円~ | 303~310万円~ |
20Xt ブラックエクストリーマーX[2列~3列シート]*廃止? | なし | 318~325万円~ |
モード・プレミア[2列~3列シート] | 307~316万円~ | 327~337万円~ |
モード・プレミアHYBRID[2列シート] | 343万円~ | 364万円~ |
20XエクストリーマーX[2列~3列シート] | なし | 328~305万円~ |
20XエクストリーマーX・HYBRID[2列シート] | なし | 328万円~ |
20XブラックエクストリーマーX[2列~3列シート]*廃止? | なし | 291~298万円~ |
20XブラックエクストリーマーXHYBRID[2列シート]*廃止? | なし | 329万円~ |
モード・プレミア[2列~3列シート] | 307~316万円~ | 327~337万円~ |
モード・プレミアHYBRID[2列シート] | 343万円~ | 364万円~ |
モード・プレミア ハイコントラスト[2列~3列シート] | 317~327万円~ | 338~347万円~ |
モード・プレミアHYBRID ハイコントラスト[2列シート] | 345万円~ | 366万円~ |
マイナーチェンジで変更した価格表です。マイナーチェンジ前の価格と比較してみますと、10万円~20万円ほど高くなっています。これは、最新の安全性能がほぼ標準装備と一部改良で金額が高くなっているからです。車も常に進化していますから、その分高くなるわけです。
ちなみに2017年、6月18日時点での受注台数が5,216台と月間目標販売台数5,000台を超えました。それだけ、期待感がありますからやはりいい車を出せば売れるってことですね。
新型フルモデルチェンジでは、さらに磨きがかかり、自動運転プロパイロット1.0が標準装備されれば、価格もまた上がるのではないでしょうか。
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ライバル車
トヨタハリアー
出典:You Tube 特別動画 トヨタ ハリアー ハイブリッド VS 日産 エクストレイル(試乗比較編)
トヨタハリアー2.5Lの割には、エクストレイルと比べて重量が約200kgほど軽いですね。しかも機敏な走りをします。2017年6月8日、マイナーチェンジをしました。2.0L直噴ターボが追加されています。
燃費はJC08モード21.8km/L(ハイブリッド)で、車体が軽い分、燃費もすこし上ですね。新型フルモデルチェンジでのエクストレイルも車体に関してはてこ入れをするでしょうから、燃費はすこしは上がると推測します。
【新型トヨタハリアー&G’s】マイナーチェンジで価格や燃費は?安全性能やハイブリッド評判は?
マツダCX-3&5
マツダCX-3
出典:マツダ公式 CX-3
マツダCX-5
出典 マツダ公式 CX-5
CX-3は、1.5Lのディーゼル車JC08モードで燃費も23km/L。CX-5は、2.2Lディーゼル車でJC08モードで18.4km/L。
マツダではかなり人気のある車ですね。もし、新型エクストレイルにディーゼル車が復活となれば、当然マツダのライバルですね。燃費向上も本格的に考えなくてはいけません。楽しみですね。
【新型マツダCX-3】価格の値下げは?ガソリン車追加で燃費や評価は?
【マツダ新型CX-5】初フルモデルチェンジ燃費や価格?発売日やライバル車は?
日産エクストレイルの評判、評価
エクストレイルかっこよくなってんなって思ったらやっぱマイナーチェンジしてんのな
— 紺碧 (@py_cmpt) June 21, 2017
マイナーチェンジしたエクストレイルも見てきた!新しいアルミホイールかっこいいなぁw
機能面でも充実してて魅力的になったw
赤はエクストレイルらしいw pic.twitter.com/fZKzbUahm0— クルマfanゆう (@eozAzFSzin2b3NL) June 13, 2017
マイチェンしたエクストレイル見に行きたい!NISMOかっこよさげ(♡°°♡)!!
— clim-alps-onna (@AlpsOnna) June 10, 2017
まとめ
日産新型エクストレイルは、いかがだったでしょうか?
3代目になって日が浅いのですが、次の新型エクストレイルへ伏線としてマイナーチェンジを2017年6月8日にしました。
日産セレナやノートのEV化など、変化が激しい日産ですが、本格的に自動運転プロパイロット1.0を全車搭載する日も近いのではないでしょうか。もちろん、燃費や価格・装備の充実・安全性能を含めた車でなければなりません。
今後の日産新型エクストレイルの動きを暖かく見守っていきましょう。