トヨタ・スープラは1980年代の代表的なスポーツカーでしたが、2002年に排気ガス規制問題で方向転換できず、生産・販売が終わったしまいました。ひとつの時代が終わり、それから2017年末、新たなトヨタ・スープラが復活するという話が出てきたようです。
では、新型トヨタ・スープラの特徴・発売日や価格・燃費や装備・ライバル車など、今わかっている情報を元にお伝えしたいと思います。
トヨタ・スープラの歴史
初代 A40型/50型(1978年-1981年)
トヨタ・スープラの元は、セリカXXです。あえて初代と位置づけています。エンジンは直列6気筒、排気量は2.8/2.6/2.0L 駆動方式はFR、トランスミッションは4速AT/5速MTです。個性的なデザインで、いかにも映画に出てくるような車です。
Sponsored Links
2代目 A60型(1981年-1986年)
前期型 2800GT
2代目もセリカXXですね。エンジンは直列6気筒、排気量は2.8/2.0Lの2種類に変更。 駆動方式はFR、トランスミッションは4速AT/5速MTです。
セリカはスープラの他にも、トヨタ・ソアラとトヨタ・クレスタとして枝分かれをしています。最終的にはターボ車まで生産・販売をして1986年に終了しました。この流れを後継したのが3代目トヨタ・スープラと名を変えて生まれ変わります。
3代目(日本国内においては初代) A70型(1986年-1993年)
前期型(日本仕様)
後期型(欧州仕様)
3代目(スープラ名では・初代)です。セリカの生産が終わり名を北米仕様と同じスープラと書き換えて新しくなりました。私が昔、よく見ていたスタイルです。
排気量は2.0L 3.0L 駆動方式はFR、トランスミッションは4速AT/5速MTです。車体のラインがまさにかっこいい!いかにもスポーツカーでほれぼれしてしまいます。
4代目(日本国内においては2代目)A80型(1993年-2002年)
前期型
4代目(スープラとしては2代目)です。3.0L 直6NA車・直6 ツインターボ車に変更。駆動方式はFR。トランスミッションは6速MT/5速MT/4速ATです。
外観がすごく丸くなった感じで、風を切って走りがより一層早く出る感じがあります。しかし2002年8月、排ガス規制に対応ができずあえなく生産・販売が終わってしまいました。
なぜなんでしょうね?海外でもガス規制があったはずです。対応ができたのではないかと思ったりもしますが、当時のトヨタの事情もあるでしょう。他社の日産・スカイラインGT-Rやマツダ・RX-7も影響を受けて、販売が終わっています。
新型トヨタスープラの復活&発売日
出典:You Tube NEW SUPRA: WHAT WE KNOW SO FAR!!
2002年に販売を終了したトヨタスープラですが、発売日がとても気になりますよね。
2017年10月末開催東京モーターショーでは、スープラのお披露目はなかったので、2018年1月のデトロイトモーターショーでお姿を拝見となりそうです。来年以降の話なので定かではありませんが、期待大です。
もし、デトロイトでお披露目となった場合は、2018年~2019年の間に販売となる運びです。その間にしっかりと情報をキャッチしたいと思います。
Sponsored Links
新型トヨタスープラの特徴
プラットフォーム
BMW・i8
出典:BMW公式 BMW・i8
BMW・Z4
出典:BMW公式 BMW・Z4
トヨタ・スープラの開発にあたっては、BMWがタッグを汲んで開発するようですね。
プラットフォームは、BMWが担当になりそうです。どのプラットフォームを利用するかといいますと、BMW・i8とBMW・Z4が候補に挙がっています。
BMW・i8はすでにPHVを搭載していますので、流れ的にはi8のプラットフォームで作るほうがやりやすいかもしれません。因みにトヨタ・スープラのエンジン担当はトヨタです。ハイブリッドかPHVで開発の流れだと推測します。
エンジン
エンジン | 新型スープラ(推測) | 旧スープラ3.0L |
パワーユニット | 4(2L/2.5L)・6(3L)気筒ターボ+一部モーター | 直列6気筒DOHC24バルブ |
最高出力 | 2.0L:192-252PS 3.0L:340PS | 225[165]/ 6000 |
最大トルク | 2.0L:320-400Nm 3.0L:450Nm | 29.0[284]/4800 |
トランスミッション | 6MT・8速AT | 5MT |
駆動方式 | FR | FR |
*最高出力単位:ps[kW]/rpm
*最大トルク単位:kg・m[N・m]/rpm
旧と新型(推測)のエンジン表です。エンジンはトヨタが担当する模様ですが、2.0Lと3.0Lのエンジンは、BMW製を搭載か、2.5L4気筒ターボ+モーター(ハイブリッド)を載せるという話もありますし、もうひとつ上級車用に3L/V6ツインターボエンジンが追加されるのではないかと噂が流れています。
しかも、3L/V6ツインターボエンジンには、レクサス LSに搭載予定のエンジンが採用とも言われています。
今のところ推測の域ですが、いろいろとエンジンが選べるので走りに喜びを感じている40代~50代の男性には、たまらないでしょうね。
