軽自動車で唯一の電気自動車である、三菱・i-MiEV(アイミーブ)。2016年、三菱は燃費不正問題で生産・販売停止を余儀なくされましたが、なんとかもちなおして、全車の生産・販売を再開。その流れで2016年12月21日より、マイナーチェンジを行い発売されました。
では、新型三菱i-MiEV(アイミーブ)の特徴や、エンジンやボディーサイズ、充電方法や航続距離、内装や外装、安全性能やライバル車についてなど、今わかっている範囲で、お話したいと思います。
目次
三菱i-MiEVの歴史
三菱・i
前期型 2006年1月
出典 ウイキペディア 三菱・i
三菱i-MiEVのガソリン車で、元となっている車が三菱・iですね。2006年1月より2013年9月まで生産・販売をしていました。エンジンはNA車とターボ車で、直列3気筒DOHC12バルブMIVEC(可変バルブタイミング・リフト機構)。排気量は660cc。駆動方式は、MR/4WD。トランスミッションは4速AT。なだらかなラインと近未来的なデザインは、当時画期的な印象を与えました。
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三菱i-MiEV
i-MiEV(量産版)
2006年10月発表で、2009年6月に量産製造開始。元車である三菱・iは2013年9月で販売終了。引き続き、i-MiEVは、EV軽自動車専用車として生き残っています。当初三菱i-MiEVは、事業車専用でした。
2009年11月シトロエンのi-MiEVのOEM車で2010年4月個人向けを発売。光岡自動車も三菱i-MiEVをベースに電気自動車「ライク」を生産。2012年7月に販売終了。今の三菱i-MiEVは、風前の灯です。販売台数もランク外とかなり苦戦しています。
新型三菱i-MiEVの発売日
新型三菱i-MiEVは2016年12月21日にマイナーチェンジをしました。日産リーフは時々見かけるのですが、三菱i-MiEVは見かけませんね。三菱の宣伝不足のような気がしますね。
ガソリン車と違って、充電するところ探したりやメンテ費用が掛かります。維持費と価格から考えると苦戦するのも納得です。
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新型三菱i-MiEVの特徴
エンジン
エンジン | M・i-MiEV |
パワートレイン | Y51: 定格 出力:30kw |
最高出力(馬力・モーター用) | 30~40[41~61] |
最大トルク(回転数モーター用) | 160[16.3] |
駆動方式 | 2WD |
電池 | リチウムイオン |
*最高出力(馬力・モーター用)単位:kw[PS]/rpm
*最大トルク(回転数モーター用)単位:N・m[kgf・m]/rpm
燃費(航続距離)
燃費 | 2WD |
M・i-MiEV | ○:110 ●:120 |
○交流電力量消費率(Wh/km)
●一充電走行距離(km)
新型三菱i-MiEVのエンジンと燃費表です。マイナーチェンジでは変更はありません。エンジンというよりもモーターと電池ですね。
燃費は、航続距離で決まります。満タン充電で120km/L~172km/Lです。ハイブリッド車は、ガソリンエンジンが補助的に入っていますので意外と車が長持ちします。その点EV車は、電池の消耗がどのくらい激しいかですね。パソコンやスマホと同じで、電池が消耗すれば、充電しにくくなります。せめて5年くらいは、電池が持ってほしいと思いますが、あくまでも消耗品と認識は忘れてはいけません。
電池そのものを変えるともなりますと、保証期間が初年度登録後5年以内で走行10km以内のメーカー保障内なら、無料または有料となるようです。8年以内であれば、電池交換の場合約27万円~(2015年5月時の価格/EVsmartブログ)と費用がかかります。EV車を買うのにちょっと躊躇しますね。
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充電方法
充電時間 | M: | X |
普通充電 | 4.5時間(満タン充電) | 7時間 |
急速充電 | 15分(80%充電まで) | 30分(80%充電まで) |
普通充電機能は、標準装備の充電ケーブルを使って充電します。自宅で充電をしたり屋外でのEV用普通充電スタンドでも使えます。ただし、自宅で充電をする場合、EV車専用のコンセントを配置しなければなりません。できれば、AC200Vコンセントがいいですね。100Vだと充電時間がかかります。屋外でも、三菱i-MiEVのコンセントが対応していない場合があります。三菱i-MiEVのコンセントが対応している充電スポットを確認しましょう。
急速充電機能は、CHAdeMO規格で充電をします。急速充電の利用法しては、主に外出先での充電が多いと思われます。早く充電して、効率よく車を動かせます。ですが、まだ充電器の数が少ないようですね。普通充電よりも圧倒的に少ないです。これから、順次増えていくと思われますが、下記のように充電スポットを押さえる必要があります。
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ボディ―サイズ
ボディ―サイズ | M・i-MiEV |
全長 | 3395 |
全幅 | 1475 |
全高 | 1610 |
ホイールベース | 2550 |
室内長 | 1790 |
室内幅 | 1270 |
室内高 | 1250 |
重量 | 1070~ 1090 |
