新型スズキ・アルトターボRSは、スズキ・アルトから派生したターボ車です。走りに特化した車でもあります。他にも、アルト・ワークスがありますね。
では、新型スズキ・アルトターボRSの特徴やエンジンや燃費、装備や内装や外装・安全性能や価格・評判など、今わかってる情報をもとにお話ししたいと思います。
目次
スズキ・アルトターボRSの歴史
新型スズキ・アルトターボRSの元であるターボRSコンセプトは、2015年東京オートサロン2015 with NAPACでコンセプトカーとして出品されました。同年3月11日、正式に「ターボRS」として発表して販売を開始。
ちなみに、RSとは何の略でしょうか。昔の日産スカイライン2000ターボRS ターボC(ドラマ西部警察出ていた赤と黒の車)や昔の日産シルビアツインカムターボRS-XにRSがついていました。意味としては「Racing Sports」あるいは「Racing Spirits」の頭文字をとって表現したのと、2002年製スバル レガシィB4 RSKリミテッドのRSでは「Road Sports」の略だと言われています。
ホンダ・フィットRSもついていますね。意味としては「Road Sailing」(Sailing=航海)の頭文字をとったという、ホンダ公式が定義しています。つまり、航海をするような走りをしていくイメージでしょうか。他にも初代シビックにもRSがつけられたこともありました。
また、欧州車も、RSがつけられています。例えば、ポルシェ911 RSがあります。「レンシュポルト(Renn Sport=純粋なレーシングモデル)」という意味があります。
今回のスズキ・アルト・ターボRSは、上記の画像を見る限り、スポーツタイプでガンガンと走るイメージです。「Road Sports」でまさにRSという名前がふさわしいですね。
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スズキ・アルトターボRSの特徴
エンジン
エンジン | S・アルトターボRS | S・アルト・ワークス |
パワートレイン | 直列3気筒 インター クーラー ターボ DOHC 12 バルブ VVT | 直列3気筒 インター クーラー ターボ DOHC 12 バルブ VVT |
最高出力 | 47 [64] /6000 | 47 [64] /6000 |
最大トルク | 98 [10.0] /3000 | 100[10.2] /3000 |
トランスミッション | 5AGS | 5MT 5AGS |
駆動方式 | 2WD 4WD | 2WD 4WD |
*最高出力(馬力・モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(回転数モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
*DOHC(Double OverHead Camshaft):2本のカムシャフトとシリンダーヘッドで構成
*12バルブ:一気筒当たり4つの吸排気弁(バルブ)X3気筒
*NA:自然吸気・T:ターボ(過給機)付
燃費&実燃費
燃費 | 2WD | 4WD | 実燃費 (e燃費調べ) |
S・アルトターボRS | 5AGS: 25.6 | 5AGS: 24.6 | 18.14-19.82 |
S・アルトワークス | 5MT: 23.05AGS: 25.6 | 5MT: 22.05AGS: 22.6 | 18.26 18.40 |
* 単位:JC08モード・km/L
現行車のエンジン表と燃費表です。エンジンの馬力は、ワークスと変わりません。ほかの違いは、ワークスの方に5MTを搭載されています。5AGSもあり2種類となります。5AGSは、MTを元にクラッチやシフトをレバー操作一つで自動したスズキ独自のトランスミッションです。電動油圧式でギアを変えます。ちなみにATは、遊星歯車式多段変速機とクラッチの代わりをトルクコンバーターを組み合わせのがAT車となります。
一番、腑に落ちないのが、アルトの中で2台もターボ車を作ったことです。
しかも、名前を変えてまで別々に販売していますよね。ターボRSとワークス名前は違えども、差としては5MTだけです。アルト・ワークスRSと名前を替えて、一つにまとめればよりいい車ができそうなんですがね。
燃費は、同じターボ車なのであまり変わりません。実は、ターボ車は元である新型スズキ・アルトよりも燃費が悪いです。
スズキ・アルトは25.2ー27.2km/L(MT車)・27.4ー29.6km/L(5AGS車)です。
ですから、NA車のアルトかターボ車を取るかで迷うかもしれませんね。
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ボディーサイズ
ボディーサイズ | S・アルトターボRS | S・アルト・ワークス |
全長 | 3395 | 3395 |
全幅 | 1475 | 1475 |
全高 | 1500 | 1500 |
ホイールベース | 2460 | 2460 |
室内長 | 2040 | 2040 |
室内幅 | 1255 | 1255 |
室内高 | 1215 | 1215 |
重量 | 670(2WD) 720 (4WD) | 5MT: 670- 720 5AGS: 690- 740 |
乗員 | 4 | 4 |
最小回転半径 | 4.6 | 4.6 |
*単位:mm/kg
ボディー色
ピュアホワイトパール
ピュアレッド
ブルーイッシュブラックパール3
現行車のボディーサイズ表とボディー色ですね。数字は、ほぼ同じですね。元がアルトなので替えようがありません。
ボディー色は、ターボRCの3色とワークスは、スチールシルバーメタリックが加わって4色となります。さらにスポーティな感じを受けますね。
ただ、色が3色なのですこし寂しいですね。せめてブラウン系があるとかっこいいかなと思います。今後のマイナーチェンジなどで期待しましょう。
装備
収納
左から
インパネセンタートレー
コンソールドリンクホルダー(フロント2)
助手席シートバックポケット
