2017年4月28日、マツダ公式から新型CX-8という3列シートSUV車が発売される話が出ました。そしていよいよ発売日も決定!!!以前からCX-5をストレッチしてCX-6を作る話が出ていましたし、海外仕様のCX-9を元に縮小して、日本仕様車にする話が憶測として流れていましたが、この情報を払しょくする形で異例の発表となりました。
では、新型マツダCX-8の発売日や価格や、3列シートの画像、エンジン仕様・ボディ―サイズやスライド・ドアの行方、ミニバン撤退の真相など、今わかっている情報を元にお話しします。
目次
新型マツダCX-8の発売日
新型マツダCX-8の発売日がとても気になりますよね。2017年中に発売へとアナウンスがありましたが、やっと2017年9月14日に発表がありました。遅れて、発売日は2017年12月14日となりました。
マツダ公式からアナウンスされた以上、事実上CX-6からの話が消えました。おそらくネットでいろんな噂が立ってしまいマツダにも問い合わせが来たんでしょうね。マツダの意思表示を示しこれだけはっきりしたビジョンをみせましたね。
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新型マツダCX-8の特徴
エンジン
エンジン | CX-5 | CX-8 | CX-9 |
パワートレイン | SKY ACTIV-G /2.2 2.0 2.5 | SKY ACTIV-D 2.2(新世代クリーンディーゼルエンジン) | SKY ACTIV-D 2.2T ターボ DOHC 16バルブ 4気筒 |
トランスミッション | 6EC-AT | SKY ACTIV-DRIVE [6速 自動変速機]6EC-AT | SKY ACTIV-DRIVE [6速 自動 変速機] |
駆動方式 | 2WD /4WD | 2WD 4WD | 2WD 4WD |
燃費
燃費 | 2WD | 4WD |
M・CX-8 | 17.6 | 17.0 |
市街地 WLTC-L | 12.7 | 12.5 |
郊外 WLTC-M | 15.7 | 15.3 |
高速道路 WLTC-M | 18.0 | 17.5 |
平均値 | 15.8 | 15.4 |
* 単位:JC08モード・km/L
*WLTCモード(実際走った際の燃費値)
新型CX-8のエンジンは2.2Lのクリーンディーゼルエンジンとなります。今のところガソリン車でのお話はないようですね。北米仕様のCX-9はNA+ターボです。CX-5は、ガソリン車(日本仕様)のみとなっています。
マツダが、発売当初からなぜディーゼルにこだわるのか。
せっかく新しく新型CX-8を出すのですから、ガソリン車も一緒に出せばと思うのですが、おそらく、マツダが唯一電気自動車以外のエンジン(ガソリン、ターボ、デイーゼル、ハイブリッド、ロータリー)を取り扱っているという自負があるからでしょう。
中でもディーゼルエンジンは、マツダの十八番といってもいいですね。排気ガスのカットとエンジン音の低下を実現したことは、マツダの技術力のたまものです。
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ただ、マツダ・CX-3がデイーゼルエンジンのみでしたが、2017年6月28日にガソリン車を追加販売を始めました。
マツダ・CX-8は、まだ発売前です。来年の販売台数によってはガソリン車の追加が考えられます。ガソリン車もいっしょに販売すればいいと思うのですが、やはり様子見なのでしょうか。
燃費は、2WDでJC08モード・17.6km/Lです。今回、新しい燃費測定が採用されています。WLTCモードです。簡単な説明をしますと、測定する車を実際に3つのパターン(市街地・郊外・高速道路)で走ってもらいます。その時に測定された数字を世界基準で比べて、燃費の平均値を出します。この数字なら、より実燃費に近いわけですね。
ちなみにマツダCX-3のガソリン車で、はじめてWLTCモードが採用されています。今のところ、マツダだけですが、おいおい他車でも実燃費に近い数字を出していくと思われます。
【新型マツダCX-3】価格の値下げは?ガソリン車追加で燃費や評価は?
