2016年12月21日、ミツビシ・ekスペース及び・カスタムはマイナーチェンジをして発売されました。ミツビシ・ekシリーズはかなりの人気を得たのですが、2016年4月、ミツビシの燃費不正問題が発覚。信用を失ってしまいました。そのさなかでの今回のekスペース・カスタムのマイナーチェンジは、再出発として送り出された車です。
では、ミツビシ・ekスペース・カスタムの特徴や価格、評判やライバル車など今、わかってる情報を元にお伝えしたいと思います。
目次
ミツビシ・ekスペース・カスタムの歴史
ミツビシ・eKスペース(初代)
eKスペース 前期型 G e-ASSIST(2014年2月~)
eKスペースカスタム 前期型 T e-ASSIST
ミツビシek・スペースの元は、2013年に発売された3代目ミツビシekから枝分かれした車です。これに合わせてek・スペース・カスタムも設定されました。また同じ時期に、日産でグレードなど違いはありますが、デイズルークスをOEM車として発売。
なお、今回のマイナーチェンジは後期型になりますので、すこしフロントマスクのデザインが変わります。
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ミツビシ・ekスペース・カスタムの特徴
プラットフォーム
ミツビシ・ekスペース・カスタムのプラットフォームは、元のミツビシ・ekのそのまた上の三菱・トッポで使用したプラットフォームが使われています。見比べますと、フロント・マスクに違いがありますね。
エンジン
エンジン | ek・スペース・カスタム | D・タント・カスタム | H・N-BOX・カスタム | S・スペーシア・カスタムZ |
パワーユニット | 12バルブ・3気筒(ターボ) | 水冷直列3気筒 12バルブDOHC横置(ターボ) | 水冷直列3気筒横置(ターボ) | 水冷4サイクル直列3気筒(ターボ) |
最高出力 | 36~47[49~64]/6000~6500 | 38~47[52~64]/6400~6800 | 43~47[58~64]/6000~7300 | 38[52]/6500 |
最大トルク | 59~98[6.0~10.0]/5000 | 60~92[6.1~9.4]/3200~5200 | 65~104[6.6~10.6]/2600~4700 | 63[6.4]/4000 |
最高出力(モーター用) | なし | なし | なし | 1.6[2.2]/1000 |
最大トルク(モーター用) | なし | なし | なし | 40[4.1]/100 |
トランスミッション | INVECS-Ⅲ CVT | CVTインパネセンターシフト | CVT | インパネシフトCVT |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD/4WD | 2WD/4WD | 2WD/4WD |
*最高出力単位:kW[PS]/rpm
*最大トルク単位:N・m[kg・m]/rpm
*最高出力(モーター用)単位:(kW/rpm)
*最大トルク(モーター用)単位:(N・m/rpm)
ミツビシek・スペース・カスタムのエンジン比較表です。各カスタム系は、大体同じ構造です。
優位に立っているのがやはりスズキ・スペーシア・カスタムZで、すでにハイブリッド(S-エネチャージ)を搭載しています。
ek・スペース・カスタムも、今後スズキにならえということでハイブリッド化していくと思います。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | ek・スペース・カスタム | D・タント・カスタム | H・N-BOX・カスタム | S・スペーシア・カスタムZ |
全長 | 3395 | 3395 | 3395 | 3395 |
全幅 | 1475 | 1475 | 1475 | 1475 |
全高 | 1775 | 1750 | 1780~1800 | 1735~40 |
ホイールベース | 2430 | 2455 | 2520 | 2425 |
室内長 | 2235 | 1930~2200 | 2180 | 2215 |
室内幅 | 1320 | 1350 | 1350 | 1320 |
室内高 | 1400 | 1365 | 1400 | 1375 |
重量 | 950~1010 | 940~1010 | 950~1000 | 890~950 |
*単位:mm/kg
ミツビシek・スペース・カスタムのボディーサイズ比較表で、全体的に似たりよったりです。ek・スペース・カスタムの室内高はN-BOX・カスタムと同じなので、かなり出入りがし易そうですね。
燃費
燃費 | 2WD | 4WD |
ek・スペース・カスタム | G:22.0~22.2 | G:20.4~20.6 |
D・タント・カスタム | G:26.0~28.0 | G:24.6~25.8 |
H・N-BOX・カスタム | G:25.6 G/T:22.0 | G:23.6 G/T:20.8 |
S・スペーシア・カスタムZ | H:30.6 H/T:26.8 | H:29.0 H/T:25.6 |
単位:JC08モード・km/L
ミツビシek・スペース・カスタムの燃費比較表です。スズキは、ハイブリッドとターボ車で他社を圧倒していますが、それに比べてek・スペース・カスタムの燃費もこの中では一番低い数字です。
2016年は、ミツビシにとっては受難の年で、燃費不正問題と10月には日産に買収されてしまいましたから、今回のマイナーチェンジでは、燃費まで改良ができなかったかもしれません。
