新型トヨタ・マークXは、伝統ある車として長年頑張ってきました。2016年11月にはマイナーチェンジをし新たなグレードの250RDS・350RDSが追加されました。マークXにとっては2代目車のマイナーチェンジです。ですが、不思議なことに新型フルモデルチェンジの話は出てきておりません。
では、新型トヨタ・マークXの発売日、特徴や燃費・価格・装備・安全性能やライバル車・評価など、今わかってる情報を元に推測してお話したいと思います。
目次
新型トヨタ・マークXの歴史
初代(通算10代目) GRX120(2004年-2009年)
前期型(2004年11月 – 2006年10月)
後期型(2006年10月 – 2009年10月)
初代のマークXです。マークXの先代はコロナマークⅡですね。1968年~で1984年からはコロナの名前がなくなります。2004年11月までマークⅡは販売され終了。後継車がマークXなのです。
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2代目(通算11代目) GRX130(2009年 – )
前期型(Premium type, 2009年10月 – 2012年7月)
中期型(2012年8月 – 2016年11月)
後期型 250S(2016年11月 –)
2代目のマークXです。2016年11月で2回目のマイナーチェンジが行われています。排気量とエンジンは2.5L V6/3.5L V6。マイナーチェンジの間が4年あいていますね。その間、特別仕様車で埋めています。
新型トヨタ・マークXの発売日
まだ、3代目の新型フルモデルチェンジの情報は挙がってはいません。
2代目が2009年から販売しています。周期的には新型フルモデルチェンジは、5~6年と言われているので、普通なら2015年か16年あたりに新型フルモデルチェンジでハイブリッド搭載などの手を打つはずなんですが、2012年にマイナーチェンジ、2016年11月に行われてたのもマイナーチェンジでした。
トヨタはハイブリッドやプリウスPHVの生産で昔ながらのマークXまで手が回らないのではないではと思うのですが、あまりにも新型フルモデルチェンジへの道が遠いような気がします。
もし、トヨタが3代目新型マークXを出す気があれば、おそらく2017年末か2018年でしょうね。それか、レクサスに吸収されるか車種再編成するかもと思ったりもします。それか、マイナーチェンジやビックマイナーチェンジでハイブリッド搭載という手もあります。どちらにしても、何かを仕掛けしないとマークXの存在が危ないですよね。
また、噂によりますと2019年まででトヨタ・マークXの販売終了が囁かれています。今はなんともいえませんが伝統あるマークXです。ぜひ生き残ってほしいものですね。
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新型トヨタ・マークXの特徴
プラットフォーム
現行車のトヨタ・マークXのプラットフォームは、12代目クラウンと3代目レクサスGSの共通プラットフォーム・Nプラットホームを使っています。DセグメントおよびEセグメントFR車用のプラットフォームとなります。
ちなみにゼグメントは、主に欧州で利用されている乗用車分類方法で、Eセグメントは全長が約4800mmから約5000mmまでDセグメントでは全長が約4600 – 4800mmの車種となります。ただし、日本車での数値と若干の差があります。
エンジン
エンジン | T・ マークX /2.5L /3.5L +Mスーパーチャージャー | N・ ティアナ /2.5L | N・ スカイ ライン /2.0L(NA/T) /3.5L(H) |
パワートレイン | V型 6気筒DOHC | 直列 4気筒 DOHC | T: 直列 4気筒 DOHC ターボ H: V型 6気筒 DOHC +モーター |
最高出力 | NA: 149~234[203~318] /6400 | NA: 127 [173] /6000 | T: 155 [211] /5500 H: 225 [306] /6800 |
最大トルク | NA: 243~380[24.8~38.7] /4800 | NA: 234 [23.9] /4000 | T: 350 [35.7] /1250 ~ 3500 H: 350 [35.7] /5000 |
最高出力(モーター用) | なし | なし | 50 [68] |
最大トルク(モーター用) | なし | なし | 290[29.6] |
トランスミッション | スーパー インテリジェント 6速 オートマチック[6 Super ECT] | CVT | T: 7M-ATx H: マニュアル モード付 電子制御 7速 ハイブリッド |
駆動方式 | 2WD/FR 4WD | FF | 2WD /4WD |
電池 | なし | なし | リチウムイオン |
*最高出力単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク単位:N・m[kgf・m]/rpm