ボディーサイズ
ボディーサイズ | CX-5 | CX-8 | CX-9 |
全長 | 4545 | 4900 | 5060 |
全幅 | 1840 | 1840 | 1930 |
全高 | 1690 | 1730 | 1728 |
ホイールベース | 2700 | 2930 | 2930 |
乗員 | 5 | 6-7 | 管理人のワンポイント説明 |
*単位:mm/kg
ボディー色
新型CX-8のボディーサイズも公開されていますね。全長が4900mmでDからEセグメント(全長が約4800mmから約5000mmまで)へ変更しています。
売りは、6~7人乗りの3列シートだということなので全長が長くなりました。北米仕様のCX-9の全長が5060mmでCX-8との差が160mmあります。おそらく、見た目後部座席が狭くかんじるのではないでしょうか。
ボディー色は、マツダの他車と同じ色を使っています。マツダは、スカイアクティブという理念にもとづいて、車全体を簡素化、コスト削減や他車へに転用が気軽に作れるようにしました。
ただし、欠点もあります。同じような車を気軽に作るかわりに、個性的な車が作られないことです。
いくらエンジンがよく走りが良くても、ボディーサイズやボディー色が作りや形などが、みな同じように見えますよね。顧客に飽きが出てくるのではないかと思います。マツダの方針なので仕方がないです。日本人は、あたらし好きですぐに飽きるようなところがありますので、今後がどうなるかですね。
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装備
シートデザイン
ナッパレザー・ディープレッド(エボニーステッチ)
ナッパレザー・ピュアホワイト(ライトグレーステッチ)
スクエアメッシュクロス・ブラック
*ナッパレザー:革の表面部分を使った柔らかい上質な革の種類。アメリカ産
新型CX-8の内装ですね。特徴としては、やはり長くなったボディーを活かして、3列シートにして7人乗りを実現しました。また、リアドアは、最大80°と開閉ができるようにして、後ろの乗り降りをしやすくしました。
7人乗りは、主にミニバンが該当しますよね。しかもスライド・ドアです。ミニバンを替えてまでCX-8を作りました。なぜかといいますと、実は、マツダは2017年を最後にミニバンから撤退する話が出ているからなんですね。
まだ、公式から正式なアナウンスはありませんが、マツダは、SUV車で勝負をかけていますね。つまり、SUV車の人気にあやかってミニバンの代わりとして販売促進をしようと考えているようです。
これから発売となりますので、真価が問われるのは先です。けっこう、マツダのミニバンは人気があるんですがね。
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新型CX-8の外装ですね。ボディーサイズも書きましたが、CXシリーズは、みな同じようなデザインとなります。CX-5をすこし大きくした感じですね。
マツダCX-5新型2017フルモデルチェンジ燃費や価格は?評価やライバル車は?
安全性能
i-ACTIVSENSE (「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」ワイド認定分)
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)(標準装備:全車)
歩行者や先行車などを検知して、危険と判断した場合ブレーキを自動的にかけるシステムです。ただし足元がブレーキに載っている場合で、車が考えてブレーキをかけるものではありません。あくもでも運転サポートです。
(対車両:約4~80km/h走行時、対歩行者:約10~80km/h走行時)
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時](SCBS R)(標準装備:全車)
バックのよる、運転でうしろに障害物や人を検知した場合、ブレーキがかかります。(約2~8km/h以下で後退時)
・AT誤発進抑制制御[前進時](標準装備:全車)
駐車場など、細かい車の操作の場合、ペダルの踏み間違いよる、誤発進や急加速を制御します。(約10km/h以下)
・AT誤発進抑制制御[後退時](標準装備:全車)
バックのよる、ペダルの踏み間違いによる誤発進を抑制
・【先進ライト】ALH・HBC (ALH 標準装備:XD PROACTIVE,XD L Package/HBC 標準装備:XD)
ALH:アダプティブ・LED・ヘッドライト 夜間前方を見やすくするための状況を作ってくれるシステム
HBC:夜間では、常にハイブームで走行し、対向車がくれば自動的に下に切り替えるシステムです。(約20km/h未満と約30km/h以上)
・車線逸脱警報システム(LDWS)(標準装備:全車)