今後は、日産の配下の元で生産・販売となりますが、ミツビシの展開がどうなっていくのでしょうか。
ボディー色
ミツビシek・スペース・カスタム
ミツビシek・スペース
ミツビシek・スペース・カスタムのボディー色です。カスタムが9色で、下はek・スペースのボディー色で12色あります。色的には女性を意識した色合いになっているのではないでしょうか。
しかも、ルーフの色が白と黒に分かれています。どちらを選択するかは購入予定者次第ですが、走りはほぼ同じなので色の好みだけの問題ですね。
装備
ミツビシek・スペース・カスタムの内装です。下はek・スペースの内装です。作りはそう変わってはいませんが、カスタムの場合は、室内は黒で統一されています。
室内の色を明るくしたい方は、ek・スペースがいいように思えます。シックに高級感を持たせたのならカスタムという感じでしょうか。
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ekスペース・カスタム
ekスペース
ミツビシek・スペース・カスタムの外装です。下はek・スペースの外装です。
違いは、フロントマスクですね。カスタムはいかつい顔をしていますが、ek・スペースはおとなしめの顔をしています。カスタム系は、どこの車でもやはり男前な感じのするフロントマスクですね。
なお、ek・スペース・カスタムの初代の後期型となります。
安全性能
低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM-City]
誤発進抑制機能(前進時)
アクティブスタビリティコントロール[ASC]
エマージェンシーストップシグナルシステム
ekスペース・カスタムの安全性能です。ミツビシ e-Assistを搭載しました。
一番重要なのが、低車速域衝突被害軽減ブレーキシステムで、先行車との間の速度が約15km/L以内なら衝突を回避できるシステムです。
ただし、自動で緊急ブレーキがかかるわけではありませんので、いつ誤差動してもブレーキペダルを踏める状態にしておくことが大事です。
ek・スペースとほぼ同じで、見た目とボディー色と内装と予算等と総合的に考えてから、購入を検討してみましょう。
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ミツビシ・ekスペース・カスタムの価格
価格 | 2WD | 4WD |
カスタム/G(e-Assist) | 156万円~ | 167万円~ |
カスタム/G(Safety Package) | 164万円~ | 175万円~ |
カスタム/T(e-Assist) | 175万円~ | 185万円~ |
カスタム/T(Safety Package) | 182万円~ | 193万円~ |
ミツビシ・ekスペース・カスタムの価格表です。ekスペースの価格は123万円~169万円~でやはりカスタムの方が若干高いですね。
ekスペース・カスタムには専用のパーツがつきます。
フロントグリル(メッキ)、LEDポジションランプ、フロントバンパー、サイドアンダースポイラー、ルーフスポイラー、テールゲートガーニッシュ(メッキ)(エクステリア*1)この分が上乗せしているのでしょう。
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ライバル車について
ダイハツ・タント・カスタム
ダイハツ・タント・カスタムですね。価格152万円~187万円~です。ミツビシの価格といい勝負していますね。お互いまだガソリンターボ車で、高さも十分にあります。デザイン的には、おしゃれな感じでいいですね。
【ダイハツ新型タント&カスタム】価格や燃費は?発売日や評判は?
ホンダ・N-BOX・カスタム
ホンダ・N-BOX・カスタムです。価格は148万円~193万円です。各車とも中身は、同じくらいなのでやはり見た目勝負ですね。
【ホンダ新型N-BOX】フルモデルチェンジの価格と燃費や評判は?
スズキ・スペーシア・カスタムZ
スズキ・スペーシア・カスタムZです。これもマイナーチェンジをしました。価格は149万円~168万円です。唯一、ハイブリッド搭載ということで一歩進んでる感じがあります。今後の軽自動車はますますハイブリッド化していくのではないかと推測します。
【スズキ新型スペーシアカスタムZ】価格や口コミ・評価は?違いを比較?
ミツビシ・ekスペース・カスタムの評判
https://twitter.com/eozAzFSzin2b3NL/status/924555010964209665
それはそうとeKスペースさんNAでありながらターボのタントよりエンジン静かで笑ったwwww
— チョコノドーレ・サンライナー (@Atlantis_Memory) October 24, 2017
三菱のeKスペース カスタム見てまず思ったのは「仮面ライダースーパー1ぽい」
— huqa (@huqa1) December 23, 2016
まとめ
ミツビシ・ekスペース・カスタムはいかがだったでしょうか。
ミツビシ・ekスペースと同じ日にマイナーチェンジをしました。2016年のミツビシは波乱の年でした。燃費不正問題が発覚したり、日産に買収されたりと落ち着く暇もなく、やっとミツビシ・ekスペースやカスタムをマイナーチェンジすることができました。ミツビシにとっては、一番の稼ぎかしらです。
今後のミツビシを占うにはいい車ですが、さて、お客さんの反応が気になるところです。ミツビシという名前が生き残るかは、信頼をまず回復することが先決です。ミツビシには頑張ってもらいたいですね。