2016年の現行車ホンダ・フィットは、数えて3代目に当たります。名前をフィット3といいます。けっこう売れ行きもよくホンダの主力車として根強い人気を誇っていたのですが、こともあろうに、3代目はなんと2013年9月に販売以降、2014年10月までにリコールを5回も受けています。
2016年4月ではアイドリングストップ搭載のフィットとヴェゼルの2車種がリコール、そして9月には旧フィットがリコールしました。もう、ホンダの信用はがた落ちです。
そこで考えたのが今回のホンダフィットのマイナーチェンジです。初心に立ち戻りちゃんと一から見直してからフルモデルチェンジへ信頼を勝ち得るための布石です。2017年6月29日にマイナーチェンジをするとホンダからの正式なアナウンスがありました。
では、ホンダフィットマイナーチェンジの燃費と発売日、価格・特徴・装備・安全性などをご紹介します。
目次
ホンダフィットの歴史
初代 GD1/2/3/4型(2001 – 2007年)
前期型(2001年6月 – 2004年6月)
中期型(2004年6月 – 2005年12月)
後期型(2005年12月 – 2007年9月)
初代の前期・中期・後期ですね。5ドアハッチバックでちょっと角ばった感じです。あまり大差はないようです。2001年当時としてはかなりデザイン的おしゃれな感じがあります。走りよりもどちらか的に言いますと、大衆車っぽいです。
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2代目 GE6/7/8/9型(2007 – 2013年)
前期型
中期型 13G/13L(2010年10月 – 2012年5月)
前期型RS
前期型・2010年10月-2012年5月
2代目(ハイブリッド) GP5型(2013年- )
HYBRID・Lパッケージ(2013年9月 – 2015年9月)
フロントの顔が、丸っこくなってかわいいですね。全体的になだらかなラインです。2010年にはハイブリッド車を販売。ハイブリッド初代は2代目フィットをベースにしています。スタイリッシュでかっこいいですね。
3代目 GK3/4/5/6型 (2013年 – )
13G(2013年9月 – 2015年9月)
13G(2015年9月 – )
RS (2013年9月 – 2015年9月)
丸なのか角なのか非常に微妙なデザインです。私としては、やはり2代目のなだらかなラインがかっこいいですね。逆にRSはさすがフロントの部分がごつくかっこいいです。フロントグリルには「RS」とエンブレムがついてます。
マイナーチェンジホンダ・フィットの発売日
ホンダ・フィットのマイナーチェンジをいつごろするか、かなり迷っているとは思います。噂では2017年4月と言われていましたが、2017年6月29日に発売と、ホンダから正式にアナウンスがありました。
リコールの波が収まらないホンダです。4月以降ずれ込む可能性ありと推測をしてましたが、2か月ほど遅かったですね。
ホンダとしてもリコールの山は作りたくないですよね。現行車のフィットでは、電気系統の消費電力の問題、エアバックの不具合など解決しなければならないことが多すぎます。
それを踏まえてマイナーチェンジでちゃんとしたフィットを作って新型フルモデルチェンジのフィット4への布石にしたいところです。
今回のマイナーチェンジ~新型フルモデルチェンジへと流れですね。時期としては3代目が2013年モデルチェンジをしていまので、周期的には5~6年と考えると2019年ごろに行われると推測します。
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ホンダ・フィットの特徴
プラットフォーム
マイナーチェンジのフィットは、3代目のフィットにも採用されているセンタータンクレイアウトを少し進化させたものになるようですが、2017年6月29日発売が決まったといえ、まだ2017年6月24日時点では、プラットフォームの詳しい詳細はわかってはいません。
センタータンクレイアウトとは、燃料タンクを真ん中下に置き、室内を広げるやり方です。フィットの荷物室が多少広くなるでしょう。より快適な室内空間を演出します。
ボディーサイズ
ハイブリッド1.5L | ガソリン車 1.3L | ガソリン車 1.5L | |
全長 | 3955 | 3955 | 3955 |
全幅 | 1695 | 1695 | 1695 |
全高 | 1525~1550 | 1525~1550 | 1525~1550 |
ホイールベース | 2530 | 2530 | 2530 |
出典 ホンダ公式 先行サイト
現行車のボディーサイズ表ですね。マイナーチェンジでのボディーサイズの変更は、あまりないようです。
先行サイトでのマイナーチェンジ・フィット画像です。こころなしか、ホイールベースが長く感じますね。2017年6月29日以降に正式な数字が出ると思いますので、それまで楽しみにしておきましょう。