走行中車線(白線)から、はみ出したら警告音で運転手にお知らせするシステムです。例えは、居眠りによりハンドルが制御不能になった場合、車が車線ははみ出しそうになるときに警告音がでます。
・ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)(標準装備:全車)
車の走行中で進路変更しようとした時、うしろの死角で車が来た場合、警告音を出します。
・リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)(標準装備:全車)
・リアパーキングセンサー(センター/コーナー)(標準装備:全車)
バックで操作中、左右から車が接近してきたときに警告音を出します。
i-ACTIVSENSE (マツダ独自の追加安全装備)
・スマート・ブレーキ・サポート(SBS)(標準装備:XD PROACTIVE,XD L Package メーカーオプション:XD)
先行車との衝突危険を検知します。約15km/h以上で走行中、カメラと遠くまで検知できるミリ波レーダーで確認します。
・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)[全車速追従機能付](標準装備:XD PROACTIVE,XD L Package メーカーオプション:XD)
先行車の車間距離や速度を計算して、自分の車との間をエンジンとブレーキでコントロールしながら、安定した運転が自動で行えるシステムです。
・レーンキープ・アシスト・システム(LAS)(標準装備:XD PROACTIVE,XD L Package)
約60km/h以上で走行中、ハンドル操作でのレーンをキープしアシストをするためのシステムです。
・ドライバー・アテンション・アラート(DAA)(標準装備:XD PROACTIVE,XD L Package メーカーオプション:XD)
運転手の運転状況をドライバー・アテンション・アラートが把握し、大きな違いの数字が出てきた場合、運転手に休憩を勧めます。
・交通標識認識システム(TSR)(標準装備:XD PROACTIVE,XD L Package)
文字通り、ディスプレイの画面で交通標識をお知らせします。例えば速度制限、進入禁止、一時停止、追い越し禁止、はみ出し禁止など確認できるシステムです。
・360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー(センター/コーナー)
車のセンターディスプレイにトップビュー、フロントビュー、リアビュー、左右サイドビューの映像を表示して、立体的に直感的に遠近感や距離感を確認しながら、より的を得た運転操作を実現します。例えば細い道の駐車や対向車とのすれ違い、T字路への進入時に威力を発揮します。
新型CX-8の安全性能ですね。先進安全技術を全車装備するという設定しました。すごいですね。(一部装備なし)
しかも、i-ACTIVSENSE 標準装備の一部に「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」ワイドの認定を受けています。またマツダ独自の安全性能も追加されていますので、もう怖い物なしですね。
おもに、高齢者を意識した安全性能です。車の前後左右から、死角と呼ばれるゾーンを警告音や画像で知らせて、危険を回避します。
ちなみに、セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」ワイドには、まだほかにも、グレードがあります。詳しい情報は、マツダ・アクセラで書いていますので、参考してみてくださいね。
【マツダアクセラ&スポーツ&セダン】ディーゼルハイブリッド搭載?自動ブレーキの評価は?
新型マツダCX-8の価格
価格 | 2WD | 4WD |
XD | 319万円- | 342万円- |
XD PROACTIVE | 353万円- | 379万円- |
XD L Package | 395万円- | 419万円- |
新型マツダ・CX-8の価格は、予想として300万円~と言われていました。CX-5のディーゼル車の価格が277万円~352万円~です。なるべくCX-5の価格に合わせるのではないかと思われていましたが、まったくその通りですね。
CX-8は、6~7人乗り3列シートでやや大型になりましたので、車体価格が若干CX-5より高くなっています。また、先進安全技術も標準装備しましたので、その分も金額が上がっています。安全を取るか、価格を取るかですね。高齢者からみますと、気持ち的に安心なお買い得感はあると思いますよ。
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ミニバンよりもSUVか?ミニバン撤退の真相は?