乗員 | 4 |
最小回転半径 | 4.5 |
*単位:mm/kg
ボディー色
新型三菱・i-MiEVのボディーサイズとボディー色ですね。サイズは、軽自動車と変わりません。ただ電池を載せていますのでその分、他の軽よりか車体が重くなっています。
ボディー色では、マイナーチェンジをしています。ブラックマイカとレッドメタリック/ホワイトパールが廃止。そのかわりにライトニングブルーマイカとレッドメタリックが新色として変更。2トーンカラーでクールシルバーメタリック&ホワイトパールがあります。(別料金75,600円かかります)
私としては、ブラックマイカは、残してほしかったですね。車のボディー色って、ブラックがかっこいいですからね。EV車なんですから、かっこいいところを見せる、そして、専用のデカールがありますから、それをつけますとより宣伝になりますし、目立ちます。実におしいことをしました。
装備
ブラック&アイボリー(全グレード共通)
旧車のシート色
出典 グーネット 三菱 アイミーブ(IMIEV)M(2014年10月)カタログ
新型三菱・i-MiEVの内装ですね。いたってシンプルですね。シート色は、ブラック&アイボリーのみです。必要最低限しか搭載されていません。
あとはメーカーオプションとなります。内装だけ見ますと、環境的な配慮を持って走る車です。着飾って走る車ではありません。いかに実用的な車として作られているかわかりますね。
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新型三菱・i-MiEVの外装ですね。丸びを帯びたデザインで、近未来的な車体となっています。走行性能では、座席の下に電池とモーターを搭載。低重心で、走行をスムーズに行なえるようにしています。
回生ブレーキ機能は、減速の時にダイヤの回転で発電しているところを駆動用バッテリーへの充電に切り替わることです。ブレーキを踏んでもダイヤは回転していますので充電してくれます。ブレーキを踏んでも、ダイヤと道でできる摩擦でも充電します。
特に冬場は、運転中での充電でエアコンが停止することがあり、寒い体験をしたという話を聞きます。ヒートポンプエアコン機能で充電中でも暖房が使えるようになりましたから、冬場でもエアコンが効きます。ただし、気温の低い寒い地域-10度以下は、メーカーオプションの電気温水式ヒーターを取り付ける必要があります。
安全性能
i-MiEV 接近通報装置
新型三菱・i-MiEVの安全性能ですね。接近通報装置は、歩行者に車が近寄っていることをお知らせするシステムです。
あとは、基本のエアバックや車の操作性をコントロールするための機能などがあります。
三菱の電気自動車は軽で、車両の重さや電池の重さで航続距離に影響が出やすいかもしれません。ですから、なるべく消費電力を抑えながらも走りに影響がないように、しかも安全性がいい車としてこれから変わってきませんと、日産リーフのような小型車に負けっぱしということになりますね。
新型三菱i-MiEVの価格
価格 | 2WD | 旧価格 |
M | 227万円~ | 226万円~ |
X | 262万円~ | 283万円~ |
新型三菱・i-MiEVのマイナーチェンジ後の価格表ですね。段々と価格が下がっています。性能がよくなって、価格が下がるなっていいことですね。ですが、維持費があります。電気代や家で充電器設備の取り付け。
あとは、三菱自動車電動車両サポートに入って、サポートを受けるようにします。それらを考えますと車体価格が下がっていくことは、いいかもしれません。
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ライバル車
日産リーフ
出典 日産公式 リーフ
電気自動車と言えば、日産リーフですすね。一番進化しているのではないでしょうか。2017年初のフルモデルチェンジを行う予定です。
航続距離が228Km。電池総電力量は、24kWh/30kWh。あの自動運転「プロパイロット」を搭載予定。価格は、現行車で280万円~401万円~となっています。ボディーサイズも三菱i-MiEVも一回り大きいですね。今後の展開が楽しい車です。
【日産新型リーフ】フルモデルチェンジで走行距離(燃費)や充電時間は?価格や評判は?
まとめ
新型三菱・i-MiEVはいかがだったですか?
車業界の中で唯一、軽自動車のEV車です。上にはアウトランダーPHEVが控えています。いきなり、大きいEV車は、乗れなくても入門車として、考えるなら、新型新型三菱・i-MiEVが、価格も比較的安いほうなので、入門の役目を果たします。
日産リーフでも、リーフへ促すために、日産ノートにe-powerを搭載して発電しながら充電する方法でガソリンとともに使える車を作っています。ノートはかなり売れていますし、今後はさらに自動運転搭載まで視野に入れています。
三菱では、2016年燃費不正問題や、日産との提携などいろいろと誌面を騒がしました。いずれ日産に三菱がのまれるかわかりませんが、この新型三菱・i-MiEVは、残ってほしいものですね。
コメント
とても詳しい解説、参考になります。
ひとつだけ、内装色についてですが、ブラック&アイボリーは標準となっています。
75,600というのは、ボディカラーを2トーン有料色にした場合の金額だと思います。
ご確認ください。
なおさん、
温かいコメント
ありがとうございます。
ご指摘の箇所は、確認をして修正しました。
これからもしっかりと情報の確認をして
車情報をお届けしますね。
今後ともよろしく
お願いします。