*最高出力(モーター用)単位:kw[PS]
*最大トルク(モーター用)単位:N・m[kgf・m]
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付・H:ハイブリッド
*DOHC:吸排気弁機構
現行車のエンジン表です。他車では4気筒を積んでいますが、マークXはV型6気筒DOHCを搭載しています。中・大型高級車・スポーツカーでよく使われますね。マークXは、威厳があってかつスポーツカーのような車なんですね。日産スカイラインはハイブリッドを搭載しています。
最新技術に対しては遅れている感じがあります。燃費のことを考えますとやはりそろそろエンジンも新型フルモデルチェンジの時期なんですが。トヨタの戦略が見えてこないですね。
ちなみに2代目トヨタ・マークX3.5L+Mスーパーチャージャーがあります。これは、トムスのスーパーチャージャーを搭載した車で、今現在警視庁にて覆面パトカーとして密かに活躍をしています。
過去の車で350Sというグレードにスーパーチャージャーがついていますが、今回のマークXマイナーチェンジでの市販車はないようです。あくまでも、警察に特化した車になっているようですね。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | トヨタ・マークX /2.5L /3.5L | N・ティアナ /2.5L | N・スカイライン /2.0L(NA/T) /3.5L(H) |
全長 | 4770 | 4880 | 4790 |
全幅 | 1795 | 1830 | 1820 |
全高 | 1435~ 1445 | 1470 | 1450 |
ホイールベース | 2850 | 2775 | 2850 |
室内長 | 1975 | 2130 | 2000 |
室内幅 | 1500 | 1515 | 1480 |
室内高 | 1170 | 1215 | 1160 ~1180 |
重量 | 1510~ 1520 | 1470 ~ 80 | 1660 ~ 1880 |
乗員 | 5 | 5 | 5 |
*単位:mm/kg
現行車のボディーサイズ表です。大きさは、各車あまり変わりません。排気量も数字が近いので各販売店へ行ってみて確認をするといいですね。あとは、見て触ってみて購入するかを決めましょう。
燃費
燃費 | 2WD /FR | フルタイム 4WD |
トヨタ ・ マークX /2.5L /3.5L | NA: 10.0~ 11.8 | NA: 10.6 |
N・ティアナ /2.5L | FF・ NA: 14.4 | なし |
N・スカイ ライン /2.0L(NA/T) /3.5L(H) | FF・ T: 13.0 H: 17.8 | H:16.8 ~ 17.0 |
*単位:JC08モード・km/L
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付・H:ハイブリッド
現行車の燃費表です。マークXの燃費が一番低いですね。やはりエンジンを変えないと燃費向上は難しいかと思われます。公道での走りを重視したいのもわかりますが、排ガス規制(中国でも販売)など、問題が出てきます。
ほんとマークXの立ち位置はかなり中途半端なところにいます。トヨタの戦略にマークXが入っているかですね。ちょっと心配ですね。
ボディー色
ホワイトパールクリスタルシャイン
シルバーメタリック
ブラック
プレシャスブラックパール
ダークレッドマイカメタリック
トゥルーブルーマイカメタリック
現行車のボディー色です。落ちついた感じの色が多いですね。マークXといえばやはりホワイトがブラックが似合います。今回のマイナーチェンジで色が変更しています。以前からあったアイスチタニウムマイカメタリックとダークブルーマイカを廃止。替わりにプレシャスブラックパール(オプションカラー)とトゥルーブルーマイカを採用しています。
追加として、セルフリストアリングコートを全色に施しています。ドアノブなどにつけた小さなキズや洗車でできたキズなど自己修理してくれるクリア塗装です。深いキズには、効果はないようです。あくまでも小さいキズ程度で考えておくといいですね。
装備
グレード 別 | 内装色 |
350RDS 250RDS | ・ブラック Xレッド ・ブラック Xホワイト ・ブラック |
250S 250S Four | ・ブラック のみ |
250G 250G “F package” 250G Four 250G Four“F package” | ・ブラック ・フラクセン |
現行車の内装です。さすがにこまごました内装ではありませんね。とてもシンプルな内装となっています。まさにおしゃれに走る車ですね。また内装色も購入予定者のセンスが見えてきます。レッドを入れて、すこし若い感じにするか、それともフラクセン(白っぽい茶色)で応接間っぽくエレガントの演出するかですね。ブラックで全体をまとめるのもいいかなと思います。