販売台数(車種別):ミニバン VS SUV
販売 台数 | SUV車 | 差 | セミキャブ ワゴン (ミニバン) | 差 |
2016 年 1月 ~ 12月 | 374,593台 | 823,982台 | ||
2015 年 1月 ~ 12月 | 383,478台 | -8,885台 | 759,155台 | +64,827台 |
2014 年 1月 ~ 12月 | 374,220台 | +9,258台 | 750,999台 | +8,156台 |
2013 年 1月 ~ 12月 | 227,532台 | +146,688台 | 770,541台 | -19542台 |
実は、マツダはミニバンから2017年を最後に撤退する噂が流れています。
今のところ日本ではある程度ミニバンが売れています。マツダではプレマシーやビアンテやMPVですね。
ミニバン撤退の噂の1番の理由は、マツダが「スカイアクティブテクノロジー」と「魂動デザイン」の2つの方向性を示したことからはじまります。これにより、車の全体の性能とデザイン性を高く上げて作ったのがデミオやCX-5やロードスターです。かなり売れました。
2つめの理由は、ミニバンの販売台数が落ちていることです。それを見越してマツダのミニバンを廃止し、SUV車を全面的に推しだす形に舵をきると思っているのではないでしょうか。
この2点から考えますと、早くミニバンから撤退しSUV車を量産したほうがニーズがあると思ってもおかしくはないですね。マツダが「これならいける」と考えたのでしょう。走りとデザイン性を重視した車へと変化しました。車本来の走りを求めていた人にとっては、魅力的な車です。
ですが、プレマシーやビアンテやMPVのユーザーから見れば、とんでもない話です。普通なら「スカイアクティブテクノロジー」と「魂動デザイン」を使ってミニバンを作るのではないかと期待しますよね。
6~7人乗りのミニバンと言えば、今でも人気で日産セレナやエルグランド、ホンダ・フリードやステップワゴン、マツダではプレマシーやビアンテやMPVが販売されています。
販売台数(車種別)からみて2016年には823,982台と売れています。2015年は759,155台だったのですが、+64,827台と増えました。
2016年は、ミニバンの新型車がかなり出ましたからね。その影響もあると思います。きっと新型ミニバンをまた出せば売れるかもしれません。
ただ、フルモデルチェンジの場合は、5~6年期間が必要です。そんなに新型車を出せないのが現状ですね。
ミニバンの各年間の差を計算して足してみますと53,441台の販売台数で、SUV車の年間の差を計算してみますと147,061台も3年のあいだに増えています。両車の差を比べてみますとSUV車の方が、はるかに販売台数の伸び方が大きいことがわかります。
マツダが、自販連のデータをみているかわかりませんが、SUV車の方が売れると判断する数字でミニバンよりもSUV車だと選んでしまい、ミニバンは撤退だと判断することもありえることです。今のところ正式な撤退情報は流れてはいませんが推測できます。
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ミニバン/スライド・ドアの行方
出典 マツダ公式 新型クロスオーバーSUV「マツダ CX-8」(6人乗り仕様) *参考画像
今回の新型CX-8では、6~7人乗りの3列シートなんですが、ミニバンの目玉であるスライド・ドアはつきません。なぜならマツダは魂動デザインでのミニバンを考えていないからです。新しく出す車は、すべて魂動デザインで作られています。ミニバンの魂動デザインが見当たらないんですよね。
実は、ミニバンがいまだ人気がある理由としてスライド・ドアがあるからなんですね。特に大家族の人に好まれます。スライド・ドアだと乗り降りが楽だという話をよく聞きます。つまり、マツダの考えと一部の購入者と考えに隔たりがあるように感じます。マツダは走りとデザイン性を特化しようとしていますからね。
魂動デザインのイメージ的に流線型です。やや箱型でないとドアをスライドがうまく作動しません。
画像で見ますと、後ろの窓枠がすでに流線型ですね。観音開きというドアもありますが、実用的ではないですし。
デザインの開発が面倒だということあり、またスライト・ドアのシステムを載せてしまうと後ろが重たくなります。重心がやや後ろにいくかんじですので、走りよりも機能性重視となってしまいます。
マツダがミニバンを撤退したい理由のひとつだと推測できます。
マツダのミニバンからCX-8へオーナーが流れるかは未知数ですが、スライド・ドアに慣れてしまった人たちの気持ちをどのようにしてCX-8に向かわせるか楽しみです。
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まとめ
マツダ新型CX-8は、いかがだったでしょうか。
マツダから突然の新型発表でびっくりしました。6-7人乗りのSUV車として発売されます。残念ながらスライド・ドアはつきませんが、その分室内空間を広く充実感を与える環境を作りました。
新型CX-8がミニバンのスライド・ドア推しのオーナーさんたちをCX-8へ引き込むことができるか、今後のマツダの動向が楽しみですね。