新型トヨタ・ピクシス・ジョイは、ダイハツのキャストからのOEM車です。トヨタには、軽自動車の主力選手がいません。ですから、ダイハツと提携をしてOEM車としてダイハツの軽自動車をトヨタの軽として生まれ変わりました。
では、新型トヨタ・ピクシス・ジョイの特徴や、装備・内装や外装・安全性能や評判など、今わかっている情報を元にお話ししたいと思います。
目次
トヨタ・ピクシス・ジョイの歴史
初代 (2016年8月31日-)
F G”SA II”
初代のトヨタ・ピクシス・ジョイです。2016年8月31日から販売されました。元は、ダイハツのキャストからのOEM車となります。他にもピクシス・シリーズがあります。スペース(ムーブコンテ)・エポック(ミライース)・メガ(ウエイク)・バン(ハイゼット)とダイハツの人気の軽自動車を丸ごと請け負っています。
なぜ、こんなことが起こったかですね。背景には2016年1月、トヨタがダイハツの完全子会社化にしてダイハツと提携を結んだことにあります。提携したことにより、ダイハツの車を簡単にOEM化へできるようにしました。
ダイハツの名前は、今のところ残っていますが、力関係からいいますと、おそらくダイハツの名前が消える可能性を秘めていますね。もしトヨタがダイハツのノウハウをすべて吸収できれば、ダイハツは用はないですからね。トヨタとしては、一から軽自動車のノウハウを勉強しなくても提携という名のもとに、ダイハツの軽の技術がセットで手に入りますからね。
私としては、ダイハツのデザインが一番好きなんですよね。しゃれたデザインが多いです。トヨタは、堅物なデザインですし走り屋さんのイメージがあります。今後のかじ取りがトヨタともなりますと、ダイハツの社運はどうなるかですね。
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新型トヨタ・ピクシス・ジョイの特徴
エンジン
エンジン | T・ ピクシス・ジョイ | S・ハスラー |
パワートレイン | NA: 直列 3気筒 12バルブ DOHCT: ターボ付 | NA/H: 直列3 気筒 DOHC 12バルブ 吸排気 VVTT: ターボ付 |
最高出力 | NA: 38[52] /6800T: 47[64] /6400 | NA/H: 38[52] 6500T/H: 47 [64] /6000 |
最大トルク | NA: 60[6.1] /5200T: 92 [9.4]/ 3200 | NA/H: 63 [6.4] /4000T/H: 95 [9.7] /3000 |
最高出力(馬力・モーター用) | なし | 1.6 [2.2] /1000 |
最大トルク(回転数モーター用) | なし | 40 [4.1] /100電池: リチウム イオン |
トランスミッション | CVT | 5MT CVT |
駆動方式 | 2WD 4WD | 2WD 4WD |
*最高出力(馬力・モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(回転数モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
*DOHC(Double OverHead Camshaft):2本のカムシャフトとシリンダーヘッドで構成
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付・H:ハイブリッド
*VVT:可変バルブ
燃費&実燃費
燃費 | 2WD | 4WD | 実燃費 (e燃費調べ) |
T・ ピクシス・ジョイ | T:27.0 NA: | T: 25.0NA: 24.6 26.8 | T: 13.04*NA: 15.08- 18.89 |
S・ハスラー | H: 32.0 NA: 24.8- 26.6 T: 27.8 | H: 30.4 NA: 24.2- 25.6 T: 26.2 | H: 19.23NA: 19.81T: 17.74 |
* 単位:JC08モード・km/L
★ダイハツ・キャストの実燃費
現行車のエンジン表と燃費表です。対抗馬としてスズキ・ハスラーを記載しています。ハスラーはS-エネチャージを搭載していますが、他の馬力の数字は、ピクシス・ジョイとほぼ横並びですね。
燃費は、ハスラーのS-エネチャージで32.0km/Lで、ピクシス・ジョイではNA車で30.0km/Lとよく頑張っています。実燃費は、ピクシス・ジョイの数字がハスラーと比べますと落ちていますね。しかもNAの数字が不明でわかりませんでしたので、ダイハツ・キャストの実燃費を記載しています。
e燃費の数字は、実際の車に乗った人が自分で実燃費を調べて報告するところです。ということはe燃費のピクシス・ジョイに乗っている人があまりいなかったことになります。やはり、ダイハツ・キャストの方が売れてるでしょうかね。
ちなみにグレードが3種類あります。クロスオーバーC(SUV系)・ファッションF・スポーツSです。CとFには、ターボが搭載されています。なんとSには、ターボがついていませんのでご注意を。
ダイハツ・キャストでは、アクテイバ・スタイル・スポーツと名前がなっています。エンジン等は、すべてほぼ同じですね。
ダイハツ新型キャストのアクティバ、スタイル、スポーツの違いは?装備や価格・評価・CMは?