現行車の外装ですね。今回のマイナーチェンジでは、フロントマスクが変わっています。ヘッドランプが鋭くなった分、フロントバンパー(前全体)もその形状に合わせて全体を覆ってる感じですね。フロントグリル(エンブレムの方の前網目)やロアグリル(前ナンバーの網目)も合わせた感じとなります。
安全性能
現行車の安全性能ですね。今回のマイナーチェンジで、全車衝突回避支援パッケージ・Toyota Safety Sense Pを標準装備をしました。フロントエンブレムであるマークXのXロゴに感知するためのミリ波レーダーを一体化させて、フロントマスクのデザインを損なわないようにしました。
新型トヨタ・マークXの価格
価格 | 2WD (FR) | Four 4WD |
350RDS | 385 万円~ | なし |
250RDS | 343 万円~ | なし |
250S | 320 万円~ | なし |
250S Four | なし | 345 万円~ |
250G | 291 万円~ | なし |
250G Four | なし | 316 万円~ |
250G “F package” | 265 万円~ | なし |
250G Four “F package” | なし | 290 万円~ |
現行車の価格表です。最高価格で385万円~ですね。あとは、メーカーオプションとディーラーオプションの分と装備価格がつきますので、若干高くなってきます。もし、新型フルモデルチェンジでハイブリッド搭載ともなれば、さらに値段は上がるでしょう。
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ライバル車について
日産ティアナ
出典 日産公式 ティアナ
日産ティアナですね。排気量は2.5L。駆動方式がFF。トランスミッションCVT。価格は289万円~351万円~。
2014年1月、日産ティアナは日本で発売されています。意外と新しい車なんですね。しかも、生産国は中国で逆輸入した形となります。2015年日本仕様では2回マイナーチェンジが行なわれています。2016年には、中国仕様がマイナーチェンジしたことで、日本仕様でもビックマイナーチェンジがあるのではないかと噂があります。
上品なデザインのNA車ですね。海外では排ガス規制もありますから、いずれEV車に変わる可能性もありますね。そうなったら、トヨタ・マークXの燃費との差がますます広がってしまいます。
日産スカイライン
出典 日産公式 スカイライン
日産スカイライン(セダン)ですね。排気量は2.0L・3.5L。駆動方式はFR。トランスミッション7AT。価格413万円~609万円~。
トヨタ・マークXの燃費JC08モードで10.0~11.8km/Lでスカイラインの燃費はJC08モード16.0~17.8km/Lです。ハイブリッドによる燃費なので、かなり差をあけられています。2017年には、新型スカイラインクーペが発売される予定です。私としては、やはりスカイラインクーペのイメージが強いのですが、もちろんセダンもかっこいいですね。
新型トヨタ・マークX・G’sについて
新型トヨタ・マークXには、もうひとつ顔があります。G’sシリーズですね。排気量2.5L/3.5L。価格は369万円~432万円~。
G’sシリーズは、GAZOOレーシング(モータースポーツ)で培われてたノウハウを活かし、市販車用として作りかえたスポーテイタイプの車です。ノア/ヴォクシー・ヴィッツ・プリウスにも採用されています。
簡単に言えば走りに特化したカスタムカーですね。
「G’s」エンブレム付専用スポーツシートを使ったりとけっこう人気がありました。が、2016年11月のマイナーチェンジに伴い、販売終了となっています。
と言うことはトヨタ・マークXが終わるのではないかという話も噂レベルではなく現実味を帯びてきた感じがします。
トヨタ・マークXの評判
マークXの覆面すごい。トヨタの本気仕様なのね。
— かいろうれっしゃ (@corridortrain) February 28, 2017
現行トヨタ車で一番かっこいいと思うのはマークXのG's
ホンダ車ではNSX、次点CR-…あいつはもう…— たかちょん@CR-Z (@takachon4037) February 18, 2017
現行のマークXカッコいいよねw
トヨタ車で初めて惚れた車だわw— A nur house (@Anurhouse1) February 15, 2017
まとめ
新型トヨタマークXはいかがだったでしょうか。
マークXは、けっこう厳しい状況ではないでしょうか。
もしかしたらなくなってしまう恐れがあります。1968年からずっとマークの名でトヨタの名前を引っ張ってきました。49年も続いた伝統ある車です。やはり、プリウスやレクサスの活躍で、影が薄くなったんでしょう。もったいない話でもあります。
2017年は、マツダRX-7やトヨタ・スープラが復活ののろしを挙げています。これはあくまでも噂なので参考程度です。ですから、もしマークXが無くなっても新しい車となって復活するかもしれませんね。まだ、販売終了とは決まっていません。今後のトヨタ・マークXの行く末がどうなっていくかですね。