Sponsored Links
ボディーサイズ
ボディーサイズ | 旧スープラ3.0L | 新型スープラ2.0L/2.5L/3.0L(BMW・i8ボディサイズで推測) |
全長 | 4520 | 4690 |
全幅 | 1810 | 1940 |
全高 | 1275 | 1300 |
ホイールベース | 2550 | 2800 |
室内長 | 1580 | 不明 |
室内幅 | 1480 | 不明 |
室内高 | 1065 | 不明 |
*単位:mm
旧スープラとBMW・i8のボデイ―サイズ比較表です。一応、プラットホームがBMW・i8と仮定しますとかなり車体が大きくなりますね。ハイブリッド搭載の場合、モーターを載せるスペースの確保を考えなければいけませんので、全長が170mmと長く、全幅も130mmと広くなっています。
ただし、あまりボディーサイズが大きすぎると、肝心の走りつまり燃費がどうなのか?ってことになるので、両バランスが難しいと思います。ましてやトヨタとBMWとの共同開発ですので、しっかりとお互いにいいところを出し合って先代に負けない、いいスープラを作ってくれると面白い車ができるかもしれません。
燃費
燃費 | FR | 4WD |
トヨタ・スープラ3.0L | G:8.9 | なし |
ホンダ・NSX | なし | H:12.4 |
フェアレディーZ/3.7L | G:9.0 | なし |
マツダ・RX-7 | G:8.1 | なし |
燃費単位:JC08モード・km/L
旧スープラの燃費表です。ガソリン車のみの比較なのでなんともいえませんが。現役であるホンダ・NSXは、ハイブリッドで12.4km/Lを出しています。因みに現役のBMW i8の燃費は3気筒ターボ+モーターでJC08モード燃費で19.4km/Lを計上しています。
新型スープラのターボ搭載では、最低でも10.0~15.0km/Lはいってほしいと思いますが、実燃費ではどうでしょうか?いずれにせよすこしは燃費がよくありませんと、ターボを付けた意味がないですから。
また、ハイブリッドの場合、燃費をあげるためには電池を多くしないといけません。電池の重さで車体に負担がかかりますので、旧スープラ(ガソリン)の車重1430kg(燃費が8.9km/L)から電池の重さ込みでどのくらいだったら、燃費が上がるかです。
ホンダ・NSX(ハイブリッド)の車重が1800kg[電池こみの車重](燃費が12.4km/L)なので、できれば新スープラの車重を1600~1700kg[電池こみの車重]くらいで収めるといい感じになりそうです。多く見積もっても16~18km/Lくらいの燃費を出してくれると、BMW i8の燃費に近くなりますからね。
どちらにしてもBMWとトヨタの最高技術が詰まったスープラですから、燃費はかなりこだわってくれるとうれしいです。
Sponsored Links
ボディー色
ブラック
スーパーホワイトII
グレイッシュグリーンマイカメタリック
スーパーブライトイエロー
シルバーメタリックグラファイト
スーパーレッドV
ブルーマイカメタリック
旧トヨタ・スープラのボディー色です。色見本が見当たらなかったのですが、使われたとみられるボディー色は見つけました。新型でもホワイト・メタリック系・ブラック系色が主になると思います。派手な色は似合わないと思うので、渋めの色が主になるのではないでしょうか。
装備
エアコン
パワーウィンドウ
集中ドアロック
ステアリングチルト機構
革シート(*オプション・合成革あり)
運転席パワーシート
ウッドパネル(オプション)
旧トヨタ・スープラの内装・装備です。昔の車は実にシンプルでしたね。エアコン・音響と運転席の運転のよさ・内装のシートの色など落ち着いた雰囲気でも走りの良さを忘れない車でした。
フロントフォグランプ
プロジェクターヘッドランプ
フロントスポイラー
リアワイパー
スプーラ・スパイショット
出典:You Tube2019 TOYOTA SUPRA SPIED TESTING AT THE NÜRBURGRING
トヨタFT-1
出典:You Tubeトヨタ 次期スープラ FT-1 コンセプト 実車見てきたよ TOYOTA NEW SUPAR walkaround
旧トヨタ・スープラの外装関係を書いています。あたるところがないくらい外装は完璧な感じを受けます。
因みに新型スープラのモデルと言われているコンセプトカーがあり、トヨタFT-1といいます。スパイショットと比べますとフロントマスクの鼻の先が垂れているので、どこか重たい感じがします。逆に、スパイショットは、ヘッドライト(3連ヘッドライト)が切れ長になり、鼻の先がしっかりと引き締まっています。
やはりすこしBMW・i8にも似ている感じですが、ものすごく流線型になっています。あくまでもコンセプトカーなのでまだ外観が変わる可能性がありますね。
Sponsored Links
安全性能
運転席エアバッグ
助手席エアバッグ
ABS(アンチロックブレーキ)
後席3点式シートベルト
チャイルドシート固定機構付きシートベルト
サイドインパクトバー