エンジン
ハイブリッド1.5L | ガソリン車 1.3L | ガソリン車 1.5L | |
パワーユニット | 水冷直列 4気筒横置+モーター | 水冷直列 4気筒横置 | 水冷直列 4気筒横置 |
最高出力 | 81[110]/6000 | 73[100]/6000 | 97[132]/6600 |
最大トルク | 134[13.7]/5000 | 119[12.1]/5000 | 155[15.8]/4600 |
モーター最大質力 | 22[29.5]/1313~2000 | なし | なし |
モーター最大トルク | 160[16.3]/0-1313 電池:リチウムイオン 48個 | なし | なし |
トランスミッション | 7速オートマチック | 5速マニュアル・無段変速オートマチック | 無段変速オートマチック・6速マニュアル |
駆動方式 | 2WD・4WD | 2WD・4WD | 2WD・4WD |
現行車のエンジン表です。マイナーチェンジのエンジンの噂では、ダウンサイジングターボの搭載という話が出ています。1.0L3気筒ガソリンターボエンジンです。今回は、追加なしで現行車のエンジン据え置活きとなります。新型フルモデルチェンジで搭載になるかもしれませんね。
今度こそ、リコールは出さないように安心に乗れるフィットを再調整しもう一度信頼をユーザーからもらえるようにしてもらいたいものです。
燃費について
2WD | 4WD | |
ハイブリッド1.5L | 36.4 | 29.0 |
ガソリン車 1.3L | 21.8~26.0 | 20.8 |
ガソリン車 1.5L | 19.0~21.8 | 19.0 |
マイナー | 37.4? | 38.4? |
*単位はJC08燃費km/L
現行車の燃費表です。ハイブリッドの燃費で考えますと36.4km/Lですね。ホンダのスポーツハイブリッドシステムi-DCDの改良を加えて37.4m/L~38.4m/Lにするのではないかと予測します。
すでに、日産・ノートe-POWERが37.2km/Lを出しています。トヨタ・アクアも燃費は38.0km/Lを目指すようです。しかもアクアはフィットと同じ時期にマイナーチェンジをする話もあります。
なにはともあれ、マイナーチェンジでは、エンジンの排気量は変わらないのですが、中身の改良だと燃費の数値は、すこし変わるのではと推測します。
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ボディ―色
プレミアムブルーオパール・メタリック
ミッドナイトブルービーム・メタリック(ハイブリッド全タイプ)
アトラクトイエロー・パール(ハイブリッド特別仕様車を除く)
プレミアムホワイト・パールⅡ(全タイプ)
ミラノレッド(ハイブリッド全タイプ/13G全タイプ/15XL)*ハイブリッド/13G特別仕様車Fパッケージコンフォートエディションを除く
ビビットスカイブルー・パール(ハイブリッド全タイプ)
ティンテッドシルバー・メタリック(全タイプ)*ハイブリッド/13G特別仕様車Fパッケージコンフォートエディションを除く
ブリリアントスポーティブルー・メタリック(全タイプ)
アラバスターシルバー・メタリック(全タイプ)
クリスタルブラック・パール(全タイプ)
ルーセブラック・メタリック(ハイブリッド全タイプ)*ハイブリッド特別仕様車を除く
プレミアムクリスタルレッド・メタリック(ハイブリッド/13G特別仕様車Fパッケージコンフォートエディション)
プレミアムピンク・パール(ハイブリッド/13G特別仕様車Fパッケージコンフォートエディション)
プレミアムディープモカ・パール(ハイブリッド/13G特別仕様車Fパッケージコンフォートエディション)
ミスティックガーネット・パール(15XL)
サンセットオレンジⅡ(RS)
マイナーチェンジ後の色
現行車で全色合わせて16色あります。マイナーチェンジの色の変更はなさそうだと予想はしましたが、けっこう大幅に変更されてますね。16色から12色へ数が変更されています。今回のマイナーチェンジでの特別仕様車はありませんので、前回の特別仕様車の色はなくなります。
装備について
出典:ホンダ公式 室内空間
出典:ホンダ公式 荷室・収納
マイナーチェンジ時の内装
現行車の内装です。センタータンクレイアウトのよって室内空間が広々と見えますね。後ろに燃料タンクがないので後部座席はゆとりを持って座れますし、荷物もしっかりと入れられます。
今回のマイナーチェンジでは、シート素材やインテリアの変更があります。上記のようなシブいイメージで品のある内装になりそうですね。
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現行車の外装です。噂によりますと、今回のマイナーチェンジでかなり外装をてこ入れするようですね。