普通なら、ファッションFでNA車1本に絞るはずなんですが、おしゃれなFにターボが付いていて、かっこいいSにはターボが付かないとはおかしな話です。
私の憶測ですが、おそらく3種類を選ぶ際に(特に男性相手)、クロスオーバーCをお勧めしやすいようにしたかもしれませんね。クロスオーバーCは、野山や海を走るイメージがあります。その上、ターボ付きですよね。走りのことを考えたら、やはりクロスオーバーCを選んでしまうかもしれません。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | T・ ピクシス・ジョイ | S・ハスラー |
全長 | 3395 | 3395 |
全幅 | 1475 | 1475 |
全高 | 1600 1630 | 1665 |
ホイールベース | 2455 | 2425 |
室内長 | 2005 | 2160 |
室内幅 | 1320 | 1295 |
室内高 | 1245 | 1250 |
重量 | 840- 890 | 770- 870 |
乗員 | 4 | 4 |
最小回転半径 | 4.7 | 4.6 |
*単位:mm/kg
ボディー色
CROSS OVER/C
単色
パールホワイトⅢ(メーカーオプション21,600円)
ブラックマイカメタリック
デイープブルークリスタルマイカⅢ(メーカーオプション21,600円)
トニコオレンジメタリック
スプラッシュブルーメタリック
ファイアークォーツレッドメタリック
ブライトシルバーメタリック
2トーン色
デイープブルークリスタルマイカXホワイト
トニコオレンジメタリックXホワイト
スプラッシュブルーメタリックXホワイト
ファイアークォーツレッドメタリックXホワイト
フレッシュグリーンメタリックXホワイト
パールホワイトⅢXブラック
スプラッシュブルーメタリックXブラック
ファイアークォーツレッドメタリックXブラック
FASHION/F
単色
パールホワイトⅢ(メーカーオプション21,600円)
ブラックマイカメタリック
デイープブルークリスタルマイカⅢ(メーカーオプション21,600円)
ファイアークォーツレッドメタリック
プラムブラウンクリスタルマイカ
ライトローズメタリック
ブライトシルバーメタリック
2トーン色
ブラックマイカメタリックXホワイト
デイープブルークリスタルマイカXホワイト
ファイアークォーツレッドメタリックXホワイト
プラムブラウンクリスタルマイカXホワイト
シャイニングレッドXホワイト
パールホワイトⅢXワインレッド
ブラックマイカメタリックXワインレッド
ファイアークォーツレッドメタリックXシルバー
SPORT/S
単色
パールホワイトⅢ(メーカーオプション21、600円)
ブラックマイカメタリック
デイープブルークリスタルマイカⅢ(メーカーオプション21、600円)
2トーン色+リアクォーターピラーパネル+ドアミラー
ブラックマイカメタリックXホワイトXシャイニングレッド
ブラックマイカメタリックXホワイトXブラックマイカメタリック
パールホワイトⅢXブラックXシャイニングレッド
デイープブルークリスタルマイカXブラックXシャイニングレッド
シャイニングレッドXブラックXシャイニングレッド
パールホワイトⅢXブラックXブラックマイカメタリック
デイープブルークリスタルマイカXブラックXブラックマイカメタリック
シャイニングレッドXブラックXブラックマイカメタリック
現行車のボディーサイズ表とボディー色ですね。ボディーサイズは、スズキ・ハスラーが65mmほど全高で、逆にピクシス・ジョイでは、ホイールベースが30mmと長く室内幅も25mmと広いです。高さで選ぶか広さで選ぶかで、選択する車が決まりますね。
ボディー色は、3種類のグレードで各自カラフルな色が揃っています。CROSS OVER/C(SUV系)・FASHION/F(標準系)・SPORT/S(走り系)です。しかも、2トーン色まであります。*2は、メーカーオプションで43,200円です。☆印は、メーカーオプションのボディー色とデザインフィルムトップ(ルーフに貼る)同時込みで選択しても43,200円です。
これだけの色がありますと、選ぶのが大変です。3種類のグレード別の色とは言え多すぎます。もうすこし少なめだと選びやすいかもしれません。
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装備
現行車の内装です。CROSS OVER/C(SUV系)・FASHION/F(標準系)・SPORT/S(走り系)のグレードがあります。内装の中身はみな同じなので、あとはシート色と内装色との合わせですね。
内装色の基本色はシルバーです。メーカーオプション(各21,600円)でホワイト・ブラック・ネイビー・オレンジ・ブルー・レッドがあります。私としては、ボディー色が派手なので、シルバーで十分にかっこいいと思います。室内は落ち着いた感じのシルバーが一番あってると思うからです。
シート表皮は、フルファブリック(ディープボーダー柄・スエード柄)Xシルバー(各インテリアアクセントカラー)・レザー調(ブラック/レッドステッチ・ホワイト/防汚加工)Xレッド&ブラックとブラック&ホワイト(プライムインテリア)となります。シルバー以外の色は、メーカーオプションとなります。かなり複雑な内装色ですが、選びがいがありますね。
ダイハツ・キャストとの違いなく、ほぼ同じです。