衝突安全ボディー
旧トヨタ・スープラの安全性能です。基本的な昔の安全性能なので自動ブレーキなどの凝ったシステムはありません。
新型トヨタ・スープラではどうでしょうか?プラットフォームはBMWでエンジンがトヨタ担当という話です。トヨタFT-1の車はデザインがBMWよりなのでもしかしたら、BMWの安全性能を利用するかもしれませんね。
またトヨタには、レクサス用安全装備のLEXUS SAFETY SYSTEM +がありますので、搭載する可能性も考えられます。
どちらの安全性能を搭載するかはわかりませんが、スープラにとって一番相性のよい安全性能を搭載してくれると、乗る人にとっては安心です。
新型トヨタスープラの価格
名前 | 価格 |
旧トヨタスープラ | 295万円~448万円~ |
新型トヨタスープラ(推測) | 500万円~ |
旧トヨタ・スープラの価格は450万円~ですね。BMW・i8はすでにPHVを搭載で価格が2000万円~ですのでさすがに手が出ない値段です。
PHVを搭載しなくても、せめてトヨタのハイブリッドシステム、例えばレクサス用のマルチステージハイブリッドシステムを使用するとかで、価格をせめて500万円くらいに落としてくれませんと日本では売れない可能性があります。逆に海外では500万円程度でトヨタ・スープラが買えるのですからお買い得感満載です。
なお、新型トヨタ・スープラは、トヨタメディアサービスが運営するポータルサイト「GAZOO(ガズー)」での販売予定となります。GAZOO(ガズー)は、主にトヨタのモータースポーツを特化した会社です。スポーツブランドとしてスープラを確立させようと考えているようです。
Sponsored Links
ライバル車について
ホンダ・NSX
ホンダ・NSXです。1990年~2006年に初代が発売されていましたが、惜しまれながらも生産・販売を中止。
2016年アメリカで生産を開始、2代目として復活させました。排気量が3.5Lのハイブリッド搭載です。駆動方式は4WDでトランスミッションは9速DCT。価格はなんと2300万円~。これは手が出ないですが。
スポーツカーとしては一番性能が高いのではないでしょうか。トヨタ・スープラが復活をすれば、スポーツカー市場は面白くなりそうですね。
【新型ホンダ・NSX】フルモデルチェンジで最新動画や画像は?価格やライバル車は?
日産フェアレディZ
出典:日産公式 フェアレディZ
日産フェアレディZ3.7Lで、実に息の長い車です。途中で絶版車となりましたがみごと復活し、6代目 Z34型系(2008年~)となります。ハイブリッドなしで価格が大体500万円くらいです。
年代を見てみますと2008年~で周期的には新型フルモデルチェンジの時期にさしかかっています。2018年かそれとも新型トヨタ・スープラの販売に合わせるか、楽しみです。
【日産新型フェアレディZ(Z35)&ニスモ&ロードスター】価格・燃費や発売日は?
マツダ・RX-7
2002年に惜しまれながら絶版車となったマツダ・RX-7で、旧値段ですと300万円~です。しかし、復活ののろしが上がろうとしています。
2017年東京モーターショーでコンセプトカーのVISION COUPEをお披露目しました。ただのクーペではなく4ドアクーペで、このコンセプトカーを元に市販車で作られるのが、新型RX-7だと言われています。
ということは、トヨタ・スープラのお披露目とかぶるかもしれませんね。2017年~2018年にかけて、スポーツカー元年と言えそうです。
【マツダ新型RX-7復活】フルモデルチェンジで価格や燃費は?発売日や評判は?
トヨタスープラの評判
トヨタスープラだそうです。かっこいいじゃん。 pic.twitter.com/JTbDP1JWlB
— いそじマ (@iso_isojima) November 28, 2016
(一番左)トヨタスープラの新型だけど初代、二代目、新型で全く違う車に見えるのは
俺だけ? 特徴という特徴が全く無くなってる・・・ pic.twitter.com/UMRJ2PrZV2— シャー芯メンタル@S級雑魚 (@Ken1202_f) December 18, 2016
車体もそうなんだけど、トヨタスープラはどちゃくそエンブレムがかっこいい
— ∇人の金で焼肉食いたい (@ph_alkalion) August 10, 2016
まとめ
新型トヨタ・スープラはいかがだったでしょうか。
2002年、絶版車となって早14年の歳月が流れました。今では、ハイブリッドやPHVなどエンジンも創意工夫もあり、新たな新型スープラが生まれようとしています。内装や外装も一新にして、BMWというパートナーと共に最高の車を作るのです。なんだかドキドキします!
他車でも、新型として新しく販売する話もあります。手の届かない車でも、やはりかっこいい車はそうありません。確かに今の車達は実用的でしかも低価格や低燃費でなんとか販売されています。しかし、トヨタ・スープラのような車は、会社挙げての最高水準で作られる車はなかなかありませんので、実に夢のある車です。
乗らなくてもこういった車が次へに技術革新へと繋がります。今後のトヨタ・スープラの動向が楽しみですね。