フロントバンパー・ラジエーターグリル・外装パネルを改良しインパクトのあるデザインに仕上げるようです。よりシャープな顔立ちとなっています。
安全性能
出典:トヨタ公式 安全装備
出典:You Tube 安全運転支援システム『Honda SENSING』
現行車の安全性能ですね。あんしんパッケージがついています。これはメーカーオプションです。
今回のマイナーチェンジではホンダセンシング搭載という話が出ていましたが本当に搭載されます。とうとう、フィットのような庶民的な車にも配備されますね。
ただし、おそらくメーカーオプションなるか、グレード別では標準装備になるかは、今のところわかりません。今の内に安全パックの動かし方を覚えるなど対策も一理ありますので、すこし判断が難しいところですね。
マイナーチェンジホンダ・フィットの価格
グレード | 2WD | 4WD |
HYBRID | 169万円~ | 188万円~ |
HYBRID・Fパッケージ | 179万円~ | 199万円~ |
HYBRID 特別仕様車 Fパッケージ コンフォートエディション | 182万円~ | 202万円~ |
HYBRID・Lパッケージ | 195万円~ | 212万円~ |
HYBRID・Sパッケージ | 205万円~ | 222万円~ |
13G | 129万円~ | 149万円~ |
13G・Fパッケージ | 142万円~ | 161万円~ |
13G 特別仕様車 Fパッケージ ファインエディション | 143万円~ | 163万円~ |
13G 特別仕様車 Fパッケージ コンフォートエディション | 145万円~ | 164万円~ |
13G・Lパッケージ | 156万円~ | 175万円~ |
13G 特別仕様車 Lパッケージ ファインエディション | 159万円~ | 179万円~ |
13G・Sパッケージ | 166万円~ | 185万円~ |
15XL | 174万円~ | 191万円~ |
RS | 192万円~ | なし |
現行車の価格表です。今回のマイナーチェンジの価格は、ホンダセンシングを搭載した場合は、搭載グレードに対して約10万円~20万円ほど金額が上がります。非搭載車の価格は据え置きとなると思われます。もちろん、一部装備の充実もありそうですね。
まだ、新型ホンダ・フィットのマイナーチェンジは発売前ですので、価格が変動する可能性はあります。
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ライバル車の動向
マツダ デミオ
出典:マツダ公式 デミオ
マツダ・デミオは2017年4月20日にマイナーチェンジをしています。マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を標準装備しています。今では、安全性能も標準装備化の流れですね。
デミオといえばディーゼルエンジンが有名です。軽油で走りますので、燃費も経済的にも自然にもやさしい車です。
昔は、ものすごく外観が箱型でダサいデザインでしたね。それが今こんなにも魅力的な車になってしまいました。ホンダ・フィットとしては強力なライバルだと思いますね。
トヨタ アクア
出典:トヨタ公式・アクア
トヨタ・アクアは2017年6月19日に2度目のマイナーチェンジをしました。かなりの改良された模様です。言わずと知れたハイブリッドの貴公子トヨタアクアですね。マツダのデイーゼルとは真逆にいる感じですね。
ホンダ・フィットは、リコールのおかげかわからないですが、なんだか中途半端な位置にいる気がします。果たして今回三代目のフィットのマイナーチェンジが吉と出るか凶と出るか楽しみですね。
【トヨタ新型アクア】燃費、価格や発売日は?プリウス比較と評判は?
特アクアとはどんな車?値段や装備など特徴やアクアとの違いは?
スズキ ソリオ
出典:スズキ公式 ソリオ
【スズキソリオ】新型ストロングハイブリッド、燃費や値段・特徴や発売日は?
スズキソリオと言えば、マイルドハイブリッドですね。トヨタ・プリウス・アクアに対抗してスズキがハイブリット似たシステム「エネチャージ」を開発。その進化系が「S-エネチャージ」でさらに進化させたのが、マイルドハイブリッドです。名前の変更が多くて覚えるのが大変ですが。これも生き残るための策なんでしょうね。
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まとめ
ホンダ・フィットマイナーチェンジの内容は、いかがだったでしょうか?
リコールの嵐の中での、マイナーチェンジとなります。よりいっそうの努力が試されます。燃費や価格・ハイブリッドでの電子制御などをしっかりと見直しでドレスアップをしたホンダ・フィットを見てみたいものです。
車自体は、よい車ですがやはり信用問題もあります。ここで、こけるわけにもいきませんよね。マイナーチェンジをしたホンダ・フィットが2017年6月29日にいよいよ発売されます。