現行車の外装ですね。外装に関しては各グレードの差がありません。しいて言えば、タイヤの大きさと、フォグランプ(補助灯)まわりとリアのストップランプまわりの形状が違います。
あとは、メーカーオフションのアクセサリーで差をつけるだけですね。例えば、ヘッドライトやフォグランプの周りのメッキ加工やデガール(車の表面に貼る特殊シール)と装飾できます。
ダイハツ・キャストとの違いは、エンブレムだけで、あとはほぼ同じです。
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安全性能
スマートアシストII | スマートアシストⅢ |
衝突回避支援ブレーキ機能 (対車両) *レーザー光/シングルカメラ | 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者) *ステレオカメラ |
衝突警報機能(対車両・対歩行者) | 衝突警報機能(対車両・対歩行者) |
車線逸脱警報機能 | 車線逸脱警報機能 |
誤発進抑制制御機能(前方・後方) | 誤発進抑制制御機能(前方・後方) |
先行車発進お知らせ機能 | 先行車発進お知らせ機能 |
なし | オートハイビーム (自動でヘッドランプが上下する) |
現行車のピクシス・ジョイの安全性能は、ダイハツのスマートアシストⅡが搭載されています。おそらく、マイナーチェンジか改良でスマートアシストⅢが搭載されますね。ただし、順序としてはダイハツ・キャストがスマアシⅢを搭載した後になります。
さて、スマートアシストⅡとスマートアシストⅢとでは、違いはどこにあるのでしょうか。
まずは、カメラの設置場所ですね。スマートアシストⅡの場合はエンブレムの隣にカメラを設置。スマートアシストⅢでは、ステレオカメラをバックミラーの前に設置しています。こうなりますと、下から検知するのと上から検知するのとでは差が出てきます。
例えば、スマートアシストⅡは衝突回避支援ブレーキ機能が対車両のみです。カメラが下についていますから、当然前方しか確認はできないですね。スマートアシストⅢでは対歩行者が追加されています。カメラが上についていますから、車と歩行者の確認ができるわけですね。
あとは、スマートアシストⅢではオートハイビームを追加しています。夜間で走行中に危険を察知し、ローからハイへライトが上がり、危険を知らせます。カメラが上についてることによって夜間でもカメラが広範囲で確認ができます。これは便利ですよね。
ということで、いずれピクシス・ジョイの安全性能にもスマートアシストⅢへ進化することは間違いはないですね。
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トヨタ・ピクシス・ジョイの価格
価格 | 2WD | 4WD |
C/ Gターボ”SAⅡ” | 151万円 | 164万円 |
C/ G”SAⅡ” | 141万円 | 154万円 |
C/ X”SAⅡ” | 128万円 | 141万円 |
CX | 122万円 | 135万円 |
F/ Gターボ”SAⅡ” | 151万円 | 164万円 |
F/ G”SAⅡ” | 141万円 | 153万円 |
F/ X”SAⅡ” | 128万円 | 140万円 |
FX | 122万円 | 134万円 |
S”SAⅡ” | 162万円 | 174万円- |
現行車の価格表ですね。122万円~と軽自動車ではかなり高く設定しています。その上メーカーやディーラーオプションをつけますと、さらに金額があがります。
いずれおこなわれるモデルチェンジでは、安全性能のスマートアシストⅢへ搭載があると推測されます。その分すこし価格が上がるかもしれませんね。
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ライバル車
スズキ・ハスラー
出典 スズキ公式 ハスラー
価格は、NA車で107万円-119万円ー、ターボ車で135万円-171万円-。完璧な箱型です。遠くからでもすぐにわかるフロントマスク。ヘッドライトがくりくりしてて、かわいいですね。ハスラーの価格は魅力的ですね。ターボ車を意識しなければ120万円代で済ませることができますからね。金額に対しては、かなりのライバル車ともいえますね。
【スズキ新型ハスラーワイド】発売日や画像は?価格・燃費や評価は?
トヨタ・ピクシス・ジョイの評判
うちのピクシス・ジョイたん!!! pic.twitter.com/zWpXkxvFF3
— 女子校舎 (@mitsuboshi_s3) July 17, 2017
最近見かけてビックリした車。
ピクシス・ジョイ。
いつの間に出しとったんかーい pic.twitter.com/Q9luB7zBFK— シャープ@ましまろです (@s_l950) April 27, 2017
ダイハツ・キャストもピクシスブランドで展開するんじゃないかと冗談で話していたら、マジでピクシス・ジョイになっていて草。
— Janek Chenowski (@chenowski) September 28, 2016
まとめ
新型トヨタ・ピクシス・ジョイは、いかがだったでしょうか。
ほぼ、ダイハツ・キャストと同じとはいえ、違いはエンブレムのトヨタ印だけですね。あとは、ダイハツ・キャストがモデルチェンジをすれば、トヨタ・ピクシス・ジョイもチェンジをすることになります。
やや、ダイハツのペースですが、トヨタがダイハツの技術を覚えたあかつきには、ダイハツの存在がどうなるかです。
今後のトヨタ・ピクシス・ジョイの動向が楽しみですね。