現行車の内装ですね。実にシンプルな内装となっています。ワークスでは、トランスミッションは5MTのシフトレバーと、足元のアクセルペダルとブレーキペダルとクラッチペダルとなります。
アクセサリーには、ターボRS名前入り専用のフロアーマットやカーボン調のガーニッシュ(装飾品)や足元のペダルは、アルミペダルへ変更ができます。ただし、メーカーオプションやディーラーオプションとなりますので、金額がその分高くなりますね。
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現行車の外装ですね。ぎょろっとしたヘッドライトが、インパクトがありますね。
このヘッドライトの周りに、メガネカーニッシュ(装飾品:38,772円)バーツを付けることができます。色は、ブラックメッキです。装着したら、ヘッドライトの周りがかなり強調されてかっこよくなります。
あとは、デガール(装飾シール)フロントボンネットの一部にカーボン調のフードデガール(10,206円)やルーフデガール(17,928円)にも貼ることができます。ボディコートする前の貼り付けておきましょう。ボディーコート後だと、はがれる可能性がありますからね。
アルミホイールは、15インチで色はホワイト(19,332円)と黒みのシルバー(17,712円)があります。アルミホイールへ替えることによって、アルトターボRSの走りのよさとかっこよさを演出できますね。
走り系のカスタマイズは、いかにかっこよくおしゃれに、しかも走りがよくなるようにするかですね。購入者のセンスが試されます。
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安全性能
スズキ | ダイハツ/ スマートアシストⅡ |
レーダーブレーキサポート[衝突被害軽減ブレーキ] | 衝突回避支援ブレーキ機能 |
誤発進抑制機能 | 衝突警報機能(対車両・対歩行者) |
エマージェンシーストップシグナル | 車線逸脱警報機能 |
ESP(R)[車両走行安定補助システム] | 誤発進抑制制御機能(前方・後方) |
* | 先行車発進お知らせ機能 |
現行車の安全性能ですね。レーダーブレーキサポート[衝突被害軽減ブレーキ]が一番の肝ですね。
バックミラーの前のレーザーレーダー機を設置して、そこから、前方の車両を検知します。危険だと感じた場合は、自動でブレーキがかかる仕組みとなっています。
ただし、約5km/h〜約30km/hで走行中いわば低速時に、前方車両に追突の危険があった場合ですね。また、自動ブレーキがかかる特にとても強くかかります。シートベルトは、しっかりと装着してください。
また、検知は車のみです。歩行者や二輪車は検知しません。必ず車以外でも安全確認を怠らないようにしましょう。
ちなみにダイハツのスマートアシストⅡの衝突回避支援ブレーキ機能が、レーダーブレーキサポート[衝突被害軽減ブレーキ]とほぼ内容が同じです。
実は、レーダーブレーキサポート[衝突被害軽減ブレーキ]の進化したシステムがあります。スズキ・ソリオに搭載されているデュアルカメラブレーキサポートですね。これは、人を検知できます。いずれ一部改良かマイナーチェンジあたりで搭載される可能性がありますね。
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新型スズキ・アルトターボRSの価格
価格 | 2WD | 4WD |
RS | 129万円ー | 140万円ー |
RS バックアイカメラ装着車 | 130万円ー | 141万円ー |
現行車の価格表です。バックカメラ装着車があります。スズキの純正ナビとの組み合わせで、内蔵カメラ(リヤワイパーの下)で後方を確認するシステムです。
内容は、後退時左右確認サポート機能と自動俯瞰(ふかん)機能[上から車を全体的見る感じ]があり、ナビの画面を見ながら安全確認をして、バックで駐車をします。普段はメーカーオプションです。装着車としてパックで販売もしています。
価格の差は、1万円です。これは装着車を購入したほうが、お買い得感がありますね。
ライバル車
新型スズキ・アルト・ワークス
ライバル車は、スズキ・アルト・ワークスです。価格は、若干お高めの150万円-161万円です。
違いは、あまりないですね。あえて言えば、5MTがあるだけです。ターボ車なんですよね。なぜ、ターボRSと分けて販売しているかいずれ、ワークスへ吸収されるのではと思っています。ワークスの名前の方が、知名度が高く人気ですからね。
スズキ・アルトターボRSの評判
スズキ・アルトターボRS
発表時スズキはワークスは出さないと言っていた。なので客はこれが現代のワークスなのかと契約していった。しかしそのわずか9か月後にワークスが復活してしまった…。現在はターボかMTという立ち位置だが、もうお前ら統合しろよ。
#世間に忘れられてそうな車種— cl (@02cl01) June 20, 2017
なんだろ最初はめちゃくちゃダサく見えてたスズキ アルトが今になってはめちゃめちゃかっこよく見える、ターボRSに乗りたいね
— こうさかひじり ST250乗り (@nikond7000_love) April 4, 2017
まとめ
新型アルト・ターボRSは、いかがだったでしょうか。
スズキ・アルトは、けっこうグレードを枝分かれさせて、購入意欲をそそるようにしていますね。本来なら、スズキ・アルトですべて機能を備えることができれば、アルトというブランドが上がっていくのですが、やはり、目線を変えないとなかなかアルトの存在を認めてもらうことは難しいですね。
ターボRSとワークスの場合でも、同じターボならワークスで統一すればいいのではないかという意見があります。それをわざわざ名前まで替えて販売しています。他にも新型ワゴンRでも、トランスミッションのCVTだけだったのが、わざわざ5MTを復活させています。
車の好みは、人によって違いがあります。それをあわせることはなかなかの手腕が試されますよね。
スズキは、あえて似たような車をすこし機能を変えるだけで別々に販売し、お客様のニーズを探っているのではないかと推測します。今後の、スズキの車つくりの動向がどうなるか、楽